しずく「去年の合同演劇祭の反響を受けて、今年は東雲と青藍からの参加希望があったそうです」
せつ菜「なるほど!たしかに去年の舞台はどちらとも大盛況でしたからね!」
歩夢「それで、今回はしずくちゃん達がやるのはどんな演目なの?」
しずく「実は今回なんですが……4校とも『日本の古典演劇のリバイブ』というテーマ縛りがありまして…」
せつ菜「日本の古典演劇のリバイブ……ですか?」
しずく「はい。どういうことかと言いますと……能や歌舞伎の演目には必ず題材の元となったお話があるんですが、そのお話の魅力を今の人にも分かりやすく伝えられるように、現代劇としてアレンジして発信する、という趣向ですね」
せつ菜「なるほど!面白そうな試みですね!」
愛「で!しずく達は何やんの?」
しずく「私たちが選んだのは、『楼門五三桐』の二段目の返し「南禅寺山門の場」━━━通称『山門』ですね」
愛「ああ、石川五右衛門じゃん!」
侑「ええ!?愛さん分かるの!?」