あなた「…じゃあ、栞子ちゃん…恋人みたいな感じで…お願いできるかな…」

栞子「それがあなたのお好みなのですね…♡では…」


栞子ちゃんはいやらしく笑って、私に顔を近づけた。
甘い香りの吐息がくすぐったい。
私を品定めするような目線に、思わず目をそらしてしまう。

栞子「目を逸らさないでください…♡私を見て…?」

栞子ちゃんの右手が、私の頬を撫でる。
いざとなると、気恥ずかしさで顔なんて見れたものじゃない。

栞子「…どうして、見てくれないんですか…?」

少し、声のトーンが下がる。
そんなこと言われたって…

あなた「ひゃっ…!?」

栞子「…♡」

栞子ちゃんの左手が、私の太ももに触れた。

        ・・・・・・
なんだか、とてもくすぐったい触り方だ。
つい、声が漏れてしまった。
ちらりと、視線を栞子ちゃんの顔にやる。

栞子「やっと、私の顔を見てくれましたね…♡」

栞子ちゃんは、妖しく微笑んだ。
見たことのないその笑顔に戸惑いつつも、胸は高鳴るばかり。