曜「おお〜……壮観だなぁ」
千歌「凄いよね〜……」
降りてから、のんきに辺りを見回す二人を尻目に、扉を調べていく。
全部で四つ。一つだけが、入る事が出来る。
梨子「行くわよ、二人とも」
千歌「うん!」
曜「了解であります!」
扉の先の細い通路を抜けると、大きな男性の像が立つ開けた場所に出た。
おそらく、この像が水神様なのだろう。
部屋の四隅には、像より小さな。
胸の辺りまでの高さの台が設けられている。
千歌「なんだろこれ?」
梨子「不用意に触らないでね? 何が起こるか分からないから」
曜「取り敢えず調べてみようよ」
四隅の台は、何かを置く為の窪みがある。
真ん中の像は恐らく、この地を守る神様だろう。
腰の辺りに、丸い玉が三つ。
四つの台に、窪みに入りそうな3つの玉。
曜「どっかに隠れてるのかな?」
梨子「四つから選んで置く可能性もあるわね」
千歌「取り敢えず取ってみようよ」
ぽんぽんぽんと、玉を取り出す千歌。
すると突然、左右の壁が崩れ出し。
魚人を思わせる謎の化け物が姿を現した。