【341】

 ところが、俺は俺で、そんなに余裕があるわけじゃない。
 中途半端にフェラをして貰ったお陰で、相棒は暴発寸前のところまできている。
 
 幼い頃の…まだ勃起という生理機能がよくわかっていなかった時の…おしっこがしたいのにトイレに行っても出ない感覚…が甦る。

 早く俺もイキたいという気持ちは、花陽さんと同じなのだ。

 しかし、既に彼女は俺への奉仕を放棄してしまっている。
 自分の快感を求めることの方に、優先順位がシフトしている。

 こうなると「大きな声を出さないよう、俺のチン◯ンを咥えてろ」というのは、この状況ではちょっと無理だろう。
 まぁ、両手がフリーになった今は、自分で口を塞いでくれればいいだけだ。


 もっとも、それが出来るならば…ではあるが。