【345】

 花陽さんの興奮度を示す淫水は、舌を通じて俺の口内へと流れ込む。

 それは留まること知らず、あとからあとから溢れ出てきて…そのまま溜め置けば、いつしか『溺れ死ぬ』のではないか…というくらいの量となった。

 飲む訳にもいかず、適当に吐き出す。


 「スゲェ〜…ダダ漏れじゃん…こんなにエッチな汁って出るんだな…」


 花陽さんに言ったつもりだが、完全に独り言みたいになってしまった。
 素直な感想。
 単純に驚いている。


 気が付けば俺のTシャツは…水でもこ
ぼしたのか!…っていうレベルで、ビショビショになっていた。