鞠莉「意外でしょ。その理由にはカメハメハの生い立ちが深く関わっているわ。彼は生まれた時から、将来はハワイを統治する王となることを予言されていたそうなの」

曜「ふむふむ」

鞠莉「幼少の頃から様々な努力を積み重ね、ハワイ統一に向けていよいよ活動を開始するにあたって、自らをカメハメハと名乗ったそうよ」

曜「ってことは、自分で名付けたんだ。どうしてそんな寂しい名前にしたの?」

鞠莉「ここからは想像になるけど、国を預かり、民を率いることへの責任感。自らの運命。過酷な現実とその先にある未来…」

鞠莉「そうしたものを一身に背負うために、敢えてその名を自分に課したんじゃないかしら」

曜「退路を断つ覚悟で、ってこと?」

鞠莉「リーダーというのは、時に孤高な存在でもある。その決意を、周りや自分自身に示すためだったのかもね」

曜「ん…」