千歌「After World」
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千歌「あはは、ホントに仲良いんだね!」
善子「…うん、まあね」
千歌「親友か…」
花丸「どうしたずら?千歌ちゃん」
千歌「ううん、なんでもないよ」
善子「そういえば千歌、あなたはなんでわざわざ東京に来たの?」 千歌「あ、そうだった…あのね、私は今、ウイルスについての情報を探してるんだ」
花丸「ウイルスって、世界を壊したあの?」
千歌「そうだよ。どうしても気になってね」
ルビィ「……」
善子「そう、それは頑張ってね。私たちじゃ力になってあげられないけど」
千歌「うん、ありがとう。それじゃ私行くね」
花丸「行くって、なにかあてがあるずら?」
千歌「うーん、特にないけど、そこは野生のカンで…ね?」 ルビィ「あ、あの!」
千歌「?」
ルビィ「ルビィたち、実は…!」
善子「ちょ、ルビィ!」
ルビィ「実はね、そのウイルスの研究所のこと、知ってるんだ」
千歌「え!ほんとに!?」
善子「ちょっとルビィ、それはもう忘れるって約束でしょ!?」
ルビィ「でも、千歌さん困ってるから…!」
善子「困ってるからって…」 花丸「善子ちゃん、やめるずら」
善子「でも、ズラ丸…」
花丸「たしかにあのことはもう忘れようとしてた…でもやっぱり、困っている人を助けてあげようっていうルビィちゃんの考えも、間違ってないと思う」
善子「…はあ。たしかにそうね」
千歌「よく分からないけど…教えてくれる?」
ルビィ「はい」コクン ・神奈川某所
鞠莉「果南の獲ってきたお肉は最高デース!」モグモグ
曜「お肉なんてホントに久しぶりだよ〜。やっぱり美味しいなあ」モグモグ
果南「さあさあ、遠慮せずどんどん食べてね」
梨子「はい、いただいてます」モグモグ
ダイヤ「果南さんもほら、取ってあげますわ」
果南「お、ありがとダイヤ」
鞠莉「やっぱりpartyといったらBBQだよね!」 梨子「それにしても果南さんはすごいですね、山で鹿を仕留めてくるなんて…」
果南「まあ、お肉を食べるにはそうするしかなかったからね」
曜「私たちもいつか出来るようにならなくちゃね」
梨子「ホントにできるかなあ…」
鞠莉「そういえば、2人のこと、もっと知りたいな。なにか教えてくれない?」
梨子「え、そんな急な振り?」
曜「うーん、教えてと言われてもどんなことを言えばいいのか…」 果南「なんでもいいんだよ。例えば…」
梨子「?」
果南「私の実家はダイビングの店やっててさ、その影響で私もよく海に入ってたよ。
でもあのとき、ウイルスがすごい速さで蔓延して、みんな死んで…でも、親友の鞠莉とダイヤだけはなぜか生き残ってさ。しばらくは3人でずっと泣いてたかなあ。
それでも、ずっとメソメソしてるわけにもいかないし、こうしてダイヤの妹を探し始めたってわけ。どう?こんな感じで」
梨子「な、なるほど…」 曜「じゃあ、私からいくね。コホン…私は内浦で普通に高校生やってたんだ。そしてここにはいない千歌ちゃんは私の大切な幼馴染で、大好きな親友。だから千歌を探しにいくんだ」
ダイヤ「簡潔でよろしいと思います」
鞠莉「千歌は曜にとって、とっても大事な人なんだね…」
曜「はい…でも、梨子ちゃんも同じくらい大好きだよ!」
梨子「曜ちゃん…ありがとう」
果南「じゃあ、次は梨子いってみようか」
梨子「私は…訳あって、中学にも高校にもほとんど行ってなかったんです。だから友達とかはいなくて…」
曜「そういえば昨日、私たちが初めてできた友達だって…」
梨子「そう、今はこうして曜ちゃんや千歌ちゃんに会えて、そして友達になれて、とても嬉しい。2人は本当に大切な親友…ありがとね、曜ちゃん」
曜「そんな、こちらこそだよ」
梨子「私はそんな感じです」 ダイヤ「素敵だと思いますわ、そうやって友達を大切に思うのは」
鞠莉「私たちだって、ダイヤのことを大切に思ってるんだからね?」
ダイヤ「もう、分かってますわよ、それくらい」
アハハ... 鞠莉「よーし、東京まであとちょっとだよ!」
曜「しゅっぱーつ!」
一同「おー!」
ブロロロ...
梨子「そういえば、このバスはどうしたんですか?」
果南「ああ、このバスは鞠莉の私物だよ」
梨子「自分のバスなんですか!?すごい…」
鞠莉「こう見えても、ちゃんと免許も持ってるんだからね?」 ダイヤ「あっ、看板が見えてきましたわ。あとちょっとで東京ですわね」
曜「でも、東京って言っても、どこを探せばいいんだろう」
果南「それは私たちにあてがあるよ」
梨子「そうなんですか?」
果南「うん。その千歌って子はウイルスについて探しに行ったんでしょ?だったらひとつ、行きそうな場所がある」
曜「それって一体…」
果南「それは――」 〜〜〜
千歌「東京ウイルス研究所…」
ルビィ「ここならたぶん、なにか分かると思う」
千歌「よーし、じゃあ早速入ってみよう!」
花丸「待つずら」
千歌「へ?」
善子「この建物中が複雑で迷路みたいになってるのよ。だからちゃんとどの階のどの部屋に行くのかを決めといたほうがいいわ」
千歌「な、なるほど…でも、どこになにがあるかなんて分かんないよ」 ルビィ「千歌ちゃんは、あのウイルスのことを知りたいんだよね?」
千歌「うん。あのウイルスがどんなものなのか知りたいんだ」
ルビィ「だったら…」
花丸「うん、あそこだね」
善子「ま、そうね」
千歌「?」 〜〜〜
千歌「ここって…研究室?」
ルビィ「そうだよ。ここではウイルスのワクチンを開発してたの」
花丸「ここなら、あのウイルスについての記録とかもいっぱいあるずら」
千歌「ほんとだ、資料がいっぱい」
善子「ほら、これとかウイルスについてのこと書いてあるんじゃない?」 千歌「どれどれ…『数日前に爆発的な流行を見せ始めたウイルス、通称『Xウイルス』は、非常に高い生命力と感染力を持っており、ワクチンができたとしてもその時には追いつかない可能性が高い…』」
千歌「『そこで我々はワクチンの開発を早急なものとするために今回の計画を打ち出した…』」
千歌「『このウイルスの抗体を持つ人間がごく稀にいるということを確認。その人間にウイルスを直接投与し、抗体を摂取することに成功…』なにこれ…」ペラッ
ルビィ「……」
花丸「……」
善子「……」 千歌「『抗体所有者は3名。内3名とも激しい発熱、嘔吐が確認されるも、命には別状は無し。このままウイルスの投与を続けても問題はないかと思われる…』どういう…こと…?」
善子「書いてる通りよ。抗体を持つ人間に無理やりウイルスを打って、抗体が生成されたところでそれを取る…その繰り返し」
花丸「家族から引き離されて、死にそうになるくらいの苦痛にずっと耐えて…でも結局、ワクチンの開発は未完成のまま終了」
ルビィ「……」
善子「私たちは何度もウイルスを打たれたせいで、ちょっとした記憶障害まで起こしたわ。ルビィはもう、家族のことも思い出せない」
千歌「ちょ、ちょっと待ってよ…私たちって、じゃあここに書かれてる抗体所有者って…善子ちゃんたちのことなの…?」
善子「ええ、そうよ」
千歌「そんな…じゃあみんな、こんなところ来たくなかったんじゃ…」
ルビィ「いいんだよ、千歌ちゃん」
花丸「そうずらよ。それによく言うずら…『困ったときはお互い様』って」
千歌「ルビィちゃん、花丸ちゃん…」 善子「まあ、いまさらそんなこと、どうでもいいわ。そう!私たちが生きてるのは今なんだから!」
千歌「善子ちゃん…ありがとう」
善子「ま、真面目にならないでよ!」
千歌「あはは……ん?なんだろうあれ…」
花丸「どうしたずら?」
千歌「ほら、あそこの壁紙がちょっと剥がれたところ、何か見えてない?」
善子「普通に壁じゃないの?」
千歌「でもあれ、隙間があるよ」 花丸「ほんとだ…ちょっと剥がしてみるずら」ベリベリ
千歌「!これって…」
ルビィ「隠し扉?」
善子「こんな扉、見たことないわね」
花丸「開けてみるずら?」
千歌「うん」ギイイ
千歌「ここは…普通の部屋?」
ルビィ「そうみたい…特になにもないし」
花丸「でもほら、ここにいくつかファイルがあるよ」 善子「分かりやすくマル秘って書いてあるわね」
千歌「どれどれ…」ペラッ
善子「マル秘なのに躊躇なく読むのね」
千歌「…………!これって…」 鞠莉「着いたよ。ここが東京ウイルス研究所」
果南「たぶん、日本で一番大きいウイルス研究所だね」
ダイヤ「正直、一番最初にここくるべきだったかもしれませんわ…」
曜「ここに千歌ちゃんがいるかもしれない…」
梨子「うん…」
鞠莉「それじゃあ中に入ってみましょう」 〜〜〜
曜「なんだか迷路みたいだね」
果南「たしかに。迷子になりそうだよ」
ダイヤ「でもほら、あそこが研究室のようですわよ」
鞠莉「ほんとだ…よし、あそこに行ってみましょう」
梨子「……」 〜〜〜
千歌「そ、そんな…」
善子「なるほどね…」
ルビィ「そうだったんだ…」
花丸「ずら…」
オ-イ
千歌「!この声…!」
ン?ナンカヘンナトビラガアルヨ
アケテミヨウ
ギイイ…
千歌「2人とも…!」 曜「千歌ちゃん…?千歌ちゃん!」ダキッ
千歌「曜ちゃん…」
曜「千歌ちゃん…なんで勝手にいなくなっちゃうの…バカ…千歌ちゃんのバカ…!」
千歌「曜ちゃん…ごめんね」
果南「!ダイヤ!あの子!」
ダイヤ「ルビィ…?」
ルビィ「…?」
ダイヤ「ルビィ!ルビィですわ!ああ、よかった、無事だったのですね!」ダキッ ルビィ「あ、え、えっと…」
ダイヤ「ずっとあなたのことを探してましたの!ああ、この日をどれだけ待ちわびたことか…」
ルビィ「あの…」
花丸「もしかして、ルビィちゃんの家族の方ですか?」
ダイヤ「はい、ルビィの姉のダイヤと申します。あなたたちは…」
花丸「ルビィちゃんの友達の国木田花丸です」
善子「同じく、津島善子」
花丸「あの、ダイヤさん…言いにくいんだけど」 ダイヤ「どうしたのですか?」
花丸「ルビィちゃん、記憶喪失になってるずら」
ダイヤ「記憶喪失…?」
花丸「そう、だから多分、ダイヤさんのことも誰だかわからないと思うずら」
ダイヤ「そ、そうなんですの?ルビィ…」
ルビィ「ごめんなさい…」
ダイヤ「そんな…」ヘタッ
果南「ダイヤ…」
鞠莉「……」
ルビィ「で、でもね!」 ダイヤ「ルビィ?」
ルビィ「今ダイヤさん…お姉ちゃんに抱きしめられたとき、なんだか懐かしいような気がしたんだ…」
ダイヤ「……」
ルビィ「だから、その…お姉ちゃんはお姉ちゃんだって、ルビィにも分かるよ」
ダイヤ「ルビィ…」
鞠莉「いいじゃない、記憶喪失を失くしてたって」
果南「鞠莉?」
鞠莉「また一から姉妹を始めたって、きっと大丈夫だよ。だって…2人は姉妹なんだから」
ダイヤ「鞠莉さん…ええ、そうですわね。ルビィ、もう一度、私の妹になっていただけますか?」 ルビィ「うん、もちろん!」
花丸「ルビィちゃん…」グスッ
善子「何泣いてんのよズラ丸…」グスッ
花丸「善子ちゃんのほうが泣いてるずら…」グスッ
千歌「よかったね、ルビィちゃん」
曜「ダイヤさんも」
千歌「あっ、そういえば」
梨子「……」
千歌「これって…どういうことなの?」
千歌「梨子ちゃん」 梨子「…見ちゃったのね」
曜「なにそれ?」
千歌「ここに書かれてることって、本当なの?」
梨子「…ええ、本当よ」
千歌「…!」
梨子「この世界を破滅に導いたXウイルス…それは自然に発生したものじゃない。人工的に作られたものよ」
一同「!」
千歌「……」 梨子「それも、そのウイルスを作り上げたのはひとりの若き女研究者が率いるチームだった」
千歌「その女研究者っていうのが…」
梨子「そう、桜内梨子…私のことよ」
曜「嘘…」
ダイヤ「あなたがウイルスを…?」
果南「そんな…」
鞠莉「まさか…」 梨子「当時私は、ウイルス研究の分野において日本でもトップレベルの成果を納めていたわ…そこであるとき、企業からある仕事の話をもらったの。その仕事っていうのが、Xウイルスの開発だった」
梨子「もちろん、最初は断ったわ。そんな恐ろしいウイルス、作りたくなかったから。でも、企業の誘いはしつこくて…そして断り続けてたら今度は強引な手段を使ってきたわ」
梨子「見せられたのは盗撮した家族の写真…これがなにを意味するのか、すぐに分かった。そして私は、この研究所でウイルスを作ることになった」
梨子「作っている当時、私はなんの目的で作っているのかすら知らなかった。それがこんなことに使われるなんてね…」 善子「なによそれ…そんなのただの言い訳じゃない!」
梨子「もちろん、こんなことが言い訳になるなんて思ってないし、許されるとも思ってないわ」
善子「もちろんあなたは許されないわ…あなたのせいで、あなたのせいで私たちはどれだけ苦しんだと思うの!?」
梨子「……」
善子「……って」
花丸「善子ちゃん?」
善子「どっか行ってよ!!あんたなんて…あんたなんて!!」 梨子「言われなくても、私はもう消えるわ…誰もいないところに行って、誰にも知られず死ぬ…それが私にできるせめてもの償い」
千歌「梨子ちゃん…」
梨子「ただ、ひとつだけ心残りがあるなら…」ウルッ
梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんと、もっと友達でいたかった…!」ポロッ
千歌「…!」 曜「梨子ちゃん…!」
梨子「じゃあ、さよなら――」
千歌「行かせないよ」パシッ
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「私が言うなって感じだけど、ひとりで勝手にどこかに行くなんて、許さないんだから」
曜「あはは、それ、ほんとに千歌ちゃんが言う?…でも、私も同じだよ。梨子ちゃん、いなくなったりしたらダメだよ」 梨子「…離して。もう私は2人と一緒にはいられないの」
千歌「ううん、一緒にいるの。いつまでも、ずっと一緒にいるんだよ」
曜「そうだよ。だって私たち…親友でしょ?」
梨子「!」
千歌「みんな…」クルッ
千歌「私からも、みんなに謝るから…だから、梨子ちゃんのこと許してくれないかな?」ペコッ
曜「私からも、お願いします」ペコッ
梨子「2人とも…やめて…やめてよ…私は許される人間じゃない…ウイルスを作ったってだけじゃない…2人のこと、ずっと騙してたんだよ?」ポロポロ 千歌「そんなこと、どうだっていい。私は梨子ちゃんと一緒にいて、楽しかったんだもん」
曜「私も、梨子ちゃんのこと、大好きだから」
梨子「なんで…なんでそこまでしてくれるの…?」ポロポロ
千歌「だから言ってるでしょ…親友だから」
梨子「うう…千歌ちゃん…曜ちゃん…!」ポロポロ
千歌「ほら、梨子ちゃんも謝ろ?」
梨子「うん…みんな、本当にごめんなさい…」ペコッ
果南「…まあ、いいんじゃない?」 鞠莉「そうね…梨子だって、悪意があってやったわけじゃなさそうだし」
ダイヤ「いまさら梨子さんを責めたところで、何か起こるわけではありませんしね」
ルビィ「ルビィも、べつに怒ってませんよ。それに…」
花丸「千歌ちゃんに頭を下げられたら、許さないわけにはいかないずら。ね、善子ちゃん?」
善子「まったく、これじゃこっちが悪者みたいじゃない…はあ、今回は特別に許してあげるわ」
千歌「みんな…ありがとう!」
曜「よかったね、梨子ちゃん」
梨子「うん…本当にありがとう…!」 鞠莉「それじゃあ、記念にみんなでpartyデース!」
果南「いやいや、なんの記念?」
曜「数日しか経ってないのに、なんだか大冒険をしたみたいだよー」
善子「たしかにちょっと疲れたわね」
花丸「そういえば、ルビィちゃんはどうするの?」
ルビィ「ルビィは…お姉ちゃんと一緒にいたい」
花丸「そっか…じゃあ――」 ルビィ「でも、花丸ちゃんと善子ちゃんとも一緒にいたい!」
ダイヤ「ルビィ…」
鞠莉「じゃあ3人とも、私たちと一緒に来る?」
ルビィ「え?」
鞠莉「そうすれば、ルビィはダイヤとも花丸とも善子とも一緒にいられる。そして私たちも、ダイヤと一緒にいられる」
果南「たしかに、それなら万事解決だね」 ルビィ「え、えっと…」チラッ
花丸「おらはそれで構わないずらよ」
善子「私もそれでいいわよ。あとはルビィ次第」
ダイヤ「みなさん…」
ルビィ「みんな…うん!そうしたい!」
鞠莉「じゃあ、決まりね♪ちかっちたちはどうする?一緒にくる?」 千歌「私たちは…一緒には行かない。もう一回3人で暮らしたいんだ」
曜「……」ニコッ
梨子「……」クスッ
千歌「でも、誘ってくれてありがとう。たまに内浦に遊びに来てくれたら嬉しいな」
鞠莉「もちろん♪」
果南「じゃあ、新たな出会いも祝して、今日はやっぱりパーティーだー!!」
一同「おー!!!」 〜〜〜
千歌「あっ、ほらほら引いてるよ!」
曜「ほんとだ!梨子ちゃん早く上げて!」
梨子「うん!お…おりゃー!」グルグル
バッシャ-ン!
千歌「おお!大きいよ梨子ちゃん!これで今日の晩御飯は大丈夫だね!」
曜「ナイスだヨーソロー!」
梨子「えへへ///」 千歌「じゃあ今日の釣りはこれくらいにしときますか」
曜「そうしようか」
千歌「よーし、それじゃ家に帰って早速料理の準備だー!」
梨子「料理って言っても、やっぱり焼くだけなんだけどね」
千歌「だーかーらー、小さいことは気にしないの!」
曜「あはは、はいはい」 私たちは今日もそうやって3人で笑い合う。
それはまるで…
千歌「ほらー、梨子ちゃん早くー」
曜「置いて行っちゃうよー」
梨子「…♪」ニコッ
梨子「千歌ちゃーん、曜ちゃーん、待ってよー!」
まるで、幸せや喜びを、3人で分け合うかのように。 終わりです。見てくださった方、ありがとうございました 乙
すごい読みやすくて面白かったよ
ウィルスの謎とか暴いてく感じも期待したかったけど、人類ほぼ全滅してたら難しいよね。 なるほと、梨子ちゃんが音の木に通うでもなく
ほとんど学校に行っていなかったってのはそういうことだったのか
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