ルビィ「ルビィが本気を出せばかすみちゃんなんて」
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かすみ「ふんふんふふふーん♪」
かすみ「ルビィちゃん、今日は一緒に練習よっろしくぅ」
ルビィ「こちらこそよろしくね」
ルビィ「ご機嫌だねかすみちゃん、なにかいい事でもあった?」
かすみ「うん‼昨日ダイヤ先輩に衣装がよく似合うって褒めてもらったの〜」
ルビィ「え?お姉ちゃんに?」ピクッ
かすみ「かすみんが1番かわいいって言ってくれたんだぁ」
ルビィ「……へぇ、そう」
かすみ「なでなでまでしてもらっちゃった、でへへ」ニヘラ
ルビィ「ふーん」
かすみ「ダイヤ先輩っていいお姉ちゃんだね、私もダイヤ先輩の妹になっちゃおっかなぁ〜」
ルビィ「そうなんだ」
ルビィ「―ルビィ、ちょっとトイレに行ってくるね」
かすみ「はーい、行ってらっしゃーい」
かすみ「ルビィちゃん、険しい顔してたけどお腹でも痛くなったのかなぁ」 ルビィ「おう金次、目隠しと睡眠薬や、ちょっと仕置きが必要じゃのお」 ルビィ「……」
ルビィ「……はぁ〜」
ルビィ「なぁにが『かすみんが1番かわいいって言ってくれたんだぁ』だい‼」
ルビィ「お姉ちゃん、ルビィにはそんな事言わないのに‼」
ルビィ「しかもなでなでしてもらったぁ?」
ルビィ「ルビィだって今はそんな事してもらってないのに‼」
ルビィ「挙げ句の果てには『ダイヤ先輩の妹になっちゃおっかなぁ〜』!?」
ルビィ「お姉ちゃんはルビィだけのお姉ちゃんなのに!!お姉ちゃんに甘えていいのはルビィだけなのに……」
ルビィ「なんでかすみちゃんなの……」ギリッ
ルビィ「かすみちゃんなんて……」
ルビィ「ルビィが本気を出せばかすみちゃんなんて」
ルビィ「……負けない」
ルビィ「かすみちゃんになんて負けないんだからぁ‼」 ルビィ「ふぅ、戻ったよ」ガラッ
かすみ「ダイヤせ〜んぱい♪」スリスリ
ダイヤ「まぁ、かすみさんたら甘えん坊さんですわね」
ルビィ「なっ!?なにしてるのさ!?」
かすみ「なにってぇ、ダイヤ先輩に甘えていたんだよぉ」
ルビィ「ずるい‼ルビィだって‼」ムギュー
ダイヤ「ぴぎゃっ!?ちょっとルビィ、苦しいですわ……」
ダイヤ「離れなさい」グイッ
ルビィ「えぇっ!?なんでかすみちゃんはよくてルビィはダメなのぉ!?」
ダイヤ「時と場所を弁えなさい、ここは学校ですわよ。姉妹同士あまりベタベタするものではありません」
ルビィ「そんなぁ〜」
かすみ「ぷぷぷ〜」
ルビィ「……!!」ムカッ
ダイヤ「はいはい、そろそろ練習を始めますわよ」
かすみ「は〜い、かすみん頑張っちゃいま〜す♪」
ルビィ(くっ……ルビィだって負けないんだからぁ〜) ダイヤ「まずはランニングからやりますわよ」
ルビィ(ランニング……よーし、かすみちゃんを軽く抜かしてお姉ちゃんにすごいって褒めてもらお)
ダイヤ「それでは、よーいスタート」
ルビィ「それっ‼」ダッ
かすみ「わっ、ルビィちゃん速い」
ダイヤ「ルビィ、最初からいきなり飛ばすとバテてしまいますわよ」
ルビィ「へへーん、平気だもんね〜」
かすみ「すごいな〜ルビィちゃん、もうあんな先まで」
ダイヤ「ランニングは別にダッシュをする訳ではないのですが」
かすみ「ダイヤ先輩、一緒に走りましょ」
ダイヤ「えぇ、いいですわよ。わたくし達はゆっくり走りましょうか」 ルビィ「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!」タッタッタッ
ルビィ「かすみちゃんが見えた、このまま一周抜かししてやろ」
ルビィ「―って、はぁっ!?」
かすみ「うふふ、ダイヤ先輩と走るの楽しいなぁ」
ダイヤ「ベース配分には気を付けて走りましょうね」
ルビィ「な、なに仲良く並んで走ってるのさ……もぉ〜!!」
ルビィ「ふんだ‼お先‼」ビュンッ
ルビィ(どうお姉ちゃん、かすみちゃんよりルビィの方が足速いでしょ)チラッ
かすみ「はぁ〜なんだか私疲れちゃいました」ピトッ
ダイヤ「あら、それなら手を繋ぎましょうかね」ギュッ
かすみ「でへへ、ダイヤ先輩や〜さしい♪」
ルビィ「なっ……!!か、かすみちゃんめぇ〜!!」 ルビィちゃんがムキになってたらかすみんは張り合いそうだけどなぁ ルビィ「はぁっ……はぁっ……」
ルビィ「つ、疲れたぁ〜」バタン
かすみ「ルビィちゃん大丈夫〜?」
ダイヤ「だからあれほど飛ばしてはいけないと言ったのに、やれやれですわね」
ルビィ「どうお姉ちゃん……ルビィ、すごいでしょ」ゼェゼェ
ダイヤ「その姿で言っても説得力ありませんわよ、自分の体力を考えなさい」
ルビィ「えぇ……頑張って走ったのにぃ」
ダイヤ「はいはい、よく最後まで走りきりましたわね。えらいえらい」
ルビィ「なんかかすみちゃんと態度違くない?」ジトーッ
ダイヤ「そんな事はありませんわ、気にし過ぎです」
かすみ「もしかしてぇ、ルビィちゃんヤキモチ妬いてるのぉ?」ニヤニヤ
ルビィ「ち、違うもん‼ヤキモチなんて妬いてないもん‼」
ルビィ(今に見てなよ……まだまだルビィの本気はこんなもんじゃないんだから) ダイヤ「次はステップの練習です」
ダイヤ「わたくしのあとに続いてやってくださいね」
ダイヤ「それっ、ワンツースリー」タンタンタン
かすみ「うわ、これ難しいかも……」
ルビィ「ふふん、こんなの簡単だよ」
ルビィ「ルビィからやるね、―それっ、ワンツースリー‼」タンタンタン
かすみ「おぉ〜ルビィちゃん完璧なステップ、上手〜」パチパチパチ
ルビィ「へへ、これくらい楽勝だね」
ダイヤ「うんうん、いつもよりキレがあっていいですわね」
ルビィ(やった、お姉ちゃんに褒めてもらった‼) かすみ「かすみんだってルビィちゃんに負けないよ〜」
かすみ「ワン、ツー、スリー、―きゃっ!?」ズデン
ルビィ「ぷっ、転んでやんの」
ダイヤ「こらルビィ、笑うなんて失礼ですわよ」
ダイヤ「かすみさん、大丈夫ですか?」
かすみ「いった〜い……膝を擦りむきましたぁ」ナミダメ
ダイヤ「おやおや、今絆創膏を貼ってあげますわ」ペリッ
ダイヤ「痛いの痛いの〜ぶっぶーですわぁ」ペタッ
かすみ「わぁ、ありがとうございますぅ。痛くなくなりましたぁ」
ダイヤ「ふふ、わたくしのとっておきのおまじないですわ」ニコッ
かすみ「おまじないのおかげで元気出ました、私もう1回やってみます‼」
ダイヤ「その意気ですわかすみさん」
ルビィ「あ、あれはルビィが小さい頃にやってもらったおまじない……」
ルビィ「人の怪我を笑うからこうなったのか……せっかくいいところを見せたのに全部かすみちゃんに持っていかれちゃったよ……」ガクッ 黒澤家
ルビィ「はぁ……結局今日は疲れただけだったなぁ」
ルビィ「―そうだ、今ならお姉ちゃんに甘えてもいいよね。おうちにいるし」
ルビィ「お姉ちゃーん」トテトテ
ダイヤ「―はい、……えぇ、わかりましたわ。ではまた今度の日曜日に。お待ちしていますわ」ピッ
ルビィ「電話?誰か来るの?」
ダイヤ「かすみさんが今度の日曜日に遊びに来るのです、パンを作ってくれるそうですわ」
ルビィ「かすみちゃんがうちに?」
ルビィ「た、大変だ……」
ダイヤ「なにも大変な事などないでしょう」
ルビィ「ルビィにとっては大変な事なの」
ルビィ「こうしちゃいられない、ルビィもなにか手を打たないと……」スタスタ
ダイヤ「?」
ルビィ「かすみちゃん、早くも次の作戦を立ててきたかぁ」
ルビィ「パンを作ってお姉ちゃんに褒めてもらおうって算段だろうけど……」
ルビィ「そうは問屋が卸さないってね、お姉ちゃんに褒めてもらうのはこのルビィなんだから」ニヤリ
ルビィ「さぁて、どうしよっかなぁ〜」 ルビィ「もしもし父しゃん?あのね、お魚さんたちのパーティーに招待したい娘がいるんだけど‥」
ルビィ「うん。できるだけ早めがいいかな」
ルビィ「なんかお台場の学校に通ってるらしいから、今回は東京湾でいいよ。うん。お願い」 日曜日
かすみ「こんにちは〜」
ダイヤ「いらっしゃい、よく来てくれましたわね」
ダイヤ「上がってひと休みしてくださいな」
かすみ「おっ邪魔っしま〜す♪」
ルビィ「いらっしゃいかすみちゃん」
かすみ「ルビィちゃん、今日は私が2人にとびっきりおいしいパンを焼いてあげるね」
ルビィ「わぁ、それは楽しみだなぁ〜」
ダイヤ「ふふ、なんだか今日はいい雰囲気ですわね」
ルビィ(かすみちゃんが得意なパンで仕掛けてくるならルビィも得意な『アレ』で対抗しちゃおっと)
ルビィ(かすみちゃんよりもルビィの方が出来る子だってところ、お姉ちゃんに見せてあげる)
台所
かすみ「わぁ、立派なオーブンですね、これなら最高のパンが作れそうですぅ」
ダイヤ「わたくしはわかりませんでしたがこれでパンも焼けるみたいですわね」
かすみ「さっそくパン生地を作っていきましょう♪」
ルビィ「ルビィも今準備するね〜ふふふ♪」 かすみ「この前のダイヤ先輩じゃないですけど、おまじないをかけながら捏ねるとおいしくなるんですよぉ」
かすみ「こんな風に、おいしくなぁれ♪おいしくなぁれ〜♪」コネコネ
ダイヤ「ほほう、なるほど。パンに声をかけてあげるのですね」
ダイヤ「おいしくなぁれ♪おいしくなぁれ♪」コネコネ
かすみ「いいですいいですその調子ですぅ」
ルビィ「むぅ、かすみちゃんやるね……」
ルビィ「だけどルビィだって」コンコン カシャッ
かすみ「わっ、ルビィちゃん片手で卵を割ってる」
ダイヤ「いつの間にあんな技を」
ルビィ(ふふん、見てる見てる)
ルビィ「るるる〜るる〜♪」カチャカチャカチャ
かすみ「すご〜い、プロ並みの手さばき」
ダイヤ「流石はルビィですわぁ」
ルビィ「まぁね〜」ドヤァ
かすみ「でもでもでもぉ、かすみんのパン生地だってこーんなに伸びるんですよぉ〜」ウニョーン
ダイヤ「すごいですわかすみさん‼わたくしの生地も伸びるのでしょうか」
ダイヤ「おっほー‼とてもよく伸びますわぁ〜」ビヨーン
ルビィ(またなんか態度が違うような……まぁいいや、本番はこれからだもんね) かすみ「あとは発酵させてオーブンで焼けば完成です」
ルビィ「ルビィも冷蔵庫に入れてっと」
ダイヤ「そう言えばルビィはなにを作っていたのですか?」
ルビィ「えっ?見てなかったのぉ?」
ダイヤ「ごめんなさい、パン作りがあまりに楽しくて夢中になってしまいましたわ」
ルビィ「……ふんだ。いいもーん、内緒だもーん」
ダイヤ「なにを拗ねているのですか」
ルビィ「拗ねてないってば」
かすみ「パンが焼けるまで私とDVD鑑賞をしましょう」
かすみ「かすみんのライブDVDを持って来ました、これを一緒に見て振り付けを覚えてください」
ダイヤ「いいですわね、そうしましょう」
ルビィ「かすみちゃんのDVDなんてあったんだ……」 >>12
いたいのいたいのぶっぶーですわぁ
寒気のするまじないずら 『は〜い皆さん、準備はいいですか〜?』イエーイ!!
かすみ「ここ、ここのコールは絶対覚えてください」
ダイヤ「このコールは見た事がありますわ、よくかすみさんが練習していますわよね」
『L.O.V.Eかすみん、いきますよ〜せーの‼』
かすみ・ダイヤ「「L.O.V.Eかすみん‼L.O.V.EかすみんL.O.V.EかすみんL.O.V.Eかすみん‼」」
『合格♪』
ルビィ「……へっ」
かすみ「イエーイ!!完璧ですぅ、最高ですぅ!!」
ダイヤ「この曲はライブだと本当に盛り上がりますわね〜まさしく会場全体がひとつになるようですわ」
ルビィ「確かに盛り上がるかもだけどぉ、ルビィの曲には負けるかなぁ」
かすみ「でもルビィちゃんも小さな声でコール呟いてたよねぇ〜」ニヤニヤ
かすみ「なんだかんだ言ってぇ、かすみんの曲気に入ってくれたんだぁ〜」
ルビィ「ち、違うってば‼アイドル好きの本能で体が勝手に反応したと言うかなんと言うか……」アタフタ
ダイヤ「ルビィ、素直にいい曲だと言ってあげればいいのに」
ルビィ「い、言わない‼ルビィの曲の方がいい曲だもん‼」 ダイヤ「いい匂いがしてきましたわね」スンスン
かすみ「そうですね、そろそろ焼けたかなぁ〜」パカッ
かすみ「完璧♪見てくださいよこれ」
ダイヤ「キレイなきつね色ですわね、おいしそうですわ〜」
ルビィ「ルビィのは……もう少しかな」
かすみ「それじゃ先に私のパンから食べようか」
かすみ「じゃーん、かすみん特製塩パンでーす‼」
ルビィ「塩パン?普通のパンにしか見えないけど」
かすみ「ちっちっち……普通のパンじゃないんだなこれが」
かすみ「ま、食べてみればわかるって」
ダイヤ「ではさっそくいただきましょう」パクッ
ダイヤ「―むふぅ‼パン本来の甘みに加えほのかな塩味がほどよいバランスで素晴らしいですわぁ‼」ホワワ〜ン
ルビィ「ほ、本当だ……悔しいけどこれはおいしい」モグモグ
かすみ「どうです?かすみんはかわいいだけじゃないんですよぉ」ドヤァ
かすみ「ご自分で作ったパンも食べてみてください」
ダイヤ「わたくしの作ったパンも絶品ですわ〜」オッホー
ルビィ「お姉ちゃん、ちょっと浮かれ過ぎじゃないかなぁ……」イライラ ダイヤ「いや〜シンプルなパンながら見事なお味でした」
ダイヤ「おかげでお腹いっぱいですわ」ケプゥ
かすみ「喜んでもらえたようでなによりですぅ」
ルビィ「―よし、やっと出来た」スッ
ルビィ「おまたせ〜次はルビィの作ったスイーツだよ」
ダイヤ「ルビィ、少し待って……今はまだ入りませんわ。あとでいただきます」
ルビィ「えぇ〜?せっかく作ったのにぃ」
ダイヤ「今すぐ食べなくてもお菓子はなくならないでしょ」
ルビィ「出来立てがおいしいんだよ、食べてよお姉ちゃ〜ん」ユサユサ
ダイヤ「……ルビィ、いい加減にしなさい。今は食べられないと言っているでしょう」
かすみ「そうだよルビィちゃん、ダイヤ先輩のお腹の事も考えてあげないと」
ルビィ「くぅ……!!」
ダイヤ「かすみさんは優しいですわねぇ」
かすみ「かすみんのパンがおいし過ぎたせいでごめんなさ〜い」
ルビィ「」ブチッ‼
ルビィ「……もういい」
ルビィ「もうお姉ちゃんなんて知らない‼ずっとかすみちゃんといればいいでしょ‼」ダッ
ダイヤ「ルビィ!?どこに行くのです‼」
かすみ「た、大変だ。追いかけましょう‼」
ダイヤ「えぇ!!」 ダイヤ「ルビィ!!どこにいるの!?ルビィ〜!!」
かすみ「ルビィちゃ〜ん!!出て来て〜!!返事して〜!!」
かすみ「ごめんなさい……私が煽るような事を言ったせいで」
ダイヤ「かすみさんは悪くありませんわ」
ダイヤ「ルビィのお菓子の事を考えずにパンでお腹いっぱいにしてしまったわたくしも悪いですし」
ダイヤ「なによりルビィがあんな駄々をこねて飛び出したのが悪いのです」
ダイヤ「一体どこに行ったのやら……」キョロキョロ
かすみ「手分けして探しましょう。私、あっちを見に行きます」
ダイヤ「お願いします、わたくしはあちらへ行きますわ」
公園
ルビィ「……」キィ……キィ……
ルビィ「なにさ……お姉ちゃんのバカ……かすみちゃんばかりかわいがって」
ルビィ「かすみちゃんもお姉ちゃんにべったり甘えて……なんなのさ」
ルビィ「ルビィだって……ルビィだって……」
ルビィ「うっ……ぐすっ、ひぐっ……」
ダイヤ「―ルビィ!!」
ルビィ「お姉ちゃん……」 ダイヤ「こんな所にいたのですか、探しましたわよ」
ルビィ「……」
ダイヤ「ほら、家に帰りますわよ。かすみさんも心配しています」
ルビィ「……いい、ルビィずっとここにいる」
ルビィ「ルビィの代わりにかすみちゃんを妹にしたら?かすみちゃんの方がかわいいんでしょ?」
ルビィ「かすみちゃん言ってたよ、お姉ちゃんに1番かわいいって言ってもらったって」
ダイヤ「それは……かすみさんらしさを見た上で言ったのですわ」
ルビィ「なんでもいいよ、ルビィには言ってくれないんだから」
ルビィ「今日だってかすみちゃんの事ばかり見てルビィの事なんて全然気にしてくれない」
ルビィ「だからルビィは……ルビィは……」
ダイヤ「―ルビィ……」
ダイヤ「いい加減にしなさい‼」
ルビィ「ぴっ!?」ビクッ
ルビィ(お、怒られる……?)
ダイヤ「……」ツカツカ
ギュウッ
ルビィ「え?お姉……ちゃん?」 ダイヤ「まったく、あなたという子は本当に世話の焼ける」
ダイヤ「さっきはごめんなさいね、もちろんルビィの作ったスイーツも食べるつもりでしたわ」
ダイヤ「でも本当にお腹がいっぱいになってしまって、そこはわかってください」
ルビィ「……うん」
ダイヤ「かすみさんはもちろんかわいいと思っています、でもそれはあくまで後輩として」
ダイヤ「わたくしにとって妹はあなたしかいません」
ダイヤ「『かわいい後輩』は他にいても『かわいい妹』はこの世にルビィただ1人なのです」
ルビィ「お姉ちゃん……」
ダイヤ「かすみさんの前で冷たくあしらったのもかすみさんが帰ってから沢山かわいがってあげる為にあえてそうしたのですわ」
ダイヤ「かすみさんの見てる前でかわいがるのは恥ずかしいですからね」
ルビィ「そうだったんだ……」
ルビィ「……」グシグシ
ルビィ「お姉ちゃん、ごめんなさい」
ルビィ「ルビィ、うちに帰るよ」
ダイヤ「えぇ、あなたを探し回っていたらお腹が空いてきましたわ」
ダイヤ「スイーツ、食べさせてください」
ルビィ「……うん‼」 かすみ「あ、ルビィちゃん!!ダイヤ先輩!!」
ダイヤ「やっと見つけましたわ、さぁ家に戻ってルビィのスイーツを食べましょう」
ルビィ「かすみちゃん、ごめんね。迷惑かけちゃって」ペコリ
かすみ「ううん、私の方こそダイヤ先輩に見てもらいたくてあんな事を」
ルビィ「それはいいの、もうわかったから」
かすみ「わかった?なにが?」
ルビィ「うふふ、なんでもなーい」
ルビィ「おまたせ〜ルビィ特製抹茶プリンだよぉ」
ダイヤ「んま〜わたくしの大好物ですわぁ‼」パァァ
ダイヤ「これに気付かなかったなんてわたくしの目は節穴でしたわねぇ」
かすみ「ダイヤ先輩の好きな物をわかってるなんて、流石ルビィちゃん」
ルビィ「とーぜん、だって妹だもん♪」パチッ
ダイヤ「―はぁ〜こんなおいしい抹茶プリンを食べたのは初めてですわ」
ダイヤ「ルビィ、ありがとう。あなたのわたくしに対する気持ちがしっかり伝わってきますわ」ニコッ
ルビィ「うふふ、お姉ちゃんの事を想いながら作ったんだから」
ルビィ「お姉ちゃん、大好きだよ♪」ニコッ
かすみ「あの〜かすみんもいる事忘れないでよぉ」 数日後
ダイヤ「おやかすみさん、また家にいらしたのですわね」
かすみ「あ、お邪魔してまーす」
ルビィ「ちょっとお姉ちゃんこっち来ちゃダーメ」
ダイヤ「は?なぜです?」
ルビィ「いいからいいから、あっち行って」グイグイ
ダイヤ「ちょっとルビィ、わたくしだけのけ者ですか?」
ルビィ「―ふぅ、危なかったぁ。お姉ちゃんに見つかったら台無しになっちゃうよ」
かすみ「どうせなら出来上がってから見せてあげたいもんね」
ルビィ「うん、あと少しで完成だから頑張ろ」
ルビィ「―かすみちゃん、ありがとね」
かすみ「いいのいいの、私もダイヤ先輩の事が大好きだから」
ルビィ「くすっ」
かすみ「ふふっ」
ルビィ・かすみ「「うふふふふ」」 ルビィ「お姉ちゃん、おまたせ」
かすみ「ルビィちゃんとかすみんの合作パンスイーツですよぉ」
ダイヤ「おぉ……なんですのこれは?」
ルビィ「ルビィのプリンとかすみちゃんのパンを合わせたその名も特製プリンパン‼」
かすみ「食べたらほっぺた落ちる事間違いなしですよぉ〜」
ダイヤ「プリンパン……ごくり」
ダイヤ「い、いただきますわ」パクッ
ダイヤ「―こ、ここここれは……!!」
ダイヤ「ふわふわのパンの中にぷるぷるのプリンがお口の中でなんとも言えないハーモニーを奏でていますわぁ〜」ウットリ
ダイヤ「おいしい……!!おいしいですわぁ〜!!」モグモグ
ルビィ「やったぁ〜!!」
かすみ「大成功〜!!」
ダイヤ「あぁ……2人共仲のいい姉妹のようになって」ジーンッ
ダイヤ「ルビィもかすみさんもわたくしがかわいがってあげますわぁ〜!!」モッギューッ
ルビィ「あはは、やだお姉ちゃん〜」キャッキャッ
かすみ「苦しいですってば〜」ウフフ
ルビィ(最初はルビィ1人だけをかわいがって欲しかったけど)
ルビィ(ルビィとお姉ちゃん、そしてかすみちゃん)
ルビィ(この3人姉妹も、悪くないかも♪) これで終わりになります、最後まで読んでいただきありがとうございました。 |c||^.- ^|| また妹が増えてしまいましたわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています