【336】

 お尻を掴んでいた手を離し、自分の足元の方へと伸ばすと、彼女の胸へと触れた。


 見えていたわけではない。
 ある意味、本能的な行動だった。


 「おっ!?」


 もう、それがお約束の如く、おっぱいにさわったら、まず乳首。

 彼女の性感帯を見切った俺は、人差し指と中指で先端を挟みながら、乳房全体を揉みしだく。
 もちろん、舌を動かすのは忘れない。


 「…ふぁ!!…いっ、一緒に…触っ…ちゃあぁぁ♡…いや…そんな…ダ…メ…はぁはぁ…あぁ♡…んあ♡…」


 「やっぱ乳首…感じちゃうんだ?」


 「…ぅん♡…」


 「同時に攻められて…気持ちいいの?」


 「…ぅん…」


 「気持ちよかったら、気持ちいいって、ちゃんと言って!」


 「…はぁ…はぁ…気持ち…
いい…よぉ♡…」 


 「もっと気持ちよくなりたい?」


 「ふぅ…ふぅ…なり…たい…」


 「じゃあ…ちゃんとお願いしてください」


 今の花陽さんは、さっきの俺と逆で、ノーアウト満塁のピンチを背負い、カウントはスリーボールナッシング。
 もうボール球はひとつも投げられない…ってとこまで、追い込まれた感じだろう。