曜「浮気禁止!」梨子「えっ?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
〜12月中旬〜
千歌「ねーねー梨子ちゃん!もうすぐクリスマスだねー!」
梨子「うん」
千歌「ねー!でさー、せっかくだからお泊り会しようよ!」
千歌「クリスマスから、クリスマスまで!みんなで!ねっ?いいでしょ?たまには夜更かしとかしちゃってさ!」
梨子「ごめんね千歌ちゃん。イブの日にはもう予定が入っちゃってるの」
千歌「え?」
曜(えっ?)
千歌「そうなの?」
梨子「うん」
曜「……」 千歌「クリスマス、予定……」
梨子「大切な人に会いに行かなくっちゃいけないの。だからごめんなさい」
曜(大切な人?)
千歌「あっ、わかった!彼氏だ!」
曜(え!?)
千歌「いいないいなー!クリスマスデートなんでしょ!」
梨子「も〜っ、違うってば。そんなんじゃないわよ」
曜「むっ」
曜(怪しい……)
千歌「ねーね誰!?誰と会うの!?どこで!?」
梨子「内緒です。千歌ちゃんに言ってもわかんないもん」
曜「むっ!」
曜(ますます怪しい……)
千歌「えぇ〜?でもクリスマスでしょ〜?そっかぁ〜。梨子ちゃん可愛いしモテモテだもんね〜。いいなぁ〜」
梨子「だから違うってば〜」
曜「……」 〜12月24日〜
千歌「それじゃあ梨子ちゃん。ばいば〜い!」
梨子「うん。お疲れ様。また明日ね、千歌ちゃん」
千歌「また明日〜!………はぁ。しょーがない」
千歌「曜ちゃん。せっかくだし果南ちゃんでも誘ってどっか遊びに
曜「ごめん千歌ちゃん!私も今日は用事があるの!」
千歌「えっ?」
曜「先帰るね!明日にはいつも通り千歌ちゃん家に行くから〜!」
千歌「あ、うん。また明日……」
曜「……」
サササッ!
千歌「ほえ?」 曜(梨子ちゃんの、か、彼氏……)
曜(……えっ、梨子ちゃんって彼氏いたの?)
曜「……」
曜(いや、まだ決まったわけじゃないけど……)
曜(でも……)
曜「……」
曜(……そ、そうだよね。梨子ちゃんだもんね、う、うん。可愛いし、キレイだし、東京育ちだし)
曜(きっとイケメンで身長高くて頭良くてスポーツもできてちょっと爽やかで梨子ちゃんにとびっきり優しくって)
曜(そんな梨子ちゃんのこととびっきりに溺愛してそうな同級生の……) 梨子『ううん。大丈夫よ、私も今きたところだから』
梨子『寒いね。大きなストール巻いてきちゃった』
梨子『手……繋ぐ?うん。大丈夫だよ』
梨子『ふふっ、私も嬉しい。こうやって二人で並んで歩くのって久しぶりよね』ギュ
梨子『うん、うん……え〜?もうっ、そんなに可愛いって言われちゃうと照れちゃうじゃない』
梨子『えー……もうっ。はいはい。私も大好きだよ』
梨子『って恥ずかしいよー!も〜、東京は人が多いんだから……』
梨子『も〜……ほら行こっ?今日は色々案内してくれるんでしょ?』
梨子『……////』ギュー
梨子『……うん。今日は大丈夫な日だから。だから、夜まで……二人で、楽しもっ
曜(うわぁぁぁぁぁ!!?) 曜「う〜〜っ!!!!!」
曜(ちょっ、やめて!!いきなり出てきて私の脳を破壊するやめてよ!!どこの誰だか知らないけど!!)ブンブン
曜(わ、私の方が先に好きだったんだからね!!梨子ちゃんのこと!)
梨子『〜♪』ムギュ
曜「……」
曜(いや、自信ない……) 曜(そもそも梨子ちゃん東京育ちだし、転校生だし)
曜(去年より前の年には、私の知らない梨子ちゃんが)
梨子『んっ、んちゅ〜……♡』
曜(ってまだ決まったわけじゃないからぁ!!梨子ちゃんが誰か別の子と付き合ってたって決まったわけじゃないから〜〜!!)
曜「むっ!!////」
曜(へ、変な妄想するの禁止!!落ち着く落ち着く!!この目で真実を確かめるまでは……)
曜「……////」
ガチャン
梨子「じゃあ行ってくるね」
曜(あ、梨子ちゃん家から出てきた!) 曜(さささささっ!)
梨子「……」テクテク
曜「……」
梨子「〜♪」
曜(梨子ちゃん、心なしかテンション高い。もしかして、やっぱり)
曜「……」
曜(う、うぁぁぁ……)
梨子「……!」
ブロロロ…
曜(バスに乗るんだ!追いかけなくっちゃ!沼津駅の方向へ!) 曜「……」
曜(ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……げほっ!はぁぁぁ〜〜……!!)
曜(あぁぁ〜……!めっちゃ疲れた!さすがに自転車でバスに追いつこうとするのは無謀だよぉ……)
曜「はぁ、はぁ、はぁ……」
曜(……)
キョロキョロ
梨子「……」
曜(いた!梨子ちゃん見つけた!あれは……)
梨子「……」
曜(……今度は電車!?うわぁぁぁ!!?待って!待ってよ〜!!) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています