千歌「あ、あの化け物が出てきたとこ! あれ同じ玉じゃない?」

 見ると確かに同じ物が転がっている。
 これで仕掛けを解除出来ると思いセットすると、軽く遺跡が揺れ出し、何かが開く音がした。
 恐らく、扉の鍵が解除されたのだろう。

曜「行こう!」

梨子「ええ」

 扉を開き、細い道の先に進んでいくと、今度は大きく開けた場所。

千歌「広ーい」

 千歌の声がエコーになるほどの広さ。

曜「凄いね。なんかでっかい化け物とか用に作ったみたいな」

梨子「それ、笑えないよ……」

 部屋の真ん中辺りまで来た所で。

舌足らずな声
「何か、御用ですか?」

 どこかで聞いた、舌足らずな声が響く。