侑(結局、午後のテストは全然集中できなかった……)

侑(それよりももっと最悪だったのが……)



果林「はぁ? 曲がまだできてない?」

エマ「えぇと、たしか期日って今日だったよね?」

しずく「たった9曲もまともに作れないんですか?」

侑「ちゃ、ちゃんと作ったんです! USBに入れて持ってきたはずなのにっ」

侑「あれっ、なんでないんだろ……!」

かすみ「そんなこと言って、どうさ間に合わなかった言い訳に決まってますよ!」

侑「そ、そんなことっ……おかしいな、絶対かばんに入れたはずなのにっ…」

侑(まさか…)

愛「え? なになに? まーた愛さんを疑ってるのー?」

天王寺「またってなに? 愛さん」

愛「実はさー、今日昼休みにもさー」




天王寺「うわ、死ねばいいのに」

侑「違いますっ! 私は…」

果林「とにかく! 期日までに曲を仕上げられなかった以上、責任はとってもらうことになるわね」

侑「そ、そんなっ…! 信じてください! 私、ちゃんと作って」

果林「あのねぇ、あんたの嘘なんかここにいる誰も信じないわよ?」

侑「うそじゃ……嘘じゃありませんっ……そ、そうだ! きっと家に忘れて…」

侑「すぐにとってきますっ!」

彼方「そんなこと言って〜、逃げるつもりだったり〜?」