遥「お姉ちゃん……」

彼方「ごめんね」

彼方「遥ちゃんを抱いてあげたいけど、この体じゃ上手く抱いてあげられない」

彼方「一緒に寝てあげられない」

彼方「……今日の夜、また悪夢を見ても」

彼方「私には何もしてあげられない」

話を聞いて、

そんなことはないよって " 嘘をつく " くらいしかできない

それは何もできないのと同じ。

その嘘さえもつけなくなってしまう前に。

彼方「夢の中の彼方ちゃんがどうだろうと、この私はまだ遥ちゃんと一緒にいる」

彼方「遥ちゃんとなら、どこにだって行っても良いって思ってる」

彼方「……この体じゃ、連れていってもらう必要があるけどね〜」

遥「本当に良いの?」

彼方「……いいよ〜」

遥「………」

遥「……っ」