ルビィ「だいぶ早く待ち合わせ場所に来ちゃった」
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ルビィ「おうちにいてもそわそわしてるだけだったから早く来ちゃったけど…」
ルビィ「早く着きすぎてもドキドキするだけだったよぉ!」
ルビィ「さすがにまだ来ないよね… 善子ちゃんは遅刻はしないと思うけど」 善子「ルビィ! 貴女もう着いてたのね」
善子「ごめんね 待たせちゃって」
ルビィ「いやいやまだ待ち合わせの15分前だよ」
ルビィ「ルビィも今来たところだし」
善子「そのセリフって恋人同士っぽいわね」
ルビィ「あわわ そ それにしても善子ちゃんの浴衣かわいいね!」
ルビィ「水色に黒猫さんなんだね」 善子「ヨハネよ! 黒猫って堕天使にぴったりよね」
善子「ルビィもその赤い朝顔の浴衣似合ってるわよ」
ルビィ「あ ありがと…」
ルビィ(朝顔の花言葉は【愛情】と【結束】 この愛が結ばれますように)
ルビィ(なんていう願掛けなんだって 善子ちゃんにバレたりしてないよね…?) 善子「朝顔って夏!って感じよね」
善子「夏休みの宿題でもあったし」
ルビィ「そうだね 持って帰るのが大変だったよね…」
善子「ヨハネは不運だから転ばないようにするのが大変だったわ!」
ルビィ「あはは 善子ちゃんらしいね」
善子「それになぜか私のだけ発芽しなくて先生のをもらったのよ」
善子「さすがは天に見放された堕天使ってことよね」
善子「まぁそれは置いておいてお祭りの会場に行きましょう?」
ルビィ「うん!」 善子「さすがに人がいっぱいね」
ルビィ「そうだね」
善子「さて最初はなにしようかしら? ルビィなにかある?」
ルビィ「ん〜 ルビィは善子ちゃんが行きたいところが気になるなぁ」
善子「なんかちょっとずるいわね…」 善子「そうね 食べ歩きができるものなんてどうかしら?」
善子「こういう時くらいしかお行儀悪くてできないし」
ルビィ「いいね! わたあめとか?」
善子「そうね あとはあんず飴とかもいいわね」
善子「まずはわたあめにしましょうか」 善子「やっぱりこう お祭りって楽しいわね」
ルビィ「うん そうだね」
善子「夜にやるっていうのもポイント高いわよね」
善子「堕天使的にも夜に賑やかなことはいいことだわ」
ルビィ「うん」 ルビィ(善子ちゃんの手って白くて細くて綺麗だな)
ルビィ(はぐれちゃうからって手つないでもらえるかな)
ルビィ(手をつないだら特別になるような何かが始まるのかな)
ルビィ「自分の気持ちなのに なにもわからなくなっちゃいたいな」 善子「ルビィ? どうかしたの?」
ルビィ「な! なんでもないよ!」
善子「そう?」
ルビィ(そんなにこっちを見ないで… 恥ずかしくなっちゃうから…)
ルビィ(でも目が逸らせないよ 善子ちゃんの目ってキリッとしててかっこいいな) 善子「ルビィ! せっかくだから射的もやらない?」
ルビィ「うん 善子ちゃん得意そうだね」
善子「もちろんよ! さぁルビィ 欲しいものを言いなさい?」
善子「どれでもこのヨハネが撃ち抜いて見せるわ!」 ルビィ(欲しいのは… それにもう撃ち抜かれてたりして…)
ルビィ(じゃなくって)
ルビィ「えっとね じゃああの2つセットのキーホルダーがいいな」 善子「まかせなさい 1発で決めて見せるわ!」
善子「あれ!? 今当たったわよ? なんで落ちないの!?」
ルビィ「惜しいね! もう一回!」
善子「くっ これも堕天使ヨハネに課せられた試練だというのね」
善子「ルビィも落ちるように祈ってて」
ルビィ「うん!」 ルビィ「あっ! やったぁ!」
善子「ゲットね! さすがリトルデーモン4号ね」
善子「ルビィの祈りが届いたようね」
善子「きっとヨハネだけではいくら当てても取れなかったわ」
ルビィ「そう言ってくれると嬉しいな」 善子「はい じゃあこれ」
ルビィ「ありがとう でもこっちは善子ちゃんが持ってて」
善子「いいの?」
ルビィ「うん 今日の記念に」
ルビィ「それにもともとこうしたかったんだ」
善子「それなら遠慮なくもらっておくわね」
善子「お揃いね ヨハネとルビィを繋ぐ証ってことかしら」
ルビィ「うゆ… 改めて言われると恥ずかしいな」 善子「結構満喫したわね そろそろ花火の時間ね」
ルビィ「そうだね!」
ルビィ「少しだけ会場から離れちゃうけどよく見えるとこ知ってるんだ」
善子「そうなの? じゃあそこに案内してくれる?」
善子「ずっと人混みだとさすがに疲れちゃうしね」
ルビィ「うん! こっちの海岸通りの方だよ」 ルビィ「ここだよ」
善子「ひらけてて人も少なくていいところね」
ルビィ「よく見えるんだよ」
善子「それは期待大だわ!」 善子「始まったわね」
ルビィ「うん」
善子「ほんとによく見えるわね」
善子「最高の穴場スポットね」 ルビィ(花火を見てる善子ちゃん)
ルビィ(きっとお祭りに誘った時からこの時が来るって思ってたんだ)
ルビィ(もう抑えきれない 言わないといけないことはわかってるの) 善子「花火綺麗だったわね! いいところを教えてくれてありがとう」
ルビィ「えへへ 毎年おねえちゃんと来てたんだ」
善子「ん? 今年はダイヤと一緒じゃなくてよかったの?」
ルビィ「うん ルビィが善子ちゃんと見たかったから」 善子「え?」
ルビィ「ルビィはね 善子ちゃんのことが好きなんだ」
ルビィ「教室で自己紹介してた時から」
ルビィ「それで今年の夏は善子ちゃんと過ごしたいって気持ちが高まって」
ルビィ「だから今日のお祭りに誘ったの」 善子「どういうこと?」
ルビィ「ルビィはね 善子ちゃんの特別になりたいの」
ルビィ「夏もそうだけど その先もずっと一緒に…」
善子「うん それは私もそう思ってるわ」 ルビィ「違うの この特別はそうじゃないの」
ルビィ「善子ちゃんといるとドキドキして」
ルビィ「でもそれも心地よくて」
ルビィ「だからルビィとこれからも一緒にいてください!」 善子「それはきっと友人としてではなくってことよね」
ルビィ「ぅゅ…」
善子「もちろんルビィのことは大切な友人だと思ってた」
善子「でもヨハネはそういうことはよくわからないくて」
善子「経験したこともないから」 善子「でもそう言ってもらえると嬉しい」
善子「私はまだよくはわかってないけど ルビィがそれでもいいなら」
善子「私もルビィとこれからずっと一緒にいたいって思うわ」
善子「もちろん友人としてではなく」
ルビィ「うん! ありがとう! これからよろしくね!」
善子「えぇ こちらこそよろしくね」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています