穂乃果「うっ…お腹痛くなってきた…」ピーゴロゴロ
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海未「穂乃果、ミーティング中ですよ。集中していないようですが」
穂乃果「ごめんね、ちょっとおトイレ行ってくる…」
希「えっ? どこに行くん?」
穂乃果「だからおトイレに……」
花陽「音…入れ…?」
穂乃果「トイレだよ!お手洗い!お便所!お花摘み!」
海未「何を言っているのですか?」
穂乃果「もういいよ!行ってくるから!」ガチャッ 海未「出て行ってしまいました……」
希「何だったんやろ?」
絵里「さあ?疲れてるんじゃない?」
ことり「穂乃果ちゃん大丈夫かなぁ……」
凛「凛もサボりたいにゃー」
花陽「もう凛ちゃん、そんなこと言っちゃダメだよ!」
アハハハハ
真姫「……」 穂乃果「もー皆からかって酷いんだから!」
穂乃果「そんなことより早くトイレトイレ……」
穂乃果「って、あれ?」
穂乃果「トイレがない…?」
穂乃果「なんでなんで!?」
穂乃果「工事でもしたのかな……」
穂乃果「ええい!他の階に行けばいいんだ!」 穂乃果「ダメだ……校舎中回ったけどどこも見つからない……」
穂乃果「もう限界だよぉ……」ピーゴロゴロ
真姫「穂乃果、こっちよ」
穂乃果「あっ真姫ちゃん!」
真姫「お腹痛いんでしょう? 早く来なさい」スタスタ
穂乃果「待ってよー!」 穂乃果「ふぅ、助かったよ〜。真姫ちゃんが簡易トイレを持ってただなんて」
真姫「これからは自分で用意しておきなさい。でもお店に売ってないからちゃんと作らないといけないわ」
穂乃果「そうなの? お店でこういうの見たことある気がするけど…」
真姫「"前の世界" ではね」
真姫「もうこれまでの常識が通じるとは思わないことね」
穂乃果「"前の世界" ……?」 穂乃果「そういえば壁の工事がされててトイレの入口が見当たらなくなっちゃったんだよね。皆はどうしてるんだろう?」
真姫「トイレ、ね……ふふっ……」
真姫「懐かしい響きだわ」
真姫「いい穂乃果? 他の皆はトイレをしないの。私の知る限り、私と穂乃果以外の人間はね」
穂乃果「えぇっ!? そんなのありえないよ!」
真姫「トイレを探して学校中回ったんでしょう? でもなかった。必要のないものは存在しないの。外のどこに行っても同じことよ」
穂乃果「だってだって、昨日まではちゃんと……」
真姫「私もそうだったわ。ある日急に世界からトイレの概念がなくなっていて、こうやって空き教室でみじめな思いをしながらスーパーの袋に……」
真姫「ってなに言わせんのよ!」
穂乃果「勝手に言ってるんじゃん!」 真姫「とにかく、こんな世界で自分がトイレをする人間だとバレたら何が起こるかわからないわ」
真姫「我慢できなくなった時は、今回みたいに人気のない所を探して簡易トイレで済ませなさい」
穂乃果「そうだ!オムツとかすればいいんじゃ…」
真姫「そこなのよ、厄介なのは」
穂乃果「えっ?」 真姫「赤ちゃんがおもらししてもいいように、オムツがあるのよ」
真姫「人間が最初から排尿排便をしない生き物だったら、オムツという発想は生まれないわ」
穂乃果「……あっ!そっか!」
真姫「猫用の砂でもあれば簡易トイレの材料になって楽なんだけど、あいにくトイレに関連したものは発明されていないわ」
真姫「ふぅ……久々にトイレの話ができて熱くなっちゃったわ」
真姫「そろそろ戻らないと怪しまれるわね。行きましょ」
穂乃果「う、うん……」 ―――――――――――――――
穂乃果 (ミーティングの後、また真姫ちゃんに色々と教えてもらった)
穂乃果 (この世界では、人間だけでなく他のどの生き物も排泄行為をしないらしい)
穂乃果 (確かに、アルパカさんの小屋を見に行ったらいつもはする糞のにおいがしなかったし、した形跡もなかった)
穂乃果 (真姫ちゃんが調べた所によると、この世界の人間には排泄に必要な器官――つまり膀胱や肛門が存在しないんだって)
穂乃果 (じゃあ、食べた物の不要な分や老廃物等はどうやって排出するのか?)
穂乃果 (それは……) 海未「さて皆さん!各自自宅で夕飯を食べたら、夜練習は21時集合ですよ!」
凛「頑張るにゃー!」
花陽「いっぱい食べてくるね!」
ことり「ことりは今日は家で衣装作るね」
海未「わかりました」
真姫「私はパス」
絵里「ちょっと、またなの? しっかりしてよね」
真姫「……」
真姫 (穂乃果、あなたも断りなさい)
穂乃果 (うん)
穂乃果「海未ちゃん、私もやめとくね」
海未「穂乃果まで?」 海未「ことりは衣装作りがありますが、あなた達は帰って何をするのですか?」
真姫「勉強よ。それだって大事な事でしょ?」
海未「なるほどわかりました。穂乃果もですか?」
穂乃果「うん……そ、そうだよ……」
海未「そうですか」
海未「では」
海未「次のテスト、期待していますね?」ニコッ
穂乃果「」ゾクッ
海未「それでは皆さん、一旦解散です」 ―――――――――――――――
穂乃果「うー怖かったよぉ……」
真姫「よく言ったわね。でもあれで正解よ」
真姫「この世界の人間は排泄をしない」
真姫「ということは、取り込んだ栄養を一つ残らず全て吸収してしまっているの」
真姫「つまり、元気が有り余ってる状態よ」
真姫「朝練に学校、放課後の練習、夜練習までこなしてもピンピンしてるわ」
真姫「ちなみに夜練は深夜3時までよ」
穂乃果「えぇ!?寝る時間なくなっちゃうよ!」
真姫「元気だから成せる技ね。この世界では睡眠時間もほとんどいらないみたい」
穂乃果「こんなんでやっていけるかなぁ……」
穂乃果「っていうか、"この世界"って何!? トイレのあった時とは別の世界なの!?」
真姫「私だってよくわからないわよ」
真姫「今また、色々調べてる最中だからもう少し耐えてちょうだい」
穂乃果「真姫ちゃんだけが頼りだよぉ……」シクシク 次の日
穂乃果「朝練キツかったぁ……」
穂乃果「そういえば、こっちの皆の練習見るのはこれが初めてだったっけ」
穂乃果「元気が有り余ってるって話だけど、キレが違う……」
穂乃果「とてもついていけなくて海未ちゃん怒るし」
穂乃果「しかも真姫ちゃんいなかったし、心細かったよぉ……」
海未「穂乃果」
穂乃果「ひゃいっ!?」
海未「近頃、練習に身が入っていないようですね」
穂乃果「そ、そんなことないよ……」
海未「いえ、そんなことあります。このままではラブライブの予選突破もままならないでしょう」
海未「そうですね…いい機会ですから真姫と一緒に特別練習に取り組んでもらいます」
穂乃果「と、特別練習!?」
穂乃果 (こっちの人のやる特訓なんて穂乃果達がやったら死んじゃうよ!)
海未「次の3連休に実施しますので、泊まりの準備をしておいてくださいね」ニコッ
穂乃果 (これはまずいよ! 早くなんとかしないと……) 久々にトイレでウンコできる真姫ちゃんはあの画像みたいになんのかな… 穂乃果「真姫ちゃん!大変だよ!」
真姫「練習に来ないから海未あたりが怒ってるんでしょ?」
穂乃果「うん……特別練習やるって……」
真姫「いつものことよ、ほっとけばいいのよ」
穂乃果「でも……」
真姫「私は元の世界に帰る方法を探してるの。こっちに合わせて身体を壊してもしょうがないわ」
真姫「そんなことより…」 真姫「あったわ穂乃果、ディープウェブが!」
穂乃果「ディープウェブ?」
真姫「裏インターネットよ。普通じゃ出回らない情報が見つかるの」
真姫「そこで見つけた情報によると、極秘で活動してるトリプルHっていう団体が、排泄を普及する運動を起こそうとしているらしいわ」
※トリプルH (u-HHH アンチ非排泄派)
穂乃果「じゃあその、トリプルHさん達のもとに行けば……」
真姫「ええ。何か分かるかもしれないわ」
真姫「252っていう人に既にコンタクトを取ってあるから」
穂乃果「さすが真姫ちゃん!」 真姫「じゃあ急だけど、今日の放課後に会いに行くわよ」
穂乃果「うん!」
穂乃果「あっ……じゃあまた海未ちゃんに休みの連絡入れないと……」
真姫「だから、もうほっときなさいって」
真姫「私達はこの世界とは決別するのよ」
真姫「トリプルHからの情報を手に入れて、なんとしても元の世界に帰るの」
真姫「こっちの馬鹿げた量の練習に付き合ってられないわ」
穂乃果「そう……だよね……」
真姫「……」
真姫「穂乃果」
真姫「うんち……したいでしょ?」
穂乃果「へっ?」 真姫「暖かい便座に座って……落ち着いてゆっくり、うんち……したいでしょ?」
穂乃果「え?っと……」
穂乃果「うん!」
真姫「ち」
真姫「今のが私達の合言葉よ」
真姫「非排泄派に負けないで、頑張りましょうね」
穂乃果「うん!」
真姫「ち」
真姫「さあ、放課後が楽しみね」 ―――――――――――――――
真姫「待ち合わせ場所はここで合ってるはずだけど……」
穂乃果「うーん、なかなか来ないねぇ」
真姫「まあ極秘で活動してるみたいだし慎重になってるのかもしれないわ」
真姫「そういえば穂乃果、トイレは済ませてきた? 慣れない土地だと人気のない場所を見つけるのは一苦労よ」
穂乃果「大丈夫だよ!お昼ご飯も飲み物も控えめにしたし」
穂乃果「家だとお母さんはやたらと食べさせようとしてくるけど……」
真姫「周りから見たら、普段の私達でさえ食べなさすぎみたいよ」
真姫「こっちの人の食事から産み出されるエネルギー効率はとんでもないから、食べれば食べるだけよく動けるのよ」
穂乃果「ふぅん……」 ???「ちょっとあんた、マッキーで合ってる?」
真姫「あっ、あなたは……252さん?」
252「そうよ、良かったわ会えて。そっちの子は?」
真姫「この子は……ほのパカよ」
252「そう、よろしくね。じゃあ行きましょうか」
真姫「ええ、お願いするわ」
穂乃果「お願いしまーす」
穂乃果 (ほのパカってなに!?)
真姫 (ハンドルネーム決めてなかったからとっさによ。なんとなく本名は言いたくないし)
穂乃果 (なるほど……) 252「ところであんた達、高校生でしょ?学校じゃ普段どうしてるの?」
穂乃果「どうって?」
252「あれに決まってるでしょ」
真姫「簡易トイレを持ち歩いて隠れてしてるわ」
252「そう。まあそうなるわよね」
252「授業中なんかは理由考えるのも大変だったわね。体調不良で保健室ってのも何度も使える手じゃないし」
穂乃果「だったわねって……252さんも私と同い歳くらいに見えるけど」
252「そうね、歳は同じくらいじゃないかしら。せいぜい1、2歳の差。高校は辞めてるけど」
真姫「どうして? トリプルHの活動とは両立できないものなの?」
252「そんなことはないわ。活動は大切だけど、私は自分のことなんかどうでもいいだけ」
252「私には……さえあれば……」
穂乃果「えっ?」
252「……」
252「さ、着いたわよ」
真姫「ここは……?」 252「私の隠れ家よ」
穂乃果「わーすっごーい!アイドルのポスターがいっぱい貼ってあるー!」
穂乃果「グッズもDVDもたくさん!」
真姫「よくこれだけ集めたわね」
252「ただの趣味よ」
252「まあでも、最初に見た時からあんた達のこともわかってたわ。スクールアイドルのμ'sでしょ?」
穂乃果 (どうしよう真姫ちゃん……)
真姫「……」
真姫「そこまでわかってるなら、隠してもしょうがないわね」
252「安心しなさい。別に他にバラしたりしないから」
真姫「助かるわ」
真姫「それで、本題に入りたいんだけど」
252「ああ、それなんだけど」
252「謝らないといけないことがあるわ」
穂乃果「?」 252「トリプルH……アンチ非排泄派について聞きたいことがあったんでしょうけど」
252「活動なんて何もしてないわ。しかもメンバーは私1人」
真姫 「ちょっと、どういうこと! しかもたった1人だなんて!」
252「まあ待ちなさいよ。ちょっと聞かせて欲しいんだけど」
252「あんた達、うんちしないのってどう思う?」
穂乃果「へぇっ?」
252「こっちで私以外に排泄の概念を持つ人間は初めて見たの。ぜひ意見を聞きたいわ」
真姫「ちょっと真面目に……」
252「大真面目よ。ねえ、どうなの?」
穂乃果「……」 穂乃果「穂乃果は、ここの人達はすごいなって思う」
穂乃果「どれだけキツい練習しても疲れないし、夜遅くまで練習する向上心もすごい」
穂乃果「穂乃果もできることなら、ついて行きたい」
穂乃果「でもそれは、うんちしない身体だからできることなんだよね」
真姫「私達はうんちするもの。とても真似できるものじゃないわ」
真姫「だから、元の世界に戻れるなら戻りたいのよ」
252「んー…」
252「そういうんじゃないのよねぇ」 252「もしも、よ」
252「うんちしない身体になれるとしたら、どうする?」
穂乃果「うんちしない身体に…?」
252「魅力的でしょ? 自分で言ってたじゃない」
252「疲れを気にせずに好きなだけ練習できるわよ」
穂乃果「それは……」
真姫「穂乃果、そんなことに答えるのは無意味よ」 252「ふふっ」
252「ええ、私達がうんちしない身体になるなんて不可能よ」
252「それよりもあんた達」
252「アイドルなんて今すぐやめなさい」
真姫「はぁ!?」
穂乃果「なんでそんなこと言うの?」
252「簡単なことよ。元の世界でもそうだったもの」
252「アイドルはうんちしないの」
252「うんちをするあんた達はその時点でアイドル失格よ」
真姫「そんな馬鹿みたいな話がまかり通るわけないでしょ!」
252「でも、μ'sの他のメンバーしないでしょ?」
真姫「それはこの世界の話でしょ!」 真姫「252さん、あなたは元の世界に戻りたくないの? 知ってることがあるなら何か教えてちょうだい」
252「元の世界ねぇ……」
252「正直、元の世界のことであんまり覚えてることがないのよね」
252「今みたいにアイドルが好きなことと、皆うんちをするのが普通だったこと」
252「そのぐらいよ」 252「もしかしたら、これだけ好きなアイドルを自分で目指してたのかもしれないけど」
252「今はもう、うんちをする自分が醜いものに思えて、とてもそんなこと口にもできないわ」
穂乃果「そんなことないよ!!」
穂乃果「私、この世界に最初に来た時にトイレが見つからなくて本当に困ってた」
穂乃果「そしたら真姫ちゃんが助けてくれてすごく嬉しかった!」
穂乃果「うんちをするのは、悪いことじゃないんだよ!」
穂乃果「当たり前のことなんだよ!」
真姫「穂乃果……」
252「……」 252「それでも、アイドルは……」
穂乃果「ううん」
穂乃果「アイドルだって、うんちはするよ」
252「!!」
252「ふん!」
252「もういいわ。私の考えと相容れないことはわかった」 252「どうせあんた達がここで生きていくのは無理そうだし」
252「元の世界に戻りなさい」
真姫「急にどうしたのよ」
252「あによ、帰りたくないの?」
真姫「いいえ」
真姫「で、帰る方法は?」
252「強く自覚することよ」 252「この世界は誰かの妄想に過ぎないの」
252「その誰かの強すぎる想いが伝播して、こうやって他人を巻き込んでしまったの」
252「私には都合が良かったけど、あんた達にとっちゃこんな馬鹿げた世界にいることはないわ」
252「早いとこ夢から醒めなさい」
252「具体的には、他人の妄想をかき消すくらいのさらに強い想いで、はっきりと言葉にすること」
252「さあ、あんた達は今、何がしたいの?」 穂乃果・真姫「私は……」
穂乃果・真姫「私達は……」
穂乃果「うん!」
真姫「ち」
「「が、したい!!!」」 ――――――――――――――――――
海未「皆さん!明日はオフですからよく休んでくださいね!」
凛「かよちん一緒に遊ぶにゃー!」
花陽「うん、凛ちゃん!」
絵里「ほどほどにね」
希「ウチは神社のお手伝い行こうかなぁ」
ことり「ことりは衣装作り〜」
穂乃果「……」
真姫「……」 穂乃果 (すっかりいつもの風景に戻ったね)
真姫 (ええ)
穂乃果 (向こうの世界で会ったあの人、元気かな……)
穂乃果 (あっ)
ガチャッ
にこ「あー辛かったわ。今日はお腹の調子が悪いわね」
凛「にこちゃん遅いと思ったらうんちしてたのにゃー?」
にこ「は、はぁ!? 宇宙No.1アイドルのにこにーがうんちなんてするわけないでしょ!!」
絵里「2人とも、下品よ」
アハハハハ 穂乃果「アイドルだって、うんちはするよ」
穂乃果「それは当たり前のこと」
穂乃果「でも、もしうんちをしない身体になれたら……」
穂乃果「ううん、私達はうんちをするの」
穂乃果「これまでも、これからも、それは変わらない」
穂乃果「だから今日も、うんちをするんだ!」
終わり μ'sは普通にうんちする世界観だろ
うんち頭にのせてた子もいたし クソじゃああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!! クソみたいな神スレなのか
神みたいなクソスレなのか 街中でうんこ漏らした誰かが祈って産まれた世界なんだ、きっと スレタイからこんな壮大な展開となるのは想像できなかった 暗黙の了解として見過ごされがちな設定に目をつけて矛盾に切り込んだ快作 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています