【326】

 ちゅっ♡…

 花陽さんの唇が、先端に触れる。
 その瞬間、相棒を通じて全身に雷が走った。


 おぉ!!
 ついに、花陽さんにフェラをしてもらう時が訪れたぜ。
 興奮が止まらない!

 でも、これからが大事だ。 
 すぐに出ちゃわないよう、気を引き閉めないと。
 何年も夢を見てきて、たった数秒で終わりじゃ、あまりに悲しすぎる。 

 
 だが…果たして耐えられるだろうか。


 花陽さんは最初に軽くキスをしたあと、まるでアイスクリームでも舐めるか如く、舌を動かしていく。
 それは、俺が付けたジャムだけを掬い取っているようだった。


 その舌の感触が…気持ちいい。
 ペロリと舐められる度に「ぉお…」と声が出る。


 「ジャム…追加してもいいかな?」

 花陽さんから追加オーダーが入った。


 「えっ?あ…あぁ…どうぞ」


 花陽さんは自ら、テーブルの上に置いてあったビンとスプーンに手を伸ばした。