【317】

 だが「もう、大丈夫だよ。えっと…その…充分気持ちよくなったし…これ以上は…ね?」とお断りの方だった。


 「あれで俺の感謝の気持ちが伝わったとは思えません。まだまだです
!」


 「伝わった!充分伝わったよ!ありがとう。あとは気持ちだけで…」

 花陽さんは当然のことながら。渋る。



 しかし…



 「突然ですが、速報です!」


 「速報?」


 「朗報と言ってもいいかも知れません!!」


 「はぁ…」

 彼女は不思議そうな顔をして俺を見た。

 
 「じゃ〜ん…復活しました!!!」

 俺は立ち上がると、威風堂々と甦った相棒を、誇示してみせた。

 
 「復活しちゃたのぉ!?」

 素で驚いたらしく…姉ちゃんたちにバレたらおしまいだ…と言っているにも関わらず、花陽さんは大きな声をあげた。