歩夢「大学生のお姉さんにナンパされた」 せつ菜「!?」
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愛「それでせっつー、歩夢とはどこまで行ったの〜?」ニヤッ
せつ菜「どこまでとは?」
愛「いっぱいエッチしてる?」
せつ菜「な、な、な……/////」
せつ菜「そんなこと、するわけないじゃないですか!!」カアアアアア
愛「えー、そうなのー?」フーン
愛「でもしたいんでしょ?」
せつ菜「……」
愛「キスは?」
せつ菜「まだです……」
愛「はあ、せっつーも意外と奥手だねぇ。付き合ってもう2ヶ月でしょ?」
せつ菜「でも、手は普通に繋いでますよ!」
愛「歩夢とキスしたくないの?」
せつ菜「したいです……」
愛「だって、せっつーと歩夢の2人でしょ? それだったら……」
せつ菜「わ、わかってますよ! 私からしないといけないことくらい!」
愛「歩夢、待ってると思うけどなぁ」
せつ菜「うう……」
愛「歩夢と上手くできるように、愛さんと練習してみる?」クイッ
せつ菜「!! あ、愛さん、冗談はやめてください!」バッ
愛「ごめんごめんっ! ヘタレなせっつー可愛くて、ついからかっちゃった!」エヘヘ
愛「2人のペースでいいと思うよ! そろそろクリスマスだしね♪」
せつ菜「そうですね、クリスマスです!」
愛「何でも相談してね。愛さんは陰ながら応援してるよ♪」
せつ菜「ありがとうございます!」
せつ菜(ふふ、クリスマスは歩夢さんとデートの約束してますからね♪) 歩夢「いつもありがとね! 今日子ちゃん!」
今日子「いえいえ、歩夢ちゃんの良さを多くの人に知ってもらうためです! 今度のライブもとびきり良いものにしたいです!」キラキラ
歩夢「うん、そうだね♪ 良いアイディアがあったら何でも教えてね!」
今日子「あの、歩夢ちゃん、実はちょっと話を聞いたのですが……あゆぴょんをやってみるというのは……?」キラキラ
歩夢「も、もう、今日子ちゃんっ! それ誰に聞いたのー!?」ポムポム
今日子「ごめんなさい! でも絶対歩夢ちゃん可愛いいだろうなって!」ウウー
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「あ、せつ菜ちゃん! ごめんね、今日子ちゃん、今日はありがとう! また明日ね♪」ニコッ
今日子「はい! ありがとうございました!」 せつ菜「ライブの打ち合わせですか?」テクテク
歩夢「うん、そうなんだ。いろんなアイディアが出てるから楽しみだよ!」テクテク
せつ菜「歩夢さんはさっきのファンの方と仲良いんですね」
(前にあの方が歩夢さんに腕組んでるのを見たことがあります……私と付き合う前ですが)
歩夢「今日子ちゃんのこと? 可愛いでしょ! 仲良しなんだー♪」
歩夢「ライブの準備もいつも手伝ってくれて、すごく助かってるんだよ!」ニコッ
せつ菜「……」
せつ菜(歩夢さんとファンが仲良しで、一緒に次のライブを作っている。素晴らしいことのはずなのに……)
せつ菜(何でしょう、この気持ちは……)モヤッ 歩夢は人にはヤキモチ焼くけど、自分がされる側になると鈍感になるのはありそう 歩夢「あ!」ピタッ
せつ菜「?」
せつ菜(ここはコッペパン同好会の部室ですね)
せつ菜「確か、かすみさんもライブの打ち合わせでしたよね」
歩夢「かすみちゃんまだいるかなー? ちょっと覗いてみよっか」
ガラッ
かすみ「ところでなあに? 大事な話って」
コペ子「あの、それなんだけど……」モジッ
コペ子「私、かすみんのことが好き!」
せつ菜・歩夢「!?」 かすみ「ありがと! それはかすみんもわかってるよ!」ニコッ
コペ子「そうじゃないの。恋人になりたいっていう好き……私、かすみんのことが大好き! 付き合ってくれませんか……?」
かすみ「……!」
かすみ「えっと、あ、その……」オロオロ
かすみ「ごめん。気持ちは凄く嬉しいよ。でも、かすみんはみんなのスクールアイドルだから……ごめんね……」
コペ子「……!」グッ
コペ子「うん、そうだよね……私こそごめんね! 聞いてくれてありがとう。これからも応援してるからね!」ウルッ
コペ子「それじゃ!」ダッ
ガラガラガラ
せつ菜・歩夢「!!」
コペ子「……」タッタッタッタッ
せつ菜(とんでもないところを見てしまいました……)
かすみ「先輩たちー?」ジトー
せつ菜・歩夢「!!」ギクッ
かすみ「見てたんですね?」
歩夢「ごめん、かすみちゃん! 覗くつもりはなくて!」
せつ菜「そ、そうです! 見てたというか、見てしまったというか……!」
かすみ「このことは内緒でお願いしますよ……」
歩夢「もちろん!」
せつ菜「わかってますよ!」 夜 せつ菜の部屋
歩夢『今日はビックリしちゃったね』
せつ菜「はい、まさかあんな現場を目撃してしまうとは」
せつ菜(スクールアイドルがファンに告白されたって話は聞いたことがありますが、実際に見ることになるなんて思いもしませんでした)
せつ菜(かすみさんも内緒にして欲しいと言っていたので、もちろん内緒にしますが、言わないだけで他の皆さんも結構ファンに告白されていたりするのでしょうか?)
歩夢『せつ菜ちゃんもファンの子に告白されたりするのかな?』
せつ菜「あはは、ないですよ! 歩夢さんこそどうなんですか?」
歩夢『ないない!』クスクス
歩夢『今日はそろそろ寝ようかな』フアア
せつ菜「はい。ではまた明日学校で」
歩夢『うん。おやすみ、せつ菜ちゃん』
せつ菜「おやすみなさい、歩夢さん」
ポチッ
せつ菜(はあ〜、歩夢さんにおやすみを言えるだけで幸せです!)キュン
せつ菜(やっぱり歩夢さんの声って癒されるし、安心します。これはぐっすり眠れますね)
せつ菜「……」スヤア せっつーは普段菜々ちゃんだから、他のスクールアイドルとはちょっと事情が違いそうだね 翌日の夕方 学校
せつ菜(今日もそろそろ歩夢さんを迎えに行きましょう!)
せつ菜(あ、歩夢さんいました! まだライブの打ち合わせ中でしょうか?)
歩夢「今日子ちゃん、どうしたの……?」
今日子「歩夢ちゃん、私もう我慢できないです……!」
せつ菜「!?」 今日子「ずっとダメだって……この気持ちを押し殺してきました……」
今日子「でも、もうどうしようもないくらい歩夢ちゃんのことが好きなんです!」ガバッ
歩夢「今日子ちゃん……!?」ドサッ
せつ菜(ええええええええ!?)
せつ菜(早く歩夢さんを助けないと……! でもなぜか身体が全く動きません!)ビタッ
せつ菜(お2人とも顔が近過ぎますー!!)
今日子「歩夢ちゃん、とっても可愛いですよ」
歩夢「今日子ちゃん……」ウルウル
せつ菜「……!!!!」
せつ菜「ぬわああああああああ!!?」ガバッ
せつ菜「夢でしたか……」ゼイゼイ
せつ菜「良かったああああ!!」ハアアアアア
せつ菜(それにしてもひどい夢でしたね……私がああいう不安を抱いているということでしょうか……)
せつ菜「歩夢さん……」ギュッ 愛「ファンの子から告白?」
せつ菜「はい! 愛さんはそういう経験ありますか!?」
愛「せっつー急にどうしたの?」アハハ
愛「愛さんは、まあ、ないことはないけど……」
せつ菜「やっぱりあるんですね!」
愛「まあスクールアイドルってファンと距離が近いからね。みんな似たようなことはあるんじゃない?」
せつ菜(確かに、ファンとの距離が近いのはスクールアイドルの良いところですからね。私は普段は菜々なので、ファンとの交流はあまりありませんが……)
愛「せっつーさ……」
愛「もしかして、歩夢のファンにヤキモチ妬いてる?」ニヒヒ
せつ菜「……!!」グサッ
愛「せっつーも歩夢もスクールアイドルなんだから、ファンにいちいち嫉妬してても仕方ないでしょ?」
せつ菜「それは、わかってはいますが……」
愛「大丈夫だよ! 歩夢は絶対せっつーが一番好きなんだから!」ニコッ
せつ菜「ありがとうございます、愛さん」
せつ菜(そうです。私は何を心配しているんですか!)
せつ菜(私というものがありながら、歩夢さんがファンの子に手を出すなんてあり得ません!)
せつ菜(そんなことより、今週末は歩夢さんとクリスマスデートです!)
せつ菜(早くクリスマスが来て欲しいです♪) せつ菜(あ、歩夢さん、また今日子さんといる……)
歩夢「他には何があるかなー」
今日子「あとは歩夢さんの部屋のサスケを登場させるのも可愛いと思いますよ!」ニコッ
歩夢「え、サスケ連れてくるの!?」
せつ菜「!?」
せつ菜(サスケって、歩夢さんの部屋にある紫の蛇のぬいぐるみですよね。昔、侑さんがゲームセンターで取ってあげたという……)
せつ菜(なんで今日子さんがサスケのことを!?)
歩夢「あ、せつ菜ちゃん!」
歩夢「それじゃ、またね! 今日子ちゃん!」
今日子「はい! ありがとうございました、歩夢ちゃん!」ニコッ せつ菜「歩夢さん、先ほどの今日子さんとの会話が少し聞こえたのですが、サスケがどうって……」
歩夢「うん、今度のステージにはいろんな可愛いものを用意しようって話になって、今日子ちゃんがサスケを連れてくるのもいいかもって言ってくれたの」
せつ菜「ど、どうして今日子さんがサスケのことを知ってるんですか?」
歩夢「この前、家に遊びに来たの! その時紹介したんだよ!」ニコッ
せつ菜「歩夢さんの家に!?」
歩夢「うん……」ポム?
せつ菜「そ、そうだったんですか……」
せつ菜(距離が近いなとは思っていましたが、家に遊びに行くほどの仲だとは……)フラフラ
せつ菜(うーん……)
せつ菜(歩夢さん……)モヤッ 友達なら家に遊びにいくくらい普通だけど、恋愛対象になると考えると複雑な気持ちだな 翌日
侑「つまり、歩夢は恋人がいながら、ファンの後輩の女の子を家に連れ込んでいたと……」フムフム
せつ菜「昨日からずっと気分が沈んでしまっているのですが、私が嫉妬深いのでしょうか……」
侑「ううん、せつ菜ちゃんの気持ちはわかるよ! 歩夢に限って浮気とかは絶対ないけど、せつ菜ちゃんの気持ちを考えると、もうちょっと気をつけないとね」
侑「歩夢、意外とそういうとこ鈍感だから」アハハ
侑「今度、私からそれとなく言おうか?」
せつ菜「それはダメです!!」ガタッ
侑「……!」ビクッ
せつ菜「あ、ごめんなさい……!」
せつ菜「その、歩夢さんに、面倒くさい女だって思われたくなくて……」ジン
侑「……」ウーン
侑(歩夢がせつ菜ちゃんにヤキモチ妬いちゃうかと思ったけど、逆パターンか……)
侑「せつ菜ちゃんは、もうちょっと我侭になってもいいと思うけどな」
侑「せつ菜ちゃんと歩夢なら、もう何でも話せる仲だと思うけど?」ニコッ
せつ菜「うう……そうかもしれませんが……」
侑「歩夢なら絶対わかってくれるよ! だってせつ菜ちゃんの言うことだもん!」
せつ菜「侑さん……」 クリスマスデート当日 夜
せつ菜(愛さんや侑さんはああ言ってくれましたが、それでも、万が一歩夢さんと今日子さんが恋仲になるなんてことがあったら……)
せつ菜(歩夢さんの部屋で何かあったとしたら……)
せつ菜(私、耐えられません……)グスン
せつ菜(まさかこんな気分のまま、クリスマスデートを迎えてしまうとは)ガクッ
せつ菜(でも、待ちに待った日ですから、思い切り楽しまないと)
せつ菜(少し出るのが遅れてしまいましたが、歩夢さんはもういるでしょうか?)
せつ菜(あ、歩夢さん!) お姉さん「こんにちは! 君、すっごく可愛いわね! 高校生だよね? アイドルみたいっ!」
歩夢「え!?」
お姉さん「今1人? お姉さん近くに美味しいお店知ってるんだけど、1人だと行き辛くてさぁ」エヘヘ
歩夢「はぁ……」
お姉さん「良かったら一緒にどうかしら? ご馳走するよ!」ニコッ
歩夢「いえ、約束があるので……」アセアセ
お姉さん「少しでいいからさ!」グイッ
歩夢「いや、その……」
せつ菜「歩夢!」バッ
歩夢「せつ菜ちゃん!」
せつ菜「行きますよ、歩夢」ガシッ
歩夢「う、うん!」ドキッ
お姉さん「なんだ、彼女いたんだ……」 せつ菜「大丈夫でしたか?」
歩夢「ごめんね、またせつ菜ちゃんに助けてもらっちゃった」
せつ菜「歩夢さんの恋人ですから。当然です」
歩夢「……」シュン
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「あ、せつ菜ちゃん! ツリーすぐそこだよ! 観に行こっ!」
せつ菜「はい!」 ツリー前
歩夢「うわあ、綺麗……!」キラキラ
せつ菜「本当ですね!」
せつ菜(ツリーに目を輝かせている歩夢さんも綺麗ですよ)
歩夢「せつ菜ちゃん、これっ!」ブワッ
せつ菜「……!!」マキッ
せつ菜(これは……マフラー?)
歩夢「プレゼント! 自分で編んだんだ♪」ニコッ
せつ菜「ありがとうございます! すっごく嬉しいです!!」ペカー
せつ菜(さすが歩夢さん、すごく凝った手編みのマフラーです……!)
せつ菜(しかも歩夢さんのいい匂いがします!)フワッ
歩夢「似合ってるよ、せつ菜ちゃん!」
せつ菜「これ、作るの大変だったんじゃないですか?」
歩夢「実は私、マフラーはあんまり作ったことなくて」エヘヘ
歩夢「でも、今日子ちゃんも手芸が趣味で、マフラー得意だったから、家に来ていろいろ教えてもらったの!」
せつ菜「え……」
歩夢「せつ菜ちゃんにプレゼントしたいって言ったら、今日子ちゃんもすごい張り切ってくれたんだよ!」ニコッ
せつ菜「そう、だったんですか……」
せつ菜(歩夢さんはずっと私のために……それなのに私は……) せつ菜「……!」ポロッ
歩夢「せ、せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「すみません、歩夢さん。私、今日子さんが歩夢さんの家に遊びに行ったって聞いて、本当は不安だったんです」グスッ
せつ菜「もしものことがあったら、どうしようって……」
歩夢「そ、そんな! 今日子ちゃんとそんなの、あるわけないよ!」
歩夢「でもせつ菜ちゃんを不安にさせちゃったのは、ごめんね。せつ菜ちゃんの気持ち、もっと考えるべきだったよね……」シュン
せつ菜「いえ、もういいんです! 本当のことはわかりましたから!」
せつ菜「ありがとうございます! 歩夢さん」ニコッ
歩夢「せつ菜ちゃん……」
歩夢「でもせつ菜ちゃんが私に嫉妬しれくれたの……ちょっぴり嬉しいかも」ポツリ
せつ菜「歩夢さん、喜ばないでください!」
歩夢「あはは、ごめん、ごめん!」
歩夢「だって、私はせつ菜ちゃんのことで頭いっぱいだもん! 他の誰かとなんて考えられないよ……」ポッ
せつ菜「〜〜!!」ドキッ
せつ菜「当たり前ですよ」ガシッ
歩夢「え!?」ギュッ
せつ菜「歩夢はもう私のものなんですから」ギュウウ
歩夢「……!!」
せつ菜「歩夢のこと、離しませんから」
歩夢「うん……」
せつ菜「歩夢のこと、誰にも渡しませんから」
歩夢「うん……」ギュッ
せつ菜「歩夢……」ジッ
歩夢「せつ菜ちゃん……」ウルッ
せつ菜「大好きです、歩夢……」グイッ
せつ菜「……」チュッ
歩夢「〜〜!!」
せつ菜「歩夢……」ニコッ
歩夢「……」トローン せつ菜「ぬわああああああああ!!?」ガバッ
せつ菜「夢でしたか……」ゼイゼイ ◆
帰り道
せつ菜「す、すみません、先ほどはつい勢いで呼び捨てにしてしまいました……」
歩夢「ううん! 呼んでくれて嬉しかったよ!」
せつ菜「……では、これからは歩夢と呼んでもいいですか!?」パアア
歩夢「もちろんだよ! そもそも同級生だし、敬語も使わなくていいんだよ?」
せつ菜「いえこれは癖みたいなもので……」エヘヘ
歩夢「そしたら、私も一つお願いがあるんだけど……」
せつ菜「何ですか?」
歩夢「せつ菜ちゃんのこと、菜々ちゃんって呼びたいな」
せつ菜「……」
歩夢「ダメかな?」
せつ菜「…………いですよ」ポツッ
歩夢「……?」
せつ菜「も、もちろん、いいですよ! 歩夢さんがそう呼んでくれるなら、と、とっても嬉しいです……!」カアアアア
歩夢「ふふ、これからもよろしくね、菜々ちゃん♪」
せつ菜「うう/////呼び慣れていないので、嬉しいですけど、恥ずかしいですね!」
せつ菜「こちらこそ、これからもよろしくお願いします! 歩夢!」ニギッ
歩夢「うん!」ニギッ
せつ菜(歩夢さんの笑顔。私の大好きな笑顔)
せつ菜(この笑顔を見るだけで、どんな困難も乗り越えて行けるような気がします)
せつ菜(これからも私たち2人のペースで、一歩一歩、前に進んでいけたらいいな)
せつ菜(歩夢となら、きっといつまでも)
歩夢「菜々ちゃん、大好きだよ!」ニコッ
おしまい ついに終わってしまったか…もっと読んでいたかったけど乙
せつぽむななはもっと流行ってほしいね おつででした。すごく甘酸っぱくて可愛かった。また書いてくれたらうれしい これで完結です
保守してくれた方々、読んでくれた方々、ありがとうございました!
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