―津島家・夜―


善子「っはぁ……」ボスッ

善子「良かった……ほんと」

善子(結局手を繋ぐこともなかったし)

善子(ダイヤは綺麗なまま)

善子(あとは、うまく相談に乗って頼って貰って)

善子(そこで距離を詰めて、気持ちを伝えて……)

善子「それで駄目なら……壊そう」ギュッ

善子(私のものになってくれないなら)

善子(私のものになってくれるように)

善子(でも、出来るなら……普通に付き合いたい)

善子(だって、良い顔してた)

善子(男に向けたものだったけど)

善子(でも、あれを隣で向けられたいと心から思った)

善子「だから、お願い」

善子(私に、あんたを壊させないで)