Guilty Kiss「ギルティミッション!山奥から脱出せよ!」
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とある日、山の中…
梨子(みなさんこんにちは。私たちAqoursは、夏休みを利用して2泊3日の合宿に来ています)
梨子(今はユニットごとに練習をしています。CYaRon!は衣装作り、AZELIAは海へ…)
梨子(私たちGuilty Kissは山でジョギングをしていたのだけど…)
善子「…」
鞠莉「…」
梨子「…」
梨子「な…」
梨子「なんで私たち遭難してるのよーーーーー!?」
山びこ『ソウナンシテルノヨー…ソウナンシテルノヨー……』
善子「落ち着きなさいリリー!」
鞠莉「取り乱したらダメよ梨子!」
梨子「あなた達のせいでしょーがー!」キッ
善子・鞠莉「「ひいっ!?」」ビクッ
梨子(うぅ…なんでこんな事に…)
梨子(そう…話は合宿所に到着した三時間前に遡ります…)
――――
――
― 三時間前…
鞠莉「ハーイみなさーん♪こちらが今回の合宿所になりまーす!」ジャーン
千歌「着いたー!鞠莉ちゃんの別荘ー!」ピョンピョン
千歌「見渡す限りの大自然!こんな場所と綺麗な別荘で合宿なんてサイコーだよね!」ワクワク
ダイヤ「こら千歌さん!遊びに来てるんじゃないんですよ!」
果南「そうだよー。ライブに向けて練習や身体作りをしなきゃいけないんだから」
千歌「ダイジョーブ!分かってるって!」
曜「でもこれだけ海が綺麗だとテンション上がるであります!」
ルビィ「近くにはハイキングが出来る山もあるんだって!」 善子「…」
梨子「よっちゃん?元気ないけどどうしたの?」
善子「人里離れた別荘…雄大な大自然…女9人…何も起きないハズも無く…」
善子「きっとここで惨劇の一夜がヨハネたちを襲うのよ…!」ガタガタ
花丸「ホラーゲームのやり過ぎずら」チョップ
善子「ぐぇ。何すんのよずら丸ー!」ムキー
梨子「…まったく、心配して損したわ」ハァ ダイヤ「ふむ…しかしこの自然を利用しない手はありませんわね」
ダイヤ「水着やウェアはありますし、山と海に分かれてトレーニングするのが良いですわね」
果南「じゃあユニットごとに分かれようか。私は泳ぎたいから海がいいな」
花丸「えぇ!マルは泳ぐのが苦手ずら…」
ダイヤ「大丈夫ですわ花丸さん、わたくしとビーチで運動しましょう!」スッ
果南「ビーチボールとスイカは置きなよ!遊ぶ気マンマンじゃんか!」
千歌「ダイヤちゃん、チカのこと言えないじゃん!」プンプン
ダイヤ「す、すみません、海を見たら何だかんだでハイテンションになってました…///」 曜「私は鞠莉ちゃんの別荘でルビィちゃんと衣装作りたいな」
ルビィ「今回の衣装はデザイン凝ってるから大変だもんね」
梨子「千歌ちゃんも歌詞がまだでしょ?一緒に作詞したら?」
千歌「そうだね、じゃあCYaRon!はライブの準備してるね!」
果南「ひと段落ついたら、私たちのトレーニングに混ざるといいよ」
曜「ヨーソロー!曜ちゃんも早く泳ぎたいでありまーす!」 梨子「私たちGuilty Kissはどうしようか?」
鞠莉「近くの山にジョギングコースがあるわ。そこでトレーニングしましょ♪」
善子「はいっ!ヨハネは反・対よっ!」キッ
梨子「また始まった…。一応、聞くけど理由は?」
善子「そ、その…雄大な緑の自然は堕天使に相応しくないっていうか…」アセアセ
花丸「素直に山登りがキツイから、って言った方がいいずらよ?」
善子「ち、違うもん!」ギクッ
鞠莉「大丈夫よん♪今から行く山は“安全ヶ山(あんぜんがさん)”って言うとこなの!」
鞠莉「その名前の通り安全な山よ。お年寄りがウォーキングもしてるくらいだし」
善子「そ、それなら平気そうね…」ホッ 千歌「じゃあユニットごと練習開始だね!」
千歌「みんなー!ライブに向けて合宿がんばろーーー!」
8人「「「おーーーっ!!」」」
鞠莉「じゃあ、マリーたちは安全ヶ山に行こっか!」
梨子・善子「「はーい!」」
鞠莉「場所はこっちよー!カモーン!」
テクテク…
ダイヤ(…あら?鞠莉さんたちが歩いて行った方角…)
ダイヤ(地図によると安全ヶ山は反対側のようですが…) 大阪府警職員逮捕 酒気帯び運転、男性ケガ(読売テレビ) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181216-00000012-ytv-l27
大阪府警の職員が酒を飲んで車を運転し、歩行者にケガをさせたとして、逮捕された。
過失運転致傷や酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは、大阪府警・総務部装備課の主任、大和良彰容疑者(44)。
大阪府警によると、16日午前0時半ごろ、大阪府太子町の路上で、大和容疑者が運転していた車が歩行者の63歳の男性と接触し、男性は首を捻挫するなどのケガをした。
大和容疑者からは、基準値を上回るアルコールが検出されていて、調べに対し、「ばれないだろうと思った」と、酒を飲んだことを認めている。大阪府警は「極めて遺憾で厳正に対処する」とコメントしている。 安全ヶ山?の山道…
梨子「はっ…はっ…」タッタッタ
鞠莉「ふぅ、話に聞いてるよりは結構な急坂ね…」タッタッタ
善子「はぁ…はぁ…」フラフラ
善子「もうっ!どこが安全なコースよ!」
善子「疲れたー!もう走れないー!」ワーン
梨子「確かに聞いてたよりキツいコースだね…。もっと楽なルートがあるのかな?」
鞠莉「ンー、じゃあ休憩がてらにその辺を散策してみよっか?」
善子「賛成ー!なんだかミステリアスな山だし探検しましょ!」キラキラ
梨子「急に元気になったけど遊ぶわけじゃないんだからね?」
善子「分かってるわよー!」 山の外れ道…
梨子「…うーん、こっちにも安全そうな道はないね」
鞠莉「木や草が生い茂ってるし、道もかなり険しいわ」
梨子「多分こっちは危ないルートだよ。よっちゃん戻ろう?」
善子「えー!?またあのコース走るのやだー!」
鞠莉「仕方ないわよ…ん?」チラッ 鞠莉「あっ、見て2人とも!ぶっといキノコ発見デース!」ジャーン
善子「おぉ…なかなかエゲつない反り方してるわね…!」
梨子「…」
梨子「///」カァアアア
鞠莉「…何で赤くなってるの?」
梨子「そ、そのっ…!以前の男湯の件を思い出して…///」カァアアア
善子「あー…アレは災難だったわよね…」ゲンナリ
鞠莉「ムフフ♪男の人たちのアレを思い出したってとこかしらん?」ニヤニヤ
善子「リリーのスケベー!」ニヤニヤ
梨子「す、スケベじゃないもん!よっちゃんのバカ!///」 鞠莉「そんなムッツリリーにキノコ攻撃デース。善子、キノコ両手に持って♪」
善子「ホラホラー!リリーがだーい好きな極太キノコよー♪」
梨子「ムッツリリーはやめて!もー、からかわないでよー!///」
鞠莉「良いではないか〜」ツンツン
梨子「いやー!来ないでー!///」
グラッ…
梨子「えっ…!?きゃあああっ!?」グラグラ
鞠莉「あっ、危ない梨子!」バッ
善子「崖下に落ちるわよ!」バッ
ガラガラガラ…
ギルキス「「「いやああああっ!?」」」 崖下…
梨子「…いたたた。大丈夫2人とも?」
善子「ヨハネは何とか…マリーは?」
鞠莉「ちょっと擦りむいたけど大丈夫よ。運が良かったわね…」
梨子「完全に山道から外れちゃったね。早く戻らないと…」
善子「でもさすがに滑り落ちた坂は登れないわよ…」
鞠莉「ンー、とりあえず別なとこから登っていきましょ」
鞠莉「安全ヶ山はパパと何度か来たことあるし、きっと戻れるわよ!」
善子「ホント?信じてるわよマリー」
梨子(大丈夫かしら…)
テクテク… 数十分後…
梨子「はぁ…はぁ…」フラフラ
善子「ぜぇ…ぜぇ…」フラフラ
梨子「ま、鞠莉さん…全然戻れないよ…」ハァハァ
善子「もう登ってるか下ってるかも分からないわ…」ゼェゼェ
鞠莉「お、おかしいわね…前に来たときはすぐに降りれたんだけど…」ハァハァ
鞠莉「ずっと同じような景色で山道に辿り着かないわ…」
梨子「一応、コンパスも持ってきたんだけど…」スッ
クルクル…
梨子「ずっと回って役に立たないね…」
善子「…」
善子「ねぇ…ここ本当に安全ヶ山…?」
梨子・鞠莉「「えっ…」」ドキッ 梨子「そ、それってどういう意味…?」
善子「だって話と違うじゃない!走ってた道も険しかったし…!」
善子「それにコンパスがおかしくなるなんて異常よ!まるで樹海みたいな…」
梨子「や、やめてよ!怖くなってくるじゃない!」
サァアアア…
鞠莉「! 急に霧が出てきた…!」
梨子「ど、どうしよう…迷ってる時に視界まで悪くなるなんて…」
善子「とにかく早く山を下りなきゃ!」
鞠莉「待って!念のためにぶっといキノコを木にくくりつけて目印にしましょ」ギュッ
梨子「それ落ちても手放さなかったんだね…」 一時間後…
ギルキス「はぁ…はぁ…」フラフラ
善子「も、もう歩けない…」ゼェゼェ
梨子「が、頑張ってよっちゃん…」ゼェゼェ
鞠莉「あっ…!あれ…!」
キノコの木「…」
善子「マリーがつけたキノコの木だわ!てことは一時間かけて同じ場所に…!?」
梨子「そ、そんな…やっぱり私たち…」ガタガタ
ギルキス「「「遭難してるーーー!!」」」 ―
――
―――
梨子(…と、いうのが事の始まりです…)
善子「んもうっ!なんでこんな事になるのよー!」
善子「マリーのせいよっ!安全な山だって言うから付いてきたのに!」ギャーギャー
鞠莉「ホワット!?善子が疲れて探検しようとか言ったからでしょ!」ギャーギャー
梨子「2人のせいよ!あんな卑猥なキノコ持って悪ふざけするから!」ギャーギャー
ギルキス「「「むむむ…!」」」キッ
ギルキス「…」 梨子「…」
梨子「…やめよう、連帯責任だよね。今はみんなで力を合わせなきゃ」
善子「そうね…ごめんなさいマリー…」
鞠莉「私も…言いすぎたわ…」
鞠莉「…梨子の言う通りだわ。今は3人で頑張らないと!」
梨子「うん!あ、でもその前に少し休んだ方が良いかもね」
善子「長時間歩きっぱなしだしね…ん?」チラッ
善子「ねえ、向こうに洞穴があるわ!あそこなら休憩できるんじゃない?」
鞠莉「ナイス善子!行ってみようか!」 洞穴…
ピチョン…
梨子「かなり薄暗いところね…」
鞠莉「足元に気をつけないとね」
善子「なんだか禍々しい雰囲気ね…ハッ!」
善子「まさかここは…ユグドラシルへの入り口…!?」ギラン
ツルッ
善子「ふぎゃんっ!」ビターン
梨子「バカなこと言ってると転ぶわよ?」
善子「バカなこと言う前に注意してよね!」
善子「…って誰がバカよ!」ムキー ガタッ…
梨子「! よっちゃん、シッ!」
梨子「だ、誰かが奥にいる…」
善子「えっ…う、ウソでしょ…!?こんなとこに一体誰が…?」
鞠莉「まさか洞窟に住み着いた狂人家族が、通りすがりの人間を食べてるとか…!」
梨子「そんな都市伝説みたいなことが…」
カツ…カツ…
梨子「…こっちに来る!?」 善子「こ、こうなったらやってやるわよ!堕天使奥義を食らわせてやるわ!」
鞠莉「マリーも!襲ってきたらこのキノコを食べさせてやるんだから!」
梨子「まだ持ってたの!?」
梨子「よ、よーし…私もやってやるわ!伊達に修羅場をくぐってきてないもの!」
バッ!
善子「来たっ!」
善子「喰らえー!堕天使奥義!“堕天龍鳳凰縛”!」ブンッ
???「動かないでください!」ガシッ 善子「! 腕を掴まれた!」
???「はっ!」グイッ
ググググ…
善子「い゛っ!?いだだたっー!?」ギリギリ
善子「絞まってる!絞まってるってばー!」タップ
梨子「よ、よっちゃーん!」
鞠莉「コラー!善子を離しなさーい!」
鞠莉「マリーさんが相手になってやるんだから!」アチョー
???「むっ…そっちは3人でしたか…!」 ???「海未ちゃん!誰だったにゃ!」スッ
海未「分かりません…が、凛が言ってたような怪物の類では無いですね」
凛「良かったー。てっきり食人一家が出たかと思ったにゃ」ホッ
海未「まったく…そんなワケが無いでしょう」ハァ
善子「ちょっとー!誤解が解けたなら離してよね!」ギリギリ
海未「ああ、すみません」パッ
鞠莉「あなたたちは一体誰なの!」
梨子「ちょっと待って…?いま“海未”と“凛”って言ってなかった?」
海未「海未は私ですが…」
凛「凛は凛だにゃ」
梨子「…」
梨子「あーーーーー!?」ハッ 梨子「“μ’s”よ!μ’sの園田海未さんと星空凛さんじゃないの!?」
善子「そ、そう言えば…!」ハッ
鞠莉「どうしてこんな所にμ’sの2人が…?」
海未「そういうあなた方は…スクールアイドルの番組で見たことありますね」
凛「凛知ってるよ!AqoursのGuilty Kissっていうユニットにゃ」
梨子「えっ!Aqoursを知ってるんですか?」
海未「ええ、私たちだってスクールアイドルだったのですから」
凛「ちゃんと今のアイドルもチェックしてるにゃー!」
鞠莉「にゃーん☆マリーずっと凛ちゃんをハグハグしたかったのよー♪」ハグゥ
凛「んにゃーーー!?///」カァアアア
梨子「ま、鞠莉さん!大先輩にそんなこと!」
凛「ふにゃあああ…ふかふかだにゃあ…///」ハグハグ
善子(あ、堕ちてる…) 梨子「…ちなみに、どうして海未さんたちはここにいるんですか?」
海未「も、もちろん登山の最中です!山にいるのですから当然でしょう?」
梨子(その割には私たちみたいに迷ってる感じだけど…)
凛「絶賛遭難中だよ。とりあえず洞穴で休んでたんだ!」
梨子「やっぱり…」ジトー
海未「こら凛!余計なことは言わなくていいんです!」
凛「だって本当のことだもん」
海未「うぅ…これがもし知れ渡ったら“スクールアイドル登山愛好会”OGの名折れです…」ガックシ
凛「そんな会に入ってたんだね…知らなかったにゃ…」 凛「しかも凛は無理やり連れてこられたにゃ…他のメンバーはみんな忙しいから、って」
凛「凛だって大学が休みだったのに!」プンプン
海未「休みなら尚更いいじゃないですか。10代の頃とは違うのですから身体が鈍りますよ?」
凛「凛は鈍ってないもん!ホラ!」ピョン
クルクルクル…スタッ!
ギルキス「「「おぉ〜〜〜!」」」パチパチ
善子「やっぱり生で見ると迫力が違うわね!」
鞠莉「曜並の運動神経デース!」 梨子「あの海未さん、お聞きしたい事があるんですが…」
海未「はい、何でしょう?」
梨子「私たち…この山は安全ヶ山と思ってたんですが、どうも雰囲気がおかしくて…」
凛「あっ!やっぱり変だと思うよね!」
凛「凛も『“安全ヶ山”と言うくらい安全な山だから安心です!(海未の声真似)』って聞いたから来たんだよ!」
善子「でも急坂は多いし霧は出てくるし、かなり地獄的な山だわ」
善子「はっ…!まさかここは本当に地獄なのでは…!?」ハッ
善子「クックック…どうやら知らないうちに冥界の門を開いてしまったようね…」ギラン
海未「…この人は一体なにを言ってるのでしょうか?」
凛「ちょっと寒くないかにゃ?」 海未「…」
海未「…実はこの山、安全ヶ山では無いのです」
4人「「「やっぱり!」」」
海未「白状します。安全ヶ山はあまりにも安全なので、凛を隣の“普通ヶ峰(ふつうがみね)”に連れて行こうと思ったのです…」
凛「海未ちゃんひどいにゃ!ここはあまりにも辛すぎるにゃ!」
鞠莉「じゃあ…ここはその普通ヶ峰なの?」
海未「いえ…普通ヶ峰は何度か来ましたが、こんな危ない山ではありませんでした」
梨子「安全ヶ山でも普通ヶ峰でもないならここは一体…?」
海未「…ここはもしかしたら、登山家の間で噂の“苦行ヶ岳(くぎょうがたけ)”かもしれません」
4人「「「苦行ヶ岳???」」」 海未「安全ヶ山や普通ヶ峰へ入ったときに、稀に迷い込むことがある山だそうです」
海未「何でも地図には載っていない幻の山だとか。帰らぬ人も沢山いるようです」
梨子「そ、そんなオバケみたいな山があるわけないじゃないですか!」
海未「信じたくはありませんが…現にあなた方も迷い込んでいるでしょう?」
鞠莉「ムゥ…確かにその通りだわ…」
海未「いずれにせよ、私たちはこの苦しい状況を打破しなければなりません」
善子「そうね…でもこれだけ人数が揃えば心強いかも!」
海未「ええ、その通りです!」
海未「ここにいる5人で力を合わせ、この山から脱出しましょう!」
凛「わかったにゃ!」
梨子「はい!」
鞠莉「よーし、みんな手を合わせて!」
5人「「「ギルティ・リリーミッション!苦行ヶ岳から脱出せよ!」」」オー! 洞穴の外…
海未「梨子、善子、鞠莉…ですね。よろしくお願いします」テクテク
梨子「はい、こちらこそ」テクテク
鞠莉「さ、行くわよ海未っち!凛ちゃん!」シャイニー
海未(き、距離感が近いですねこの子は…)
凛「よーし!テンション上げてくにゃー!」オー
海未「急に元気になりましたね?」
凛「だって3人も仲間が増えたから心強いんだもん!」リンガベー☆
善子「なんだか凛さんを見てると元気が出てくるわね」
鞠莉「ほんっと可愛いワァ…お持ち帰りしたいデース…」ジュルリ
梨子「鞠莉さん!ヨダレ垂れてますよ!?」
海未「凛、走ったら危ないですよ!何があるか分からない山なのですから!」
凛「大丈夫だよー♪」タッタッタ 凛「とってもとってもMIRACLE〜♪」フンフーン
海未「まったく…凛はいつまでも昔のままですね」
梨子「μ’sのムードメーカーって感じですね」クス
スカッ
凛「にゃ?」
海未「ん?どうしました?」
凛「…」
スカッスカッ
凛「じ…」
凛「地面が…」
凛「地面がないにゃあーーーーー!?」バタバタ
ヒュウウウウ…
海未「り、凛ーーーー!?」
梨子「た、大変!凛さんが崖下に落ちたわ!」 バシャアアアアン!
海未「凛!?大丈夫ですか!」バッ
凛「だ、大丈夫だよー…」プカプカ
善子「よ、良かった…下に水があったみたいね」ホッ
凛「ココあったかいから温泉みたいだよー!」
凛「気持ちいいからみんなも来るにゃー!」
海未「はぁ…心配したのに呑気ですね」ハァ
鞠莉「とりあえず下に降りてみよっか!」 崖下…
凛「ほらー!あったかいよー!すっごい気持ちいいにゃー♪」バシャバシャ
善子「こんな所に温泉があるなんてね」
鞠莉「ちょうどいいじゃない!まずは温泉で疲れを取りましょうよ♪」
海未「そんなヒマはありません!早く下山しなければ!」
梨子「そうですよ!それに私、温泉はちょっとトラウマで…」
凛「いいから入るにゃ!ほら海未ちゃんと梨子ちゃんも!」グイッ
海未・梨子「「きゃああああ!?」」
バシャアアアアン! カポーン
梨子(…と、いう事でみんなで温泉に入ってしまいました)
善子「ふぅ〜極楽ね〜…」カポーン
鞠莉「あら?堕天使が極楽なんて言っていいの?」クス
善子「はっ!えっと…デビル極楽だわ!」
梨子「なに言ってるのよっちゃん…てか前にも聞いた台詞だわソレ」
梨子「確か前々回は、この台詞のあとに男の人が来て…」キョロキョロ
鞠莉「そんな心配ノープロブレムよ。ここには私たちしかいないもの!」
鞠莉「だからスッポンポンで立ち上がっても平気デース☆」バイーン
梨子「ま、鞠莉さん!はしたないですよ!///」カァアアア
善子「これ見よがしに巨乳をアピールするんじゃないわよ!///」カァアアア
海未・凛「…」 海未「哀れですね」
凛「哀れにゃ」
鞠莉「? なんか哀れんでマース」
海未「胸などあっても所詮チヤホヤされるのは若い時だけです」
凛「そうにゃそうにゃ」ウンウン
海未「それに肩が凝り、日常生活に支障をきたすことも多いでしょう」
凛「わかるにゃわかるにゃ」ウンウン
海未「そうですよね梨子、善子?」チラ
梨子「いや同意を求められても!?」
善子「貧乳仲間にしないでよ!?」 鞠莉「ムム…コンプレックス丸出しはカッコ悪いデース!」
海未「こ、コンプレックスではありません!」
鞠莉「マリーが大きくしてあげマス!覚悟しなサーイ!」
鞠莉「希師匠直伝の“わしわしMAX”よ!」ワシワシ
凛「んにゃあああああああ!?///」ワシワシワシワシ
海未「こ、こらっ!やめなさい鞠莉!///」ワシワシワシワシ
梨子・善子「わわわ…大変なことに…///」カァアアア
海未「まったく!今のスクールアイドルの風紀はどうなってるんですか!///」
海未「…ん?いま希と言いましたか?」
凛「希ちゃんと会ったことあるの?」
梨子「はい、実は温泉でかくかくしかじかな事がありまして…」
善子「あの時は大変だったわよね…」
海未「あなたたちと希は何をしてるんですか…」ハァ 梨子「…そろそろ疲れも取れたし出発しましょうか?」
凛「えー、もっと温泉に入ってたいにゃ…」
善子「そうも言ってられないわよ凛さん」
鞠莉「そうだね、なんだか周りの霧も濃くなってきたし」
ザッザッザ…
海未「…? みんな静かに!」
梨子「ど、どうしたんですか海未さん?」
海未「霧の中に人影が見えます…」
4人「…」
4人「「「!?!?!?」」」ビクッ 凛「こ、こんなところに他に人がいるはずないよ!」ヒソヒソ
善子「そ、そうよ!見間違いでしょ!」ヒソヒソ
海未「いえ…!確かにいます…それも複数…」ヒソヒソ
善子「もしかして地獄から這い出た悪魔の軍勢…!?」
鞠莉「それか本当に食人一家が…!?」
梨子「どっちも無いと思うけど…でもこのままだとマズイわよ!」
善子「確かに…ヨハネたち裸だし、もしも男の人の集団だったら!」 〜もしも男の集団だったら〜
男性客A『オラ!催眠!クソスケベスクールアイドルになれ!』
男性客B『オラッ初めてのアクメしろ!初めてアクメしろ!』
男性客C『オラ!催眠!催眠解除!』
ギルキス・海未・凛『い…』
ギルキス・海未・凛『いやぁあああああっ!///』
善子「…って展開になって、犯されてあんな事やこんな事を…!」ガタガタ
梨子「い、イヤよそんなの!男に犯されるなんて絶対にイヤー!」
鞠莉「ちん◯ん停はもういい!」ビシッ 鞠莉「どんだけエロマンガ脳なのよ!遭難してる状況ならそんなこと起きないでしょ!」
梨子「充分ありえるわよ!男なんてみんなケダモノなんだから!」
善子「そうよ!エロいことしか考えてないゲスばっかり!」
海未「それには同感ですね!やはり女性同士のイチャラブでなければダメです!」
凛「海未ちゃん何言ってんの!?」
鞠莉「…ちょっと待って?なんかあの人たち様子がおかしくない…?」
男たち「…」フラ〜…
凛「うん…なんだか生気が無いようにみえるにゃ」
男たち「…」フワフワ…
梨子「なんだかよく見ると…」
善子「みんな浮いてるような…」
鞠莉「それに全員が兵隊みたいな格好してるけど…」 男たち「…」スゥウウウ…
5人「「「!?!?!?」」」
梨子「い、いまの見間違いじゃないよね?」
善子「間違いなく木をすり抜けていたわ…」
鞠莉「んーと…足がなくて、浮いていて、物をすり抜ける、って…」
凛「それって幽れ…」
男のうちの1人「…」チラッ
5人「「「!!!!!」」」
海未「に…」
海未「逃げますよみんなーーー!!」ダッ
4人「「「は、はいーーーーー!!」」」ダダダッ
――――
――
― しばらく走って…
梨子「はぁ…はぁ…!あれってまさか…!」
凛「あ、あの人たち幽霊だよね!?見間違いじゃないよね!?」
海未「そんなバカな…幽霊なんて非科学的なものが…!」
善子「みんな軍服を着てたわ!きっと死んだ兵士の霊なのよ!」
鞠莉「こんな所に何でそんな霊がいるのよー!」
コツンッ 鞠莉「ホワット?いま何かにぶつかって…」チラッ
人間の頭蓋骨「…」
鞠莉「ひいっ!?」ビクッ
梨子「いやあっ!?じ、人骨!?」
善子「ちょっとみんな!周りを見て!」
大量の人骨「…」ズラー
海未「ほ、骨がこんなに…!次から次へとこの山は何なんですか!?」
凛「うわーーーん!もう帰りたいにゃーーーーー!」ビエー
善子「ここでヨハネたちも死ぬんだわーーーーー!」ビエー 梨子「み、みんな!いったん落ち着きましょう!取り乱したらダメよ!」
海未「梨子の言う通りです!下山できなければ私たちもこの骨の一部になりますよ!」
善子「グス…そ、そうね…それだけは絶対に避けないと…」
鞠莉「凛ちゃん大丈夫よ!マリーがついてるから!」ナデナデ
凛「う、うん…ありがとにゃ鞠莉ちゃん…」グスン
梨子「でも…いま山のどこら辺にいるのか見当もつかないわ…」
善子「相変わらずコンパスもおかしいしね…ん?」ハッ
善子「みんな!アレ見て!」 キノコの木「…」
梨子「アレは鞠莉さんがキノコを目印にした木…!」
鞠莉「てことは…また最初の場所に戻ってきたってこと!?」ガーン
海未「最初の場所ということは、この辺りで迷い始めたわけですか?」
梨子「ここの急坂から落ちたんです。登り切れれば何とか戻れそうなんだけど…」
凛「うーん、この坂を登るのは凛でも無理そうにゃ…」
海未「しかし現状、脱出の可能性があるのはここしかありませんね…」
海未「誰か一人でも登れれば助けを呼べますし…何とか挑戦してみましょう」
梨子「そうですね…」 数十分後…
梨子「…きゃあっ!」ガラガラ…
ドスンッ
善子「大丈夫リリー!」
梨子「いたたた…うん」
鞠莉「やっぱりダメね、坂が急すぎるわ」
海未「…これ以上はやめましょう。怪我をしたら大変です」
凛「! み、みんなアレ!」
梨子「どうしたの凛さん…あっ!」
男たち「…」ボー…
善子「ま、マズイわよ!あの霊たちだわ!」
鞠莉「後ろは崖だし逃げ場ないわよ!」 男たち「…」フラ〜…
凛「わー!こっち来ないでにゃーー!」
鞠莉「えっと何だっけ…あの呪文…」
鞠莉「そうだわ確か…“淋・病・父・さん”!ナントカカントカ!」
善子「たぶん臨兵闘者の間違いよねソレ!」
梨子「そんなの役に立ちませんよ!」
凛「どうしようどうしよう…!凛たち殺されちゃうにゃーー!」ワーン
海未「…」
海未「私が彼らを引きつけます。その隙に逃げてください」
4人「「「えっ…!?」」」 海未「武道の心得がある私ならば…彼らに対抗できるかもしれませんから」
海未「大切な友達と未来ある後輩たちに…手出しはさせません!」キッ
凛「…」
凛「すっごく怖いけど…海未ちゃんだけ置いていけないにゃ!」
凛「だって凛はμ’sだもん!μ’sは絶対に逃げないよっ!」
海未「凛…」
ギルキス「…」
梨子「…私たちも!今まで数々の危機から脱出してきたんだもの!」
善子「そうよ!私には堕天使ルシファーが付いてるんだからね!」
鞠莉「ここで逃げたらスクールアイドルの名折れデース!」
Guilty Kiss・海未・凛「「「さぁ!来なさい(来るにゃ)!!」」」
男の1人「…」 男(キミタチニ、キガイヲクワエルツモリハナイ…)
梨子「えっ…?いま話しかけてきた?」
男(サァ、コチラヘ…)
善子「なんだか着いてこいって言ってるみたいだけど…」
鞠莉「ど、どうする…?」
海未「…」
海未「…行ってみましょう。話しかけてきたとき悪意は感じませんでした」
海未「目的はよく分かりませんが…」
凛「いざとなったらすぐ逃げれる準備をするにゃ!」
男たち「…」スゥウウウ…
梨子「こっちの方向ね…」 数十分後…
梨子「はぁ…はぁ…」テクテク
海未「だいぶ歩きましたね…」テクテク
善子「まさか霊界に連れていかれるなんてことは…」テクテク
男たち「…」ピタッ
鞠莉「あ、止まったわよ!」
男(サァ、ココダ…)
男(キミタチハ、ココニイテハイケナイ…)
パァアアア…
凛「あっ!霧が晴れたにゃ…!」
梨子「!!」ハッ 梨子「見て!あそこに道が!」
善子「本当だ!ここって私たちが走ってた道じゃない?」
鞠莉「ってことは…出口…!?」
凛「や…!」
梨子・善子・鞠莉・凛「「「やったーーー!出口だーーーーー!」」」ワーイ
海未「…」
海未「あなた方は…出口まで案内してくれたのですか…?」クルッ
シーン…
海未「いない…?」キョロキョロ
海未「もしかしてあの人たちは…」
――――
――
― 夕方、鞠莉の別荘…
梨子(あれから山道を下って、何とか山を降りることが出来たけど…)
梨子(気がついたら霊も苦行ヶ岳も消えていた…まるで最初から何も無かったかのように…)
善子「やっと戻ってこれたわ…丸一日迷ってたのね…」
鞠莉「海未っち、凛ちゃん、ここは私の別荘だからゆっくり休んでって♪」
凛「ありがとにゃ鞠莉ちゃん!」
海未「すみません、お世話になりますね」
海未「…ん?」チラッ
海未「鞠莉、そこにある本は?」
鞠莉「これはパパのね。この辺りの地理や歴史が載ってる本みたい」
海未「読ませてもらってもいいですか?」
鞠莉「ええ、いいわよ」スッ
海未「…」ペラ…
海未「…そういうことでしたか」
凛「海未ちゃん、どうしたにゃ?」 海未「聞いたことがあったんです。この辺りは戦時中、特に戦火が激しかったと」
海未「日本軍は苦行ヶ岳に拠点を構え、相手国を迎え討とうとしたようですが…」ペラ…
梨子「空爆により部隊は壊滅…苦行ヶ岳すらも跡形なく消滅するほどだった…」ペラ…
海未「ここに焼け野原となった苦行ヶ岳の跡地が載っています」スッ
善子「苦行ヶ岳は戦時中に消滅していた、ってこと…?」
凛「じゃあ凛たちが会ったのは戦争で死んだ人たちだったの?」
海未「ええ。あの骨も戦死者たちのものでしょう」
鞠莉「心半ばに亡くなって未練があったのかしらね…」
梨子「私たちを導いたのは、自分たちと同じ目に合わせないためだったのかな…」 善子「でも…どうして山そのものまで実体化したのかしら?」
海未「…私は登山をしていると、山の息吹や自然の命を感じることがあります」
梨子「山は生きている、ってことですか?」
海未「…きっと苦行ヶ岳もまだ生きていたかったのではないでしょうか」
海未「だから共に散った彼らの魂と共に現れた…」
善子・鞠莉「…」
海未「まぁ、推測にすぎませんがね」
凛「…帰ったら今日のこと希ちゃんにも教えよっと!」
海未「そうですね、これだけスピリチュアルな体験が出来たのですから」 しばらくして…
海未「…さて凛、疲れも取れましたしそろそろ帰りましょうか」
凛「そうだね、みんな今日はありがとにゃ!」
梨子「こちらこそ。お2人がいなければどうなってたか」
善子「ねぇねぇ、海未さんと凛さんの連絡先交換しましょうよ!」
凛「いいよ!また遊びに来るにゃ!」
海未「登山のときはラインで招集をかけますね」
善子「いや…それはオコトワリシマス…」
鞠莉「にゃーん…凛ちゃんをニャンニャンハスハスできないのが心残りデース…」ガックシ
梨子「なんかいやらしく聞こえるんですけど…」
海未「…登録、と。では梨子、善子、鞠莉、どうもありがとうございました」
凛「じゃあねー!」
善子「あっ!言い忘れてたけど私の本当の名前はヨハネだからね!」ビシッ
海未「えぇ…あなた何ですか今になって…」
凛「善子ちゃんってにこちゃんみたいにゃ」
――――
――
― 数分後…
ガチャッ
千歌「あー!梨子ちゃんたち戻ってたの!」
梨子「あ、千歌ちゃん」
曜「帰ってこないしケータイも繋がらないから心配したんだよ!」
梨子「ご、ごめんなさい…」
善子「実はいろいろ大変だったのよ…山で遭難しちゃって」
果南「安全ヶ山で?穏やかな山って言ってたじゃん」
梨子「いえ…実は安全ヶ山は安全ヶ山じゃなくて苦行ヶ岳で…」
花丸「? なに言ってるか分からないずらよ」
ダイヤ「ごまかしてもダメですわ!安全ヶ山とは違う方へ向かってたし、大方サボっていたのでしょう!」
鞠莉「違うわよー!あ、そうそう!」
鞠莉「ふふんダイヤ!何とあのμ’sの海未っちと凛ちゃんに会ったのよ!」
善子「そうよ!迷ってた2人と一緒に山から脱出したんだから!」
ルビィ「えっ!それ本当!?」
ダイヤ「ま、まさかこんな場所で…ではお2人は何処にいるのですか?」キョロキョロ
梨子「えっと…さっきまで居たんですけど帰っちゃって…」 6人「…」ジトー
ダイヤ「…こんなタイミングよく帰ったのですか?」
千歌「…なんだか嘘くさいのだ。あの海未さんが山で迷うわけないし」
ダイヤ「その通りですわ!サボってたからって苦し紛れの嘘はおやめなさい!」
鞠莉「ほ、本当だってばー!ダイヤのアタマ高度10!」
善子「金剛石生徒会長!」
ダイヤ「」カチン
8人「「「あっ…」」」
ダイヤ「もう許しませんわ!Guilty Kissは明日から特別メニューです!」
善子・鞠莉「「えーーーーーっ!?」」
梨子「ち、ちょっと!なんで私まで!?」
ダイヤ「わたくしが監視してますからね!ビシバシしごいてあげますわ!」
梨子「…」
梨子「ギ…」
Guilty Kiss「ギルティラストミッション!ダイヤ(さん)の猛特訓に耐えよ!(泣)」
おわり |c||´.-`|| おわり。読んでくれた方ありがとうございます。 >>39
|c||´.-`|| ここ男性客じゃなくて男の間違いですね。男湯編からコピペしたから間違えました。 走って逃げる間も道案内されてる間もずっと全裸のままなのか? 今回はギャグだけでなくシナリオも良かった!
そして相変わらずのちんちん亭すこだ
毎回入れてほしいw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています