あらかじめ、あったもの。 5/7


鞠莉ママ「ミナミ」

鞠莉ママ「あなたの母とは、何度か話をしたことがありマス」

ことり「えっ!?」ガタ

ことり「小原さん、お母さんと──っ」フラ

鞠莉ママ「おっと。急に体勢を変えてはいけまセン」ガシ

ことり「なん、なんで、いつ、お母さん、」

鞠莉ママ「落ち着きなサイ」

鞠莉ママ「ワタシの夫が、いくつか学校の理事としての権利を持っているのデス。細かいことはショウリャクしマスが、その仕事の中で話す機会があった──といったところデスね」

ことり「そう、だったん…ですか…」

ことり「…あれ?ってことはもしかして、私がここに連れてこられたのって偶然じゃないんですか…?」

鞠莉ママ「HA-HAHAHAHA!!」カンラカンラ

ことり ビクッ

鞠莉ママ「どこの馬ともanemoneとも知らない輩に大切な娘を任せるほど、愚かではありまセーン」

ことり「え、ええ…」ポカン