穂乃果「俺くーん!待って待ってー!」ぱたぱた
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穂乃果「さっき階段の下で転んでたでしょ?!見てたよー!」
穂乃果「ほら!保健室!つべこべ言わずに来るのー!」グイグイ
穂乃果「あ!海未ちゃん!穂乃果たち保健室行ってくるから!」グイー
海未「あ、はい」
穂乃果「ほら抵抗しないで!」グイグイ
海未「仲良しはいいことです」 穂乃果「失礼しまーーー!!」ガラガラ
穂乃果「…あれ?先生いないや…」
穂乃果「ダーメ!お顔から転けてたでしょ!」
穂乃果「一段だけでもダメ!」
穂乃果「入りまーす」ガラガラ
穂乃果「ほら!そこに座って!」
穂乃果「気分は悪くない?痺れるところは?」
穂乃果「足関節や手関節は…大丈夫だね」
穂乃果「ほら!脈測るから!」ギュッ
穂乃果「…じっとしててねー」
穂乃果「…」
穂乃果「…」すう…はあ… 穂乃果「……えーっと…」
穂乃果「それから…どうするんだっけ…」
穂乃果「だ!大丈夫だよ!ことりちゃんに教えてもらったもん!」
穂乃果「……うーんと…」
ガラガラ
ことり「失礼しまぁす」
穂乃果「あー!ことりちゃーん!」
ことり「ほ!穂乃果ちゃん?!」 ことり「左右の手、同じように感じる?」サスサス
ことり「他に打ったところは?」
ことり「これ痛い?」
ことり「じゃあこれは?」
ことり「……」
穂乃果「…」ドキドキ
ことり「……うん!軟部組織損傷も骨折もないよ!」
穂乃果「!!!……よかったあーー!!」
ことり「でも、額と手掌を擦りむいちゃってるね」
穂乃果「えぇっ?!それって大変なの?!」
ことり「まさか、お水で洗って消毒するだけだよ」
穂乃果「ほっ」 ジャバジャバ
ことり「痛い?ごめんね、我慢してほしいの」
穂乃果「がんばれー!俺くーん!」
ことり「…これはもっと痛いけどぉ……」ぬりぬり
穂乃果「わあっ!俺くん大丈夫?!」 ことり「それじゃ、絆創膏貼るね」ぱかっ
穂乃果「わ!ことりちゃんいつも持ってるの?」
ことり「うん♪」
穂乃果「すごいや!さすが保健委員だね!」
ことり「転びそうな人が近くにいるしね♪」
穂乃果「…」
ぺたっ
ことり「はい!これでおしまい!」ナデナデ
穂乃果「ありがとうことりちゃん!穂乃果だけだったら今頃俺くんは…」
ことり「大袈裟だよ〜」 ことり「先生に渡すものがあるから、穂乃果ちゃんは先に行ってて!」
穂乃果「うん!ありがとー!」
穂乃果「…」
穂乃果「ごめんね…引っ張ってきたのに、何もできなくて……」
穂乃果「えへへ、ありがと…」
穂乃果「それじゃ!穂乃果も行くね!」
穂乃果「ばいばい!」ぱたぱた 穂乃果「俺くんおはよー!」タッタッ
穂乃果「えへへ、寒いね!」
穂乃果「えー?なんでー?一緒に行こうよー!」
穂乃果「昨日友達になったじゃーん!」
穂乃果「どういうこと?海未ちゃんとことりちゃんもいるし、一緒に行けばいいでしょ?」
穂乃果「変な俺くん!」
穂乃果「あ!待ってー!」ダッ
穂乃果「捕まえたー!」ガシッ
穂乃果「えっへん!これでも穂乃果、毎日運動してるんだよ?」
穂乃果「俺くんはたしか…帰宅部だったよね?」
穂乃果「穂乃果の方が速いよー!えへへ」 海未「おはようございます」
ことり「おはよう♪」
穂乃果「おっはよー!」
ことり「あ、俺くんおはよう」
海未「おや、俺さん、おはようございます」
海未「今日はどうして貴方も一緒なのですか?」
海未「…」
海未「まあ、それは良いことですね」
海未「いつもホームルームギリギリに来ているので少し気になっていたんですよ?」
穂乃果「早起きって気持ちいいよねー!」
海未「…」
穂乃果「ご、ごめんなさい」 海未「…それなら、今日から私たちと登校するようにしましょう」
ことり「わあ!それいいね!」
海未「何を言っているのです、貴方は早く起きるために早く寝るようになる」
海未「遅刻しない、健康になる、良いことばかりではないですか」
穂乃果「そうだよ!良いことばかり!」
海未「決まりですね」
海未「はい?今日から私たちは友達ですよ」
ことり「そうそう、ただのクラスメイトじゃなくて友達だよ♪」 ざわ・・・ ざわ・・
穂乃果「おっはよー!みんな!」
お、おはよう
海未「おはようございます」
ことり「おはよう♪」
おい見ろよ…高坂達とボケが一緒に登校してきたぜ…
高坂は興味ねぇけど…南と園田はおかしいだろ…
なぁ……いや高坂には興味ねぇけどさ…
穂乃果「今日なんかざわざわしてるね?」
海未「なぜでしょう」 穂乃果「お昼だーー!!!」
ことり「お腹減ったよ〜」
穂乃果「唯一気が休まる時間だよ〜!」
海未「ほう、居眠りは気が休まなかったのですか」
穂乃果「……」
ことり「あはは」
穂乃果「……」
穂乃果「ねー!ちょっとーー!」
穂乃果「…」
穂乃果「おーーーい!」
穂乃果「…」
ことり「どうしたのかな?」
海未「呼んできましょうか?」
穂乃果「穂乃果が行くよ」ガタ
穂乃果「…」スタスタ
穂乃果「俺くん!何してるの!」
穂乃果「ほら!早く食べようよ!」 おいおい嘘だろ?なんであのクソ豚が三人と一緒に餌食ってんだよ
なんでもよォーさっき高坂が呼びに行ったらしいぜ
はあ?!マジかよ
穂乃果「あ!海未ちゃんもしかして手作り?!」
海未「えぇ、最近自炊を始めたんです」
ことり「わわ…すごい…」
穂乃果「俺くんは…」ちら
穂乃果「えーー?!揚げ物ばっかし!!」
ことり「いつも購買で買ってるんだね」 穂乃果「ダメだよそんなんじゃ!のっそっちゅちゅになっちゃうよー!」
海未「脳卒中です」
穂乃果「脳卒中!」
それで死ねよ…
穂乃果「うーん……」
穂乃果「そうだ!これから穂乃果が俺くんのお弁当も一緒に作ってくるよ!」
ざわ!!!!ざわざわ!!!
海未「…な、何を言っているのですか…」
穂乃果「だって!俺くんこのままじゃのうそっちゅーになっちゃうんだよ?!」
ことり「ま…まだ若いんじゃないかなぁ……」 穂乃果「もちろん材料費は貰うよ!」
穂乃果「でも!毎日購買で買うよりずっと安いし健康的だよ!」どんっ!
海未「……たしかに…完璧ですね……」
ことり「…不可能ということ以外はね…」
穂乃果「えーーーっ?!ことりちゃんまで!なんでそんなこと言うのーーー?!」
ことり「えっと…穂乃果ちゃん…」
ことり「毎日朝五時に
起きなきゃいけないんだよ…?」
リ`・ヮ・)
ことり「それに、毎日違う献立に
しなきゃいけないし…」 海未「大体、今貴方が作れる料理はなんです?」
リ`・ヮ・)
海未「ま!い!に!ち!ですよ!」
海未「穂乃果の気持ちは素晴らしいですが、毎日食事を作るのはそれだけ大変なんです」
ことり「だ、だから……そのぉ……」
海未「穂乃果には無理です」きっぱり
リ`・ヮ・)「ふにに」
海未「仕方ないでしょう。適当にやってしまうと穂乃果も俺も困るんです」
海未「優しいだけでは難しいんですよ」
穂乃果「……」
穂乃果「………やる…」 海未「はい?」
穂乃果「やるったらやるーー!!!」
穂乃果「穂乃果が毎日
俺くんのご飯作ってあげるー!!」
ざわざわざわざわ!!!!!!
ことり「穂乃果ちゃん?!」
海未「ほ、穂乃果」
穂乃果「やるもん!穂乃果の気持ちは変わらないよ!!!」
イケメン「へーw穂乃果ちゃん、俺にも作ってよ」
穂乃果「イケメンくんは太ってないからダメ!」
イケメン「……チッ」スタスタ
穂乃果「俺くん!!!楽しみにしててね!!!」
海未「……やれやれ…」 穂乃果「それじゃ!ここでバイバイ!」
海未「何か予定があるのですか?」
穂乃果「本屋さんに行ってお料理の本買いに行くんだ!」ぱたぱた
海未「そ、そうですか」
穂乃果「また明日ー!」ぱたぱた
ことり「……」
ことり「…六日かなぁ…?」
海未「…四日……いえ持って三日……」 …
ピピピピッピピピピッ
穂乃果「んごーーーぐおーーーー」
ピピピピピピ
穂乃果「ぐあーーーーーー」
ピピピピピピピピピピピピ
穂乃果「ぐーーーーーぐーーーーーー」
ガラガラガラッッッ!!!
ほのパパ「……」バチィィィン!!!!
穂乃果「ぎゃーーーーーー!!!!」
カチッ
穂乃果「ぐおぉ…………」ぴくぴく
穂乃果「あ……おはよう…お父さん………」ヒリヒリ
穂乃果「えへへ、いや〜…今日からお弁当作ることにしたんだ……」
なにーーーーーーーーー!!!!!!!!!! 雪穂「…」
ほのママ「…」
ほのパパ「…」
穂乃果「……」ザク……ザク……
穂乃果「……えーっと……」ペラ…
穂乃果「……」チャポンッ
穂乃果「……」ジャバジャバ
ほのママ「…どういうこと?
…あの子がお弁当作るなんて……」
ほのパパ「……」絶句
雪穂「……あれ?二人分じゃない?」
ほのママ「え?」
雪穂「…もしかして」
雪穂「…………………恋?」
なにーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!! ボロ……
穂乃果「……うぅ」
海未「…これは……」
ことり「……」
穂乃果「ご…ごめんなさい…」
穂乃果「やる気はあっても……上手く作れなかったみたい……」
もり…
穂乃果「?!お、俺くん!」
ナポ…もにゅ…
穂乃果「……」
穂乃果「えへへ……ありがとう……」
もにゅ…くちゃ… モブ「高坂さんできたー?」
穂乃果「ご、ごめん!もう少し!」
モブ2「…はあ」
穂乃果「え、えへへ」
モブ「早くしてよ〜映画行くんだからさ〜」
穂乃果「ごめん…」
モブ2「まあいいじゃん、手伝ってくれてるんだし」
モブ「ねえ、高坂さん」
穂乃果「…?」
モブ「まさかアイツと付き合ってんの?」
穂乃果「どぅえ?!///な、なんでー?!」
モブ2「だって最近ずっと一緒にいるし」
穂乃果「な、仲良しだから」
モブ2「一緒に登校してるし」
穂乃果「それも仲良しだから…」
モブ「へー、高坂さんって思ったより変わってるんだねー」
穂乃果「…ど、どういうこと?」
モブ「だってあのゴミだよ?……ねぇ?笑」
モブ2「辛辣ー笑」
穂乃果「…ゴミって俺くんのこと?」
モブ「以外なくない?」 穂乃果「俺くんはゴミじゃないもん!!!」
モブ「うわ、びっくりした」
穂乃果「俺くんに謝って!!!」
モブ2「何キレてんの?ノリ悪ー」
穂乃果「謝ってよ!!!」
モブ「うざ」
モブ2「おもんな」
スタスタ
モブ「友達やめない?笑」
モブ2「やめましょー!笑」
モブ「おーー!笑」
ガラガラ
穂乃果「……うーー!!!」
穂乃果「…………」
穂乃果「…………なんであんな酷いこと言えるの………」グスグス 穂乃果「……ぁ、俺くん………」
穂乃果「……ごめんね…俺くんの方が辛いのに……うぅ……」
穂乃果「……嘘…慣れてるわけないもん……」
穂乃果「……俺くんは………穂乃果の大切な人なのに………」グスグス
ガラガラ
海未「ほ、穂乃果、大丈夫ですか」
ことり「……」
穂乃果「……うううううぅぅぅ………!!」
海未「…廊下で穂乃果の怒鳴り声を聞いたんです」
海未「貴女は滅多に怒らないので、急いで駆けつけたんですよ…」
ことり「もう遅いし、生徒もあまりいないからよく聞こえたの…」
海未「俺は……」
海未「そうですか……」 穂乃果「お"れ"ぐんがごびっで〜〜」ずびずび
海未「よしよし、大声で怒って辛かったでしょう」
ことり「……俺くんも見てたよね…?」
穂乃果「お"れ"ぐんがい"わ"れ"だの"〜〜!!」
海未「はいはい、大丈夫ですよ」ぽんぽん
ことり「…何があったか話してくれる?」
…
海未「………」
ことり「……そう…」
穂乃果「……っぐ……ぐすっ……」
海未「……今後からは関わらないようにしましょう」
海未「もし、直接いじめられるようなことがあれば私たちに相談してください」
ことり「ことりたちは俺くんの味方だから……」 穂乃果「はい!どーぞ♪」
ことり「わあ!美味しそう!」
海未「随分上達しましたね」
穂乃果「えへへー!」
ことり「穂乃果は良いお嫁さんになれそうだね!」
穂乃果「えっへん!」
もにゅ……ハモ…
スジュ……
穂乃果「どうかな?どうかな?」
穂乃果「…わーい!嬉しーーー!!!」
海未「ふふふ」 イケメン「穂乃果ちゃーん!俺にも作ってよー!」
穂乃果「ダーメ!イケメンくん、運動もしてるし太ってないでしょ!」
イケメン「穂乃果ちゃんのお弁当が食いたいんだよ〜!」
穂乃果「ダメ!」あーん
イケメン「…」ぱくっ
穂乃果「あーーーー!!」
イケメン「うめ〜w」くちゃくちゃ
穂乃果「もーー!!もーーーーー!!!」
ことり「あはは」
海未「仲良きことは良いことです」 穂乃果「俺くんはいっ!」
海未「美味しそうですよことり」
ことり「わあ!ホントだ!」
ちゃぐ……ミリ…
穂乃果「えへへー!」
もにゅ…くちゃ…
穂乃果「…♪」 穂乃果「お〜い!俺く〜ん!」
穂乃果「えへ!一緒に帰ろ!」
穂乃果「海未ちゃん達はお仕事があるんだ!」
穂乃果「ねね!運動公園行かない?」
穂乃果「汗を流そうよ〜!」グイグイ
穂乃果「そう!運動して健康にならなきゃ!」
穂乃果「レッツラゴー!」ズルズル 穂乃果「…これどうやって使うんだろうね」
穂乃果「うん。謎の遊具。海未ちゃん達も知らないんだってさ」
穂乃果「…UFOみたいだよね…」
穂乃果「乗るのかな?」ぴょん
ぐるーー
穂乃果「わっ!ちょっ!」
ドダッ!
穂乃果「……いたぁ〜い………」 穂乃果「坂道ダッシュだよ!」
穂乃果「もちろん頂上までだよ!」
穂乃果「よーいどん!」ダッ
…
穂乃果「えっ!えっへへ〜!穂乃果の勝ち〜!///」はあはあ
穂乃果「あつ〜い!汗だくだよ〜!///」ポタポタ
穂乃果「まだまだ!ここまでやったらもっとビショビショになるよ!」 穂乃果「はい、ドリンク」ぴとっ
穂乃果「あははっ冷たかった?」
穂乃果「…」ゴクゴク
穂乃果「…」
穂乃果「…穂乃果…ちゃんとお弁当作れてる…?」
穂乃果「味見はするけど…その…」
穂乃果「……ほんと?」
穂乃果「ほんとにほんとにほんと?」
穂乃果「…よかった…」
穂乃果「ふふ…自信回復なのだ〜…♪」
穂乃果「…」
穂乃果「さ、帰ろ」 イケメン「穂乃果〜べんと〜」
穂乃果「むー!だから何度も言ってるじゃん!」
イケメン「最近太ってきたんだよ〜」
穂乃果「嘘!変わらないよ!」
イケメン「マジマジ、ほら見て」
穂乃果「見ないーーー!!!」
海未「仲良き?」
ことり「喧嘩するほどってことじゃないかなぁ」
海未「なら仲良きです。良いことです」
イケメン「一口、一口」
穂乃果「だめーーーーー!!!」 イケメン「…チッ」
イケメン「…」
イケメン「よっ!」
イケメン「俺くん!よっ!」
ことり(この人…少し苦手だなぁ…)
イケメン「これちょうだい!これ!」
穂乃果「ちょっと!それは俺くんのだよ!」
イケメン「俺ら友達だから良いよなぁ?」 イケメン「…」
穂乃果「ほら!俺くんもこう言ってるし!」
イケメン「…」
イケメン「おもんな」スタスタ
穂乃果「いーーーだ!!!」
穂乃果「俺くん!絶対あげちゃダメだからね!」
海未「仲良くなかったです…」しょんぼり
ことり「あはは…」 穂乃果「ふいー!今日も疲れたー!」
海未「お腹ぺこぺこです」
ことり「…」
ことり「…ねぇ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「?」
ことり「……もしかして…俺くんのこと好き?」
リ`・ヮ・)
海未「なーーーーーーーー!!!!!///」
穂乃果「な!!!な!!!な!!!!!!」
ことり「当たりなんだぁ♪」
穂乃果「ち!!ち!ちが!!!///」
ことり「恋する乙女穂乃果ちゃんかぁ…」
ことり「穂乃果ちゃんがついに一つ大人に…♡」
穂乃果「わーー!!わーーーーー!!!///」
海未「破廉恥です!!!!!!!!!!!」 穂乃果「……」トントントントン
穂乃果「…」ザクザクッ
穂乃果「…」コトコト
ほのママ「随分上手くなったわねぇ」
ほのパパ「…」コクッ
雪穂「……」
穂乃果「……」チャッチャッチャッチャッ
穂乃果「…」ジュウウウウウ ことり「今日の盛り付け……」
海未「…キラキラしてますね……」
穂乃果「そ!それじゃ!いっただっきまーす!」
ハモ…くちゃ…
ゾボボボボッ
穂乃果「……」ドキドキ
穂乃果「…よかったあ!」ほっ
穂乃果「何度も食べてもらってるのに、緊張しちゃうんだぁ」ふぅ
ことり(爪楊枝にハートのカバー…)
ことり(青色から桃色に変わったお弁当箱…)
ことり(穂乃果ちゃん……健気だなぁ…)
ガツガツもにゅっエロ…ばくんっ
ことり(…俺くんは全く気付いてないし……)
穂乃果「ど…どうだった?」
穂乃果「美味しいじゃなくて!!あ、いや…美味しいのは嬉しいんだけど……」
穂乃果「その、ほら、もっと……」
穂乃果「……」
穂乃果「むうーーーーー」
ことり(ほ…穂乃果ちゃん……) イケメン「穂乃
穂乃果「…はい」スッ
イケメン「えっ」
穂乃果「…欲しくないの」ぶすっ
イケメン「え、あ、ああ、ありが、と、」
イケメン「ありがとう…ホントに…はは」さささ
穂乃果(……俺くん……普通気付くでしょ〜…)
イケメン「うめっ!!うめぇっ!!!」
良いな〜…いや…高坂とかじゃなくて女子の手作り弁当か〜……
イケメンは顔は良いからな〜… イケメン「あれ?今日はドラちゃんの弁当箱だ」
穂乃果「あ、気付いた?」
イケメン「おん、かわいいよなー」スタスタ
穂乃果「…」もにゅ
穂乃果「あ!俺くん!今日のお弁と
ガツもぐパクギュウウウウウミリ…
穂乃果「…美味しい?よかった」 イケメン「おっ、今日ミートボールにハート刺さってんじゃんよー」
穂乃果「!!」
穂乃果「そ、そうなの!かわいいでしょ!」
イケメン「かわいいかわいい」スタスタ
穂乃果「………ふふっ」
もにゅもぐがつシャプ…
穂乃果「今日はどう?」
穂乃果「美味しい以外で!もうひとこえー!」
穂乃果「……」
穂乃果「…あはは、美味しい以外は難しいよねー」 イケメン「穂乃果よー」
穂乃果「んー?」もぐ
イケメン「俺セロリ嫌いなんだって何回言わせんだべ?」
穂乃果「ダメ!健康になってもらうためにお弁当作ってるんだよ!」
穂乃果「好き嫌いせずに食べなさい!」
イケメン「そういうお前だってピーマン苦手じゃあねぇかよォー」
穂乃果「むむむー!!!!」
イケメン「怒った怒った」 小さな変化にすぐ気付ける、それこそが本当のイケメンなんだよな☺ あれ?このイケメン、イケメンすぎない?俺くん敗北確定やんね! ことり「やっほ、俺くん」
ことり「今日はどこ行くの?」
ことり「ふふ、よーし!行こ行こー!」
ことり「もうすぐ冬休みだねー!」ぱたぱた
ことり「テストも終わったし!」
ことり「楽しいことしか残ってないねー!」 ことり「大人二人でぇす」
ことり「何度乗ってもドキドキしちゃう…」
ことり「…あー、そういうこと言うの?」
ことり「私が勉強見てあげなかったら、俺くん今頃補習だったんだけどなぁ」
ことり「…よろしい!」 ことり「ひええ……」ふらふら
ことり「ちょっと休憩…」とすっ
ことり「ふいースリル満点だねぇ」
ことり「…」
ことり「えー!それは最後に乗ろうよー!」
ことり「わ!わかった!乗るからぁ!」ズルズル ことり「綺麗〜!」
ことり「え?」
ことり「……ダメだよ」
ことり「……いや、ダメっていうか…そのぉ…」
ことり「ち、違うの、嫌いじゃないの、でも…」
ことり「と!とにかく言えないの〜!」 ことり「…」
ことり「こ!ことりより穂乃果ちゃんの方が良いよ!」
ことり「俺くんのために毎日お弁当作ってくれてるんだよ?」
ことり「……だから……」
ことり「……………泣かないでよ……」
ことり「俺くんのことは好きなの…お付き合いしてもいいかな…ってくらい…」
ことり「でも……言えないの…」
ことり「……」 穂乃果(明日は何作ろうかな〜)ペラ…
穂乃果(レバーの甘辛煮…これ良いな…)
穂乃果(しょっぱい卵焼きと…お野菜もたっぷり…)
穂乃果「……よし!明日のメニュー決まり!」
穂乃果(俺くん喜んでくれるかな〜♪)
穂乃果(…作るって言ったのは穂乃果だけど…)
穂乃果(もっと喜んでくれてもいいのにな〜…)
穂乃果(イケメンくんは色んなことに気付いてくれるのに……)
穂乃果(穂乃果が好きなのはイケメンくんじゃなく
穂乃果「………!!!」
穂乃果(や…やっぱり穂乃果…俺くんのことが好きなんだ……) 穂乃果(……好きって言いたいなぁ……)
穂乃果(でも…嫌われたくないなぁ…)
穂乃果(穂乃果は女の子らしくないし…好きって言うキャラじゃないし……)
穂乃果(あやふやなままにしておきたい…)
穂乃果(でも……進みたい……) 穂乃果「……」
穂乃果「雪だ……」
穂乃果「……」
穂乃果「…」
穂乃果「…もしもし?俺くん?」 穂乃果「ごめんねー、急に呼び出しちゃって」
穂乃果「……」
穂乃果「実は……」
穂乃果「その…」
穂乃果「……」
穂乃果「………」
穂乃果「好きです」
穂乃果「穂乃果の恋人になってください」 穂乃果「……」
穂乃果「………そっか」
穂乃果「……えへへ、お弁当…迷惑だったかな…」
穂乃果「……ありがとう……」
穂乃果「……俺くんに健康でいてもらいたいから…これからも頑張って作るね…」
穂乃果「………」
穂乃果「……………そう……」
穂乃果「ことりちゃんなら、きっと穂乃果よりも美味しいお弁当作ってくれるよ」
穂乃果「…ことりちゃんだもん…」 穂乃果「……うん……」
穂乃果「…じゃあ、イケメンくんに喜んでもらえるように頑張るね…」
穂乃果「……」
穂乃果「…最後にっ」
穂乃果「……穂乃果のお弁当……どうだった?」
穂乃果「………」
穂乃果「…うん…嬉しいよ……」
穂乃果「また……明日ね…」 ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「あはは…ことりちゃんには勝てないなぁ」
ことり「ごめん……」
ことり「謝るのも変だってわかってる…」
ことり「でも……ごめんなさい……」
穂乃果「……」
穂乃果「…俺くんと…お幸せに……」
ことり「穂乃……!!
穂乃果「……」ダッ
ことり「……」 ほのママ「穂乃果、早くお風呂入っちゃいなさい」
穂乃果「………うん…」スタスタ
ほのママ「……何かあったのかしら」
…
シャワアアアアアア
穂乃果「……」ぽたぽた
穂乃果(あの時……)
穂乃果(ことりちゃんに助けてもらわなかったら…)
穂乃果(そんな小さなことだけど……)
穂乃果(変わってたのかな……) …
イケメン「ちゅうも〜く!」
ざわざわ
イケメン「実は!俺と穂乃果ちゃん!!!」
イケメン「付き合ってま〜〜〜す!!!」
えええええーーーーーーー!?!?!?!?
イ…イケメンとかよ……
高坂………高坂ぁ………
穂乃果「えへ〜…///」
イケメン「穂乃果ちゃん♪」チュッ
穂乃果「んっ」チュッ
ひぇぇーーーーーーー!!!
ことり「穂乃果ちゃんたち、やっとお付き合いしたみたいだね」
海未「お"お"ん"穂"乃"果"あ"あ"あ"あ"あ"」
ことり「う…海未ちゃんはまだ受け入れられないみたいだけど………」 二人ともどこまでやってんだよ〜!!!
穂乃果「そ!!そんなこと言えないよ〜!///」
海未「そんなこと………あんなこと………」
海未「おっ」バタッ
イケメン「昨日もな!穂乃果な!」
穂乃果「も〜!イケメンくん嫌い!!!」
イケメン「ごめんて〜!!!」
ことり「二人とも、幸せになってほしいね」
ことり「あ、そうだ」
ことり「はい、今日の分だよ」コトッ
もにゅ……ミリ…ザク
ことり「……どうかな」
ことり「うん♪嬉しい♪」
ことり「俺くん♡ぎゅーしよ♡」ぎゅー
ことり「えへへ♡やめないもん♡」
ことり「俺くんが大好きだから♡」
眩しい午後、真っ赤な顔で駆け出して行ったのは、お醤油の香りがする太陽の子
完 乙
面白かったけど切ない…
でも俺くんがことりちゃんを選んだのはなんでだ?
穂乃果ちゃんを狙ってるイケメンくんに配慮したとか? 序盤にことりちゃんが手当てしてくれたからか
お目汚し失礼 乙デスワ
イケメン君と俺君の友情青春物語もミテェなあ 穂乃果を受け入れてくれなかったかー
海未ちゃんにも、恋人をあてがって欲しい >>76
でもまあことりちゃんに手当てしてもらったらそりゃ惚れるよね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています