花丸「善子ちゃん、感情的になってても話は進まないずらよ」

善子「うるさい!」

善子「あんたは居なかったからそんなこと言えるのよ!」

ドンッ

花丸「っ」ドサッ

善子「私は――」

花丸「だとしても!」

善子「!」

花丸「……だとしても、頭に上った血が答えを出してくれるわけじゃない」

花丸「冷静になるずら、善子ちゃん」

花丸「怒鳴っても、ダイヤさんは帰ってこないよ」

善子「………」

善子「くっ……」ジャリッ

ガンッ
   ガンッ
      ガンッ!

善子「はぁ……はっ……はぁ……」フルフル

ガンッ

善子「……どこに連れていったのか、教えて」

「う、浦の星女学院手前のバス停だよ」

「そこで降ろして欲しいって言われたんだ」

花丸「証拠は? 目撃者はいるずらか?」

「いや、時間も時間だったから……ない」

ルビィ「………」

「でも信じてくれ! 私はなにもやってない!」

善子「とかいって、車で逃げてたんじゃないの?」

「違う……これから黒澤さんを降ろした場所に行くんだ」

「警察にも伝えてある」