凛「ドッキリをするにゃ☆」
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部室
凛「はぁ..早くみんな来ないかにゃぁ..凛一人で待っているのは退屈だよぉ..」
花陽と真姫は掃除当番で遅くなり、他の学年のメンバーもまだ姿を現さないため
凜は一人寂しく部室で暇をつぶしていた
凛「はぁぁ..部室に来れば誰かいると思ったんだけどな〜 こんなことだったら凛もかよちん達が掃除が終わるまで教室で待っていればよかったにゃ..」
凛「.......」
凛(暇だから..誰かにドッキリでもしかけよう!!) < /´ ヽ、ヽ、ヽ >>2ゲット――――――
/´ 、 ll ヽ ヽ これほど叛逆し甲斐のある相手もいねーな
,/ lトリ|ヽ、 | | そう思うだろ?あんたも!!
// lト 、 ヽヽヽ l
// l | ヽ ヽ. \ \ l! _/ >>1 OK!!!あんたのその叛逆この俺が引き受けた!!!
//〃l | l! l ! , 〉l \_,/ 二ノノ >>3 断罪のシェルブリット!!
// ! ! | l l 〃 |、〃 /,イヒン ミ >>4 こんなものでオレの叛逆は止まらないぜ
.〈〈 | |l l l l |! ヽ》 〃 `ー'´/、 // >>5 いくら温厚なこのオレでも激しくむかつくぜっ!!?
ヽ\ヽ lヽト ヽ l| l| |! l ソ // ー-‐'´ /' >>6 その澄まし面歪ませてやる!!!
\ン〉 ヽ ヽヽ | リ ヽ-‐'" `ヾ、 >>7 ゴチャゴチャとうるせえんだよ!!
/ \二_ へゝ十‐- ! >8 三枚羽発動!!!高速のオオ!シェルブリットオオオッッッ!!!!
〈 \ ヽ\_二ー- ノ /| >9 で…>9ってなんだ?食えるのか?
ヽ、 ヽ ヽ、`ヽ、 ̄ 、_ _/ / >10 いいから喧嘩をはじめようぜ俺とアンタの喧嘩をよ!!!
\ヽ、_二ニ=-‐ -=二-‐ノ >11 俺はお前をボコる!!ただそれだけだ!!!
`ー=ニ二_ヽ、 ー- ̄ / >12 吠えろよ 俺のハイブリット!!!
彡 ミ`ヽ、 / >13-1002 野郎に見せつけろこの俺の自慢の拳をォッ!!!
/// l |、\ `ー-‐'´
// / | l ヽ
/ / l 凛「どんなドッキリがいいかな..凛バカだから..あんまり凝ったことはできないし..死んだふりでもして驚かせようかな?いや、さすがにベタすぎるか..う〜ん..悩むにゃ〜..」
凜はイスを後ろに引いたり、前に傾けたりして、どういうイタズラを仕掛けようか物思いにふけった..
凛「にゃ!?わ〜〜〜〜!!!!」
ガン!! バターン!! ドサササッ!!
イスの重心が傾き、凛はイスから転げ落ち大きな音を立てて床に転がった
凛「イタタタ..痛いにゃ〜...あ〜あ..机の中の書類もたくさん散乱しちゃって..あ、これ..
机の中にはにこの私物が紛れ込んでおり..アイドルの雑誌や書籍の中に凛たちが入部する際に、にこに手渡した入部届が混じっていた
凛「凛たちが入部するときに書いた入部届だ..懐かし〜...そうだ!!」
凛の頭に閃きが走り..そして.. 〜〜〜〜〜
凛「にゃんにゃんにゃ〜〜ん☆...書けた!!」
『退部届』×8
凛「へへ〜☆この退部届を机の上に置いておいて部室に来る人を驚かせるにゃ!!」
テクテクテクテク...
凛(むむ!?足音が聞こえる..誰かが部室にやってきたよ!!よ〜し!凛は掃除道具入れの中に隠れてドッキリを成功させるにゃ!!」
バタン
凜が掃除用具入れの中に入ったすぐ後に、部室のドアが開きメンバーが入ってきた にこ「あれ?誰もいないのかしら?部室の中で誰かの声が聞こえたと思うんだけど..変ね?」
凛(お!!にこちゃんだにゃ..面白い反応を期待できる人が来たね..にこちゃん!芸人魂を期待しているからね!!)
にこ「なんか机の上散らかってるわね..たぶん穂乃果か凛の仕業ね..まったく...だらしないわね..他のメンバーが来る前に整頓しておくか」
にこは机の上に手を伸ばすと..
にこ「え...な...なによ..これ..」
凛(キターー(゚∀゚) にこちゃんが退部届に気が付いたにゃ!! さあ、にこちゃん!!面白い反応を期待...し...にゃ?) にこ「.......」
にこは放心したように机の前で固まり、退部届の文字の一点を見つめ..
にこ「あ...ああ....あ..」
極寒の寒さの中で凍える体を温めるように..にこは両手で体を抱きしめると歯をガチガチと震わせて
にこ「う!!」
手で口元を抑えるとベランダに駆け寄ると窓を開け放ち...
にこ「ごほっごほっ!!」 凛(に..にこちゃん?)
窓の外に嘔吐するにこを見た凛は、自分が取り返しのつかないことをしてしまったのだと気が付いた
にこ「はぁ...はぁ...フフッ..まったく..大方穂乃果か凛の考えたドッキリね..退部届の文字が全部同じじゃない..真姫ちゃんや絵里はこんな汚い字を書かないわよ」
凛(にゃにゃ!!お..思いのほかバレるのが早かったよ!!こ..ここは怒られる前に名乗り出て早く謝ったほうが..)
にこ「そう..ドッキリ..ドッキリに決まってる..大丈夫..大丈夫だから落ち着きなさいにこ..大丈夫だから..ね?ほら、落ち着くの..落ち着くのよ私..」
にこは自分に言い聞かせるようにブツブツと呪文のように大丈夫と繰り返した.. 凛「にこちゃん..」
にこ「!!!!!!! り、凛!?なんでそんなところに..」
どうみても大丈夫には見えないにこが、ひたすら大丈夫と呟く姿を見た凛はいたたまれなくなり、掃除道具のドアをこじ開けて外に出た
凛「ごめん..にこちゃん..それ全部..凛が書いたの..暇だったから誰かにドッキリをしかけようと思って..」
にこ「な、なんだ..凛だったのね..フンッ!!最初からそんなことだろうと思ってたわよ!!」
凛「にこちゃん..ごめん..」
にこ「べ..別に気にしてなんかないわよ..ほっといて頂戴」 凛「でも...」
にこ「あーもうこんな話は終わり!!気にしてないからあんたもさっさと忘れなさい!」
凛「にこちゃん..凛は..」
ガラララ
穂乃果「こんにちはーー!!あ、にこちゃんと凛ちゃん!!早いね2人とも!!」
海未「遅くなってすみません..待たせてしまいましたか?」
凛「ほ..穂乃果ちゃん..海未ちゃん..」
にこ「もぉーー!!遅いわよ!!先輩より早く来なさいよねまったくもう!」
にこは何事もなかったかのように、いつもの笑顔を作ると、メンバーたちを部室へと招き入れた 凛(にこちゃん...)
他のメンバーたちも間もなく部室にやってきて、いつも通りに練習が行われ何事もなく1日は終わった
真夜中 にこの部屋
にこ「う....ううう....」
にこは布団の上でうめき声を上げながら悪夢にうなされていた.. 穂乃果『ごめん..にこちゃん..穂乃果..にこちゃんとはもうスクールアイドルやりたくない』
海未『あなたのようなワンマンで自分勝手な人とはもう一緒にやっていけません..』
ことり『私にこちゃんのこと前々から嫌いだったんだよね..もう私たちに近づかないでもらえる?』
にこ『どうして..どうしてそんなこと言うのよ?にこ..なにか悪い事した?き..気に入らないところがあるのなら謝るから..』
真姫『あなたね..正直言ってなれなれしいのよね..ぶりっ子が鼻につくって言うか..生理的に無理』
花陽『先輩だからって..ちょっと図々しいよにこちゃん..』
にこ『ご..ごめ..』 希『一年の時に友達がいなくてかわいそうだから話しかけてあげたらすっかり調子に乗っちゃって..にこっち?自分の身はわきまえような』
絵里『1年の時から目障りだったのよあなた..いつまでも一人でスクールアイドル部にしがみついていて..生徒会の仕事の上でも邪魔だし..ずっと前からあなたのこと..大嫌いだったのよ』
にこ『う..ひっぐ..ごめんなさい...ごめんなさい』
凛『わかったかにゃ?にこちゃん..凛たちみ〜〜んな..にこちゃんの事が大嫌いだったんだよ?』
凛「凛たちはスクールアイドル部をやめさせてもらいまーーす☆』
にこ『.......』
凛『これから凛たちは8人で新しく新生μ.sを立ち上がるから..にこちゃんバイバイにゃ〜〜♪』
そして...夢の中の8人は嘲笑うようににこの前から去って行き..
暗闇の中ににこは一人取り残された
にこ『待って!!置いてかないで!!私を一人にしないで....お願いだから...』 〜〜〜〜〜〜
にこ「私を見捨てないでーーーー!!!!!!」
にこの絶叫が真っ暗な寝室の中に響き渡った..
にこ「はぁ..はぁ...ゆ..夢?」
布団から飛び起きたにこは全身汗まみれになりながら、今見た夢の内容を頭の中で反芻する..
にこ(な..なんて夢を見てしまったのよ..こんな夢を見てしまうなんて...)
にこ(み..みんながあんな底意地の悪い事言うわけないじゃない..あんな退部届を見たくらいで..どうかしてるわよ..私..) にこ「.......」
『ごめんね?矢澤さん..私たち今日限りでやめさせてもらうわ』
にこ『ど、どうしてよ!?私たちまだなにも成し遂げてないじゃない!!こんなところでやめるの!?』
『正直なこと言うとね..私たち部活としてアイドルを楽しみたかっただけなんだよね..』
『矢澤さんと一緒にやっていると..ちょっと..苦しいっていうか..あ!ごめんね?矢澤さんのことが嫌いってわけじゃないんだよ?』
『ごめんね?矢澤さん..それじゃ..』
にこ『待って..待ってったら!!どうして..どうしてなのよ〜〜!!』 にこ「ウッ!!」
過去の記憶が蘇り..吐き気が込み上げてきたにこはトイレに駆け込み嘔吐した
にこ「げほっげほっ..はぁ..はぁ..」
にこ(もう..一人はイヤ..やっと仲間ができたのよ..絶対に失いたくない..)
にこ(.........) 翌朝
希「ふわ..眠い..生徒会の仕事があるからとはいえ..こんな朝早くに学校に来るのは辛いなぁ..」
絵里「希ったらあくびなんかしちゃって..あら?部室に誰かいるみたいよ?」
希「え?こんな朝早くに?特に連絡とかなかったよね?」
絵里「ええ..今日は朝早くにきてやることなんかないはずよ?」
希「まだ朝練の生徒すら来てないのに..だれかな...」
2人が部室の扉を開けると..部室の中でせっせと部屋を掃除して回るにこの姿があった 希「にこっち?どうしたんこんな朝早くに...」
絵里「大掃除の季節にはまだ早いわよ?」
にこ「!!の..希..絵里..」
にこは予期せぬ2人の来訪に戸惑いの表情を浮かべた..
にこ「い..いつも使っている部屋だから..キレイにしておこうと思って..」
希「おお!それはいい心がけやな!ウチも手伝うよ!」
にこ「いいわよ..アンタ達は生徒会の仕事があるでしょ?」
絵里「まだ少し時間があるから大丈夫よ..えっと..なにから手をつけようかしら..」
にこ「私が全部一人でやるからいいわよ..」 希「え?でも一人で全部やるのって大変だよ?3人いるんだから手分けして..」
にこ「大丈夫よ!私が部長なんだから..部室の管理は私がきちんとやるわ!」
絵里「そ、そう?それじゃあ..お願いするけど..」
希「にこっち..なんかあった?」
にこ「な、なんにもないわよ!!ほら!行った行った..あんたらには生徒会の仕事があるんでしょ?」
絵里「え、ええ..それじゃあ希..行きましょうか」
希「......」
絵里と希は怪訝な顔をして部室を出て行った にこ(部室をピカピカにして..快適に過ごせるようにすれば..きっとみんなは私に愛想を尽かさない..)
にこ(みんなに見捨てられないように..私がしっかりしないと..) ザアアアアア
花陽「困ったなあ..どしゃ降りだよぉ..」
凛「傘がないにゃ..」
にこ「アンタ達どうしたの?」
花陽「あ、にこちゃん!!」
凛「見ての通りのどしゃ降りでしょ?凛もかよちんも傘を持ってきていなかったから困っているんだ」
にこ「傘..傘ねえ..」 凛「あ、にこちゃんは傘持ってるんだ!!いいないいな〜!!」
花陽「午前中まで晴れていたし..雨になるっていう予報もなかったのにどうして傘を持っているの?」
にこ「私学校に置き傘しているのよ..こういう時のためにね」
凛「いいな〜凛とかよちんは雨がやむまで待ちぼうけにゃ〜」
にこ「.....私はこの傘いらないから..アンタ達で使いなさいよ」
凛「え?いいの?」
花陽「で、でも..にこちゃんの傘小さいし..3人は入らないと思うけど..」
にこ「アンタ達2人だけだったらなんとか入るでしょ?私は濡れて帰るからいいわ」 花陽「ええ!?そんなの悪いからいいよ!!」
にこ「いいから..使いなさい..それじゃ!!」
花陽「あ、にこちゃん!!」
凛「行っちゃった....」
にこは傘を花陽の手に押し付けてどしゃ降りが降る校庭を駆け出した
にこ(これで花陽と凛は雨に濡れずに済む..きっと二人は私に好意を抱いてくれるハズ..そうすれば..ずっと私と一緒にいてくれる..だから..) 次の日
にこ「へっくし!!」
にこ(う〜寒..完全に風邪引いちゃったわね..昨日雨に濡れたのが悪かったのかしら..まあ、いいわ..体調を崩したなんて知れれば凛と花陽に気を使わせちゃうから..いつも通り元気に振る舞わないと..)
真姫「にこちゃんおはよう」
にこ「あ..真姫ちゃん..おはよう」
真姫「.....なんか顔赤くない?大丈夫?」
にこ「え〜!?にこはいつも通り元気いっぱいだけど〜」
(う..鋭いわね..さすが医者の娘..)
真姫「....まあいいわ」 凛「にこちゃん!真姫ちゃん!おはよう!!」
花陽「にこちゃん..昨日はありがとうね?助かったよ..はいこれ」
花陽はにこに傘を手渡してお礼を言った
凛「にこちゃん..大丈夫だった?あんなどしゃ降りの中を傘なしで帰って..」
真姫「ええ?あのどしゃ降りの中を傘なしで帰ったの?風邪引かなかったの?」
にこ「大丈夫よ!にこは特別頑丈にできているからあの程度の雨へっちゃらよ!」 真姫「まあ..何とかは風邪ひかないって言うしね」
にこ「なによそれーー!!可愛くないわねもう!!」
(うう..なんかクラクラするわ..放課後まであんまり動かないようにしよう..)
凛(にこちゃん..なんか変だよ..)
そして時間は過ぎ..放課後の練習の時間がやってきた にこ(うう..頭痛い..体もだるいし..風邪が本格化してきたわね..)
海未「それでは..ペアになって柔軟をしましょう!!」
凛「かよちん!一緒にやろう!」
花陽「うん!!」
絵里「希..やるわよ!」
希「うん..」 真姫「ちょっと!!にこちゃん聞いてる!?」
にこ「え?真姫ちゃん..な、なに?」
真姫「あなたねえ..ボーとしてんじゃないわよ..一緒に柔軟体操をしましょうって言っているの!!」
にこ「え?ああ..柔軟ね..いいわよ」
そして各々はペアになって柔軟体操を始めた 穂乃果「う〜〜ん..やっぱり柔軟はきついね〜」
海未「こら!穂乃果!もっと体を伸ばしてください!!それでは筋が伸びないではありませんか!」
穂乃果「アイタタタタッ!」
ことり「あはは..」
にこ「フウ..フウ..」
真姫「にこちゃん..大丈夫?」
にこは真姫に背中を押されて長座体前屈を行っていた
顔から脂汗を流して息を切らすにこを真姫は気遣う声をかけた
にこ「へ..平気よ..こんくらいで宇宙No1アイドルが..へこたれるわけ..ないでしょ..」 真姫(にこちゃんの体が熱い..やっぱりにこちゃん風邪を引いているんじゃないかしら..)
そして本格的な練習に入り..
海未「1.2.3.4.5.6.7.8.1.2.3.4.5.6.7.8」
凛「ニャッ!!にゃっ!!」
キレキレにステップを踏む凛..
にこ「ふう..ふう..」
それとは対照的に青息吐息でなんとか練習に食らいつくにこ.. にこは頭痛と体のだるさに苦しめながらも必死でステップを踏んでいたが..ついに限界が訪れた
にこ「.....ッ!」
真姫「にこちゃん!!」
にこが前のめりになって倒れそうになったところを、真姫が後ろからにこの体を支えて、転倒しそうになったにこを助けた
にこ「真姫..ちゃん..どうしたの...」
真姫「どうしたのじゃないでしょ!?あなたやっぱり風邪引いているんじゃない!!」
にこ「平...気よ..私がしっかりしないと..みんな..」
真姫「え?」 絵里「にこ!!どうしたの!?」
穂乃果「にこちゃん!大丈夫!?」
にこが突然倒れたことで心配した他のメンバーたちがにこの元へと走り寄ってきた
花陽「に..にこちゃん..もしかして..昨日私たちに傘を貸してくれて..雨に濡れながら帰ったから風邪を引いて..」
にこ「違うわよ..にこは風邪なんか引いていないわ..さあ、練習に..ゴホッ!ゴホッ!!」
希「がっつり風邪ひいてるやん..今日の練習はこれでおしまい..」
にこ「!! ば..バカ言わないで!!私ならまだ..ゴホッ」 絵里「希の言う通りね..その体調ではとても練習に参加することを認めるわけにはいかないわ..でしょ?穂乃果」
穂乃果「うん..私も前..無茶して倒れちゃってみんなに迷惑をかけちゃったから..ここで無理してもしょうがないよ..にこちゃん..今日はもう終わりにして帰ってゆっくり休んで」
にこ「イヤ..イヤよ..そんなの..私は..」
希「にこっち..最近なんか変だよ?」
絵里「そうね..なんだか妙に焦っているように見えるの..なにか悩みがあるのなら相談に乗るわよ?」
にこ「わた..私は..」 穂乃果「にこちゃん..私たちは仲間だよ..1人の問題は9人全員の問題だよ..話して」
にこ「なんで..あんたたちはそんなに...優しいのよ..そんなに優しいから..失うのがますます怖くなっちゃうじゃない....」
にこは無意識のウチに涙を流していた..
真姫「落ち着いて..大丈夫よ..私たちはあなたの側にいるから..」
真姫は包み込むように後ろからにこの体を抱きしめた
にこ「真姫ちゃん..」
海未「話してくれますか?にこは一体何を悩んでいるのです..」
にこ「わかったわ..事の始まりは凛のイタズラから始まって..」 ーーーーーー
ーーーーーー
穂乃果「.....」
海未「......」
ことり「.....」
絵里「....」
希「.....」
真姫「.......」
花陽「凛ちゃん...何か言う事あるんじゃないの?」
凛「にゃ...にゃ〜ん...」
地面の上に正座した凛は他のメンバーたちに囲まれ、借りてきた猫のように大人しくなってしまっった 海未「凛..やっていいことと悪い事の区別もつかないのですか?あなたは..」
希「凛ちゃん...怒るよ?」
凛「ご..ごめんなさい!!ちょ..ちょっとした悪ふざけのつもりだったんだよ!!」
穂乃果「これはちょっと..許せないな..」
ことり「うん..冗談なんかで退部届を書いちゃだめだよ」
絵里「凛..後でみっちりお説教するから..覚悟しなさい」
凛「にゃ...」 真姫「でも..にこちゃんは凛のドッキリをすぐに見破ったんでしょ?どうして悩んでいるのよ?」
にこ「私は..いつも一人だったのよ..」
希「にこっち...」
真姫「......」
にこの独白を他のメンバーたちは黙って聞いた
にこ「スクールアイドル部は..アンタ達が入部するまで..私一人でやっていたのよ..私が1年の頃は他にもメンバーがいたんだけど..私に愛想を尽かしてやめてしまったわ..」 にこ「それ以来..私はずっと一人だった..ただ学校に来て..部室に籠って..アイドルのDVDを眺めているだけの灰色の日々..惨めだった..」
にこ「3年になって..アンタ達と出会って..私の人生は光を取り戻したのよ..アンタ達と一緒に過ごす日々はかけがえのない宝物..どん底の2年間を過ごした後だから..特に眩しく感じたわ..」
にこ「だから..幸せに溺れていたのね..幸せなんていつか終わってしまうモノなのにね..」
にこは自嘲めいた笑みを浮かべた
花陽「にこちゃん...」
にこ「凛のドッキリはすぐに見破ったけど..アンタ達8人分の退部届を見たときに..私は心底打ちのめされて..怖くなったのよ..また、私は失ってしまうんじゃないかって..」
にこ「だから..アンタ達が私を見捨てないように..私の事を好きになってもらおうと思って..色々やってみたんだけど..どうやら空回りしていたみたいね..」 花陽「だからにこちゃん..私たちに傘を貸してくれて自分だけ..」
真姫「不器用な人..」
にこ「でも結局私はこうやって風邪を引いてみんなに迷惑をかけて..こんな話まで聞かせるつもりなかったのに..バカね本当に」
穂乃果「そうだよ..にこちゃんはバカだよ..」
花陽「ほ..穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「私たちに、にこちゃんの事を好きになってもらいたかったって?そんなことしなくても私たちは、にこちゃんの事が大好きなんだよ!!」
にこ「穂乃果...」 海未「にこ..私はにこの事が大好きですよ」
ことり「こ..ことりもだよ!!にこちゃんのこととっても大好きなんだから!!」
にこ「海未..ことり..」
花陽「私も..にこちゃんのこととっても尊敬してるし、大好きです!!だから、もう自分を粗末にするようなことはしないで..」
凛「にこちゃん..本当にごめん!!凛のバカな悪ふざけのせいで..にこちゃんをこんなに苦しめちゃって..本当に..ごめんなさい..」
凜は涙を流しながら、自分の軽はずみなイタズラでにこを傷つけてしまったことを後悔した
にこ「花陽..凛..」 希「にこっち..ウチはμ.sを結成するまえからにこっちと友達だったのに..にこっちのことを支えてあげられなくて..本当にごめん」
絵里「希を縛ってしまったのは私のせいでもあるわ..私が自分のことで精いっぱいだったから..にこが2年間孤独だったのは私のせいでもある..本当にごめんなさい..にこ..」
にこ「バカね..そんなの..謝ることじゃないじゃない..バカね..みんな..バカね..私..」
にこ「本当に..みんなバカなんだから..」 真姫「....私も大好きよ」
にこ「私もよ..真姫ちゃん..みんな..大好きだよ」 穂乃果「えへへ..それじゃあみんなでにこちゃんを家まで送って行こうか..」
凛「うん!うん!凛..にこちゃんちに行ってにこちゃんを看病するにゃ!!」
花陽「わ,,私もにこちゃんを看病します!!にこちゃんが風邪を引いたのは私にも責任があるから..」
絵里「こらこら..みんなで押しかけたら迷惑じゃないの..でも..いいわねたまには..今日の部活はみんなでにこの看病をしましょう」
にこ「風邪..移っても知らないわよ?」
穂乃果「その時はその時だよ!!みんなで仲良く風邪を引くのも面白いかもしれないね!!」
海未「穂乃果!!!バカなことを言うんじゃありません!!」
穂乃果「ヒウッ!じょ..冗談だよ海未ちゃん..」 ことり「あはは..にこちゃんの家に行く前に薬局によって全員分のマスクを用意しようか」
希「にこっちの精が付くように今日は焼肉を焼いてあげるよ!!」
にこ「ちょっと..私は病人なのよ?もっとお腹に優しいモノにしてよ..」
真姫「にこちゃん..主治医は私よ?今日は私の指示に従ってしっかり休養を取ってもらうからね?」
にこ「はいはい...」
凛「さあ、みんなでにこちゃんの家まで競争にゃ〜!!」
海未「こら凛!!病人を置いて一人だけ突っ走るんじゃありません!!」
絵里「まったくもう..あの子ったら..」 私...本当にバカだ..私の周りにはこんなに素晴らしい仲間がたくさんいたのに..失う事ばかり考えて..一人で勝手に空回りして..
でも..みんな私の事をスキでいてくれて..私もみんなの事がダイスキなんだって..改めて実感できて..よかった..
おしまい ヒヤヒヤしたしゾクゾクした
もっと深刻な事になっちゃうパターンも誰か書いてくれないかな 設定だけはあったけど最後までキッチリ書いたのってこれが初めてかもしれんね
おつかれ!
求めていたものを届けてくれてありがとう なんともハラハラさせられるお話でした
にこの感情表現が豊かでとても良かったです。 なんていうか空気感とか優しい絆感がμ'sらしくていいねー!
ありがとうございました!最高です! ドッキリって、かた焼きそばって言葉を合図に真姫ちゃんの頭に熱々の八宝菜をかける事じゃないの? おつおつ
あのスレの設定で描いてみた感じか
鬱展開希望ニキたちは自分たちで描いてみてどうぞ 中身はもちろんだがμ'sの空気感も感じられてよかった
今回はマイルドだったけどあのスレにはまだ色々可能性があったからそれも見てみたい…にゃ とりあえず凛ちゃんは怒られろwww
えかったえかった 凛ちゃん、あんなあ・・・・・
やって良いことと悪いことくらいあるじゃろうがッ!!!! 乙です、すごく良かった
あのスレのやわ銀だと思うけど書いてくれてありがとう
ドッキリのターゲットを決めてないところとか嫌な話にならないバランスが上手い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています