曜「鞠莉ちゃんに惚れ薬貰ちゃったであります!」梨子「……曜ちゃん、大好きだよ」
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音楽室
曜「梨子ちゃん、今大丈夫かな?」ガラッ
梨子「曜ちゃん、どうしたの?」ニコッ
曜「えっと、作曲の進捗状況はどうかなって……」
梨子「もちろん、順調だよ」
曜「そうなんだ、流石梨子ちゃんだね!」
梨子「そんなことないよ」
曜「そうそう、梨子ちゃんに差し入れ持ってきたんだよ」ニコニコ
梨子「あっ、みかんだね」
曜「……り、梨子ちゃんも食べて欲しいな」ソワソワ
梨子「う、うん///」ドキドキ
曜(そのみかんには鞠莉ちゃんから貰った惚れ薬が入ってるのであります!) 梨子「あ、あのー、鞠莉さん? 私に用事って何ですか?
この後、音楽室で作曲作業する予定なんですけど」
鞠莉「梨子、やっと来たわね! マリー、もう待ちくたびれちゃったわ」ニヤニヤ
梨子(うわー、鞠莉さんが何か企んでる顔してる……)
鞠莉「ふっふっふっ、タイムイズマネーって言うし単刀直入に言うわ
梨子、曜に惚れ薬をプレゼントしたから♪」
梨子「えっ」
鞠莉『じゃーん、曜、これが惚れ薬デース!』フフン
曜『えっと、特に色や匂いもしないし普通の水みたいだけど……』
鞠莉『そうね、この薬は元々別の目的で開発されたんだけど、
内浦で採れたみかんの酵素と反応することで相手をフォーリンラブ、メロメロにするって判明したのよ』
曜『そ、そうなんだ……』
鞠莉『なんてすごい偶然デース、恋に悩んでる曜にピッタリね!
まさしく奇跡ダヨーっていう訳でこのみかんは曜に進呈しマース♪』クスクス
曜『ちょっと、鞠莉ちゃん!?』
鞠莉『ではマリーは理事長のお仕事してくるわ〜』ルンルン
曜『ま、鞠莉ちゃーん!?』
鞠莉「イェーイ!!」シャイニー
梨子「何、最後までやりとげたみたいな顔してるんですか!」
鞠莉「てへぺろ♪」
鞠莉「あっ、もちろん惚れ薬はフェイクよ! でも人のいい曜は信じちゃうかもね♪」クスクス
梨子「何が目的なんですか?」
鞠莉「うーん、何って恋のキューピッド的な?」
梨子「なんでそこ疑問形なんですか……」
鞠莉「だってチャンスを生かすかは梨子次第だし」
梨子「チャ、チャンス///」
鞠莉「そう、これはチャンスよ! ちょっと大胆に迫っても惚れ薬のせいにできるんだし♪」
梨子「//////」カアッ
鞠莉「ふふっ、そんなに顔赤くしちゃって梨子ったら曜のこと大好きなのね」
梨子「ま、鞠莉さん!!」
鞠莉「こわーい♪」タタタ (すでに掘れ薬いらないように見えるんですがねぇ…)
梨子「おいしそうなみかんだね///」ソワソワ
曜「う、うん、おいしそうなみかんだよ///」ドキドキ
梨子「……」
曜「……」
梨子「ほ、本当においしそうなみかんだね///」ドキドキ
曜「うん、本当においしそうなみかんだよ///」ソワソワ
梨子「……」
曜「……」
梨子(このみかんを食べたら曜ちゃんとイチャイチャしないといけない
べ、別に嫌じゃないっていうか、むしろイチャイチャしたいんだけど……)
曜「梨子ちゃん、食べないの?」
梨子(イチャつくって、その、やっぱりキスとかしちゃうんだよね
まだ全然心の準備が……///)
曜「あっ、そっか!」
梨子(そ、それに、キス以上のことになっちゃう可能性も…わ、私ってば何考えてるの!?
でも曜ちゃんが求めてくれるなら、その、全然やぶさかではないっていうか///)ドキドキ
曜「〜♪」ムキムキ
梨子(……むしろ求めてくれないかな///)チラッ
曜「ごめんね、梨子ちゃんはこの後もピアノ引くんだもんね
梨子ちゃんのきれいな指が汚れちゃうといけないから」ムキムキ
梨子「曜ちゃん、何をしてるの?」
曜「みかん、剥いてあげたよ! はい、あーん!」
梨子「!?」
曜「ほら、梨子ちゃん、お口開けて? あーん」
梨子「あ、あーん///」パクッ
曜(梨子ちゃんが私の手からみかん食べてる……それだけなのに、なんかエッチだ///)ドキドキ
曜「ど、どうかな?」
梨子「うん、甘くておいしいよっ」
曜「えへへへ、梨子ちゃんのお口にあって良かった〜」ニカッ
梨子(うぅ、ドキドキしすぎて味が全然しなかった///)
曜「梨子ちゃん、はい、あーん♪」
梨子「えぇっ!?」
曜「梨子ちゃん、まだ1房食べただけだよ?
曜ちゃんがもっと食べさせてあげるのであります!」
梨子「う、うん///」モジモジ
曜(あー、梨子ちゃん、かわいすぎて癖になりそう///)
曜「梨子ちゃん、あーん♪」ニコニコ
梨子(曜ちゃんにみかんを食べさせてもらうのも十分幸せだけど)
曜「もぐもぐしてる梨子ちゃんかわいいなぁ〜」
梨子「曜ちゃん、恥ずかしいよぉ///」テレテレ
曜「えー、だって梨子ちゃんがかわいすぎるのがいけないんだよ?
もう梨子ちゃんかわいすぎて毎日餌付けしたいくらい!」
梨子「えっ?」
曜「ん?」
梨子(曜ちゃんに毎日ごはん食べさせてもらうって……それって///)カァッ
梨子(し、幸せすぎるよ〜 でもせっかく鞠莉さんがくれたチャンスだし少し大胆に行ってもいいよね///)
梨子「あ、あーん///」オズオズ
曜「はい、めしあがれ♪」
かぷっ
曜「り、梨子ちゃん、今、私の指、ああああああ甘噛みしたっ!?」
梨子「ふふっ、曜ちゃんの指おいしそうだから、た、食べちゃったの///」エヘヘヘ
曜(やばい、梨子ちゃんに甘噛みされた感触が……//////
それに自分で言ったのに照れてる梨子ちゃんかわいすぎるんですけど)
梨子「……み、みかんもっと欲しいなって///」ウルウル
曜(また甘噛みされるパターンだろ、これぇ///)
梨子「だ、駄目かな?」ウワメヅカイ
曜「い、いいよ、梨子ちゃん///」ドキドキ
梨子(ふふふ、恥ずかしがってる曜ちゃんかわいすぎよ
なんだか止められないかも♡)
梨子「……みかん、食べ終わっちゃったね///」
曜「う、うん///」ドキドキ
曜(ふぅ、みかん1個食べさせただけなのにどっと疲れた……)
梨子「よ、よぉーちゃん……」
曜(なんか変な気持ちになってきたし……
こ、これ以上されたらドキドキで心臓が持たなかったかも)
梨子「よぉーちゃん……」
曜(とりあえず梨子ちゃんにみかんを食べさせるのは色々と危険だからもうやめとこう)ウンウン
梨子「曜ちゃん、怒っちゃった?」
曜「あっ、ごめん! ちょっと考え事してて、全然怒ってないから……」
梨子「……曜ちゃん、無視しちゃいや」ソデツカミ
曜(何これ、拗ねてる梨子ちゃんかわいい///)
曜「ごめんね、梨子ちゃん それで何を言いたかったの?」
梨子「あのね、もっと食べたい……」
曜「いやー、みかんの食べすぎはよくないって///」アハハハ
梨子「違うの///」
曜「えっ!?」
梨子「みかんじゃなくて、曜ちゃんがいい///」モジモジ
曜「り、梨子ちゃん、何を言ってるの!?」
梨子「曜ちゃんの指だけじゃなくてね……もっと曜ちゃんが欲しいの♡」ニコッ
曜「梨子ちゃん、何か様子が変だよ///」
曜(あっ、でも梨子ちゃんは惚れ薬飲んでるんだったっけ
じゃあ、これが自然な反応かなぁ……って何、冷静に考えてるんだ、私!?)
梨子「曜ちゃんの唇おいしそうだね///」ズイッ
曜「あわわわっ///」
梨子「曜ちゃん、いいよね?///」ササヤキ
曜「えっと///」
梨子「ふふふ、曜ちゃん、顔赤くしちゃってかわいい
ますますキスしたくなっちゃった♡」
曜「……梨子ちゃんならいいよ///」
梨子「いい子ね、曜ちゃん///」ニコッ うっわキッッッモ!!
くっっっっそニヤニヤしながら読んでる俺、端から見たらキモすぎるだろうが!勘弁してくれよ!!
梨子(やったわ! ついに曜ちゃんとキスできるの、あの唇に私がキスを……///)ゴクリ
曜(り、梨子ちゃんの顔がどんどん近付いてくる///)
梨子(曜ちゃん、耳まで真っ赤でふるえちゃってかわいいよ///)
曜(あはは、梨子ちゃんも真っ赤で涙目だけど私も真っ赤なんだろうな///)
梨子「よぉーちゃん///」ドキドキ
曜「り、りこちゃん///」ソワソワ
梨子(……ってそうか、私が惚れ薬飲んでるってことになってるんだから待ってちゃ駄目なんだ
私からいかないといけないだよね///)
曜(わー、梨子ちゃんの顔がすっごい近い! き、緊張してきた///)
梨子「曜ちゃん、行くからね///」ソワソワ
曜「……う、うん///」ドキドキ
千歌「曜ちゃん、梨子ちゃん、遅くなってごめーん!」ガラッ
ようりこ「「!?」」
千歌「なんか鞠莉ちゃんにさ、今度のライブに必要な書類を書いてって
突然呼び出されて大変だったよぉ〜」
曜「ちちちちち、千歌ちゃん!///」ビクッ
梨子「千歌ちゃん!?///」ドキッ
千歌「ん、2人ともどうしたの?」
曜「いや、別にどうもしてないよぉ! 梨子ちゃんとキスしようとなんて全然してないんだからっ」アセアセ
梨子「そうよ、曜ちゃんのぷっくらとした唇に吸い寄せられてなんてないから!」アタフタ
千歌「ふーん、なんだか変な曜ちゃんと梨子ちゃん……」
曜「何でもないって、あははは、嫌だな〜」
梨子「そ、そうよ! ねぇ、曜ちゃん///」
曜「もちろんだよね、梨子ちゃん///」
千歌「なんで2人はそんなに距離が近いの? 怪しい……」
曜「その、これは……」
梨子「こ、これは曜ちゃんに作曲を手伝ってもらってたのよ!」
千歌「なるほど、作曲の手伝いって何?」
曜「それは梨子ちゃんの作曲したい曲のイメージを伝えられて、
その、実演してたんだヨーソロー…」
梨子「そういうことよ、千歌ちゃん」
ようりこ((上手く誤魔化せたかな?))
千歌「ふーん、どんな曲なの?」
梨子「えっ!?」
千歌「だって千歌は歌詞書かないといけないじゃん」
梨子「まだちゃんとできた訳じゃないから///」
千歌「でも曜ちゃんに教えてるってことはある程度の方向性くらいは出来てるはずだよね」
梨子「そ、その……」アセアセ
千歌「梨子ちゃーん?」
梨子「それは、伝説深海怪獣ヨーソローと伝説宇宙怪獣リコッピーの出会いを元にした壮大な意欲作なの!」キリッ
千歌「!?」
曜(梨子ちゃーーーーーん!? 何言ってるのぉ!?)
千歌「えっと、伝説深海怪獣と伝説宇宙怪獣……?」
梨子「そ、そうよ、伝説深海怪獣ヨーソローと伝説宇宙怪獣リコッピー!」アセアセ
曜(あー、梨子ちゃんはいつも常識人だけど時たま暴走するんだよね
ここは私がフォローしとかないと……)
曜「普段は深海で暮している伝説深海怪獣ヨーソローと宇宙で暮している伝説宇宙怪獣リコッピーは
本来は決して交わることのない2体だったんだけど、地球からの呼びかけで出会うことになるんだ」
千歌「ふむふむ、設定結構練ってるんだね」
曜「最初はただ共通の目的のためにお互いの邪魔をしないようにしてただけなんだけど
その2体にもだんだん絆が芽生えきてって感じだよね、梨子ちゃん?」
梨子「そ、そうだよっ」ホッ
梨子(曜ちゃん、フォローしてくれてありがとう)
千歌「つまり2体はもっとお互いに近づきたいって内心思ってるけど
怪獣だしお互い傷つけちゃうことが恐くて近寄れないみたいな?」
梨子「だ、大体そんな感じよ……」
曜「さ、流石、千歌ちゃんだなぁー」アハハハ
千歌「じゃあ、千歌に気にせずに続きをどうぞ!」
梨子「えっ!?」
千歌「今の曜ちゃんと梨子ちゃんの説明のおかげで良い歌詞浮かびそうなんだ、早く〜」
曜「でも続きって?」
千歌「ハグだよ、ハグ! さっき2人が妙に近かったのにハグしようとしてたんでしょ?」
曜「えっと……」
千歌「ハグじゃないの? でもハグ以外にあんなに近づくなんて……」ジー
梨子「そうそう、曜ちゃんとハグしようとしてたの!」
曜「あんなに近づくのなんてハグ以外に有り得ないもんね、梨子ちゃん」
千歌「じゃあ、ハグして♪」ニコッ
ようりこ((あれ? いつの間にかハグする流れになってない?)) バンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン
バン (∩*> ᴗ •*)ゞ バンバン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄ ̄
曜「い、いくよ、梨子ちゃん///」ドキドキ
梨子「う、うん///」ソワソワ
曜(別に梨子ちゃんに抱きつくのは初めてじゃないけど、
それはただの友達としてのスキンシップであって……///)
梨子(さっきまでキスしようとしてたからどうしても意識しちゃう///)
曜「梨子ちゃん……///」ギュッ
梨子「曜ちゃん……///」ギュッ
曜(梨子ちゃん、やわらかい! それに腰細っ!?)
梨子(曜ちゃん、やわらかいな…… でも体を鍛えてるせいか筋肉もあって意外とがっしりしてる///)ドキドキ
梨子「ご、ごめんね、私が変なこと言ったから///」ヒソヒソ
曜「そんなことないよ///」ヒソヒソ
千歌「うーん、2人ともそんなおっかなびっくりじゃなくて、もっとぎゅーっとハグしてよぉ」
梨子(無理だよぉ〜、これ以上ハグしたらドキドキが曜ちゃんに伝わっちゃうよ///)
曜(梨子ちゃんの匂い……やばい、クラクラする 理性を保つんだ、私///)クンクン
梨子(曜ちゃんに嗅がれちゃってる
うぅ、緊張して変な汗かいてるから嗅がないでぇ///)
千歌「ほら、早く〜」
梨子「//////」ギュウウ
曜「//////」ギュウウ
千歌「そうそう、作詞作業が捗るんだからもっとくっついてくれないと」モグモグ
曜「……あれ?」
千歌「曜ちゃん、どうしたの?」モグモグ
曜「千歌ちゃん、みかん食べてる?」
梨子「えっ」
千歌「うん、このみかんとってもおいしいね」モグモグ
曜「あの、千歌ちゃん、変な気分になるとか身体に異常とかない?」
千歌「ううん、特に何もないけど……」
梨子「…………」
曜(それじゃあ、惚れ薬なんて鞠莉ちゃんのジョーク?)
千歌「もう一個食べよっと♪」ムキムキ
曜(……でも梨子ちゃんとキス直前までいったのは惚れ薬のおかげだよね?)
曜「……もしかして」
梨子「!!」ドン
曜「痛っ、なんで急に突き飛ばして」
梨子「………曜ちゃん、ごめん!」タタタ
曜「り、梨子ちゃん!?」
千歌「曜ちゃん、梨子ちゃんを追ってあげて!」モグモグ
曜「千歌ちゃん……」
千歌「大丈夫、余った食材はスタッフが責任をもって処理しておくから」ニコッ
曜「千歌ちゃん、ありがとう!」タタタ
千歌(まぁ、残りのみかんを食べるだけなんだけど今の千歌すごいかっこよかった気がする)モグモグ
梨子「あははは、曜ちゃんを騙しそうとしたことがバレちゃった……
きっと曜ちゃんは私のこと嫌いになっちゃったよね」グスッ
曜「梨子ちゃん!」ハァハァ
梨子「よ、曜ちゃん、何でここに?」
曜「えへへ、梨子ちゃんのいそうなところ片っ端から探したんだ」ハァハァ
梨子「なんで私なんかのためにそこまで……」
曜「そんなの梨子ちゃんが好きだからに決まってるよ!」
梨子「好き?」
曜「……そうだよ、私は梨子ちゃんのことだーーーーーーい好きっ!!」
梨子「よ、曜ちゃん……」
曜「でも最初に謝らせて、惚れ薬なんて卑怯な手を使おうとしたことを……」
梨子「あ、あれは鞠莉さんのただの冗談だし」
曜「結果的に偽物だったからってOKにはならないよ、だからごめん!」
梨子「う、うん……」
曜「言い訳なんだけどさ」
曜「あのね、梨子ちゃんのことちゃんと意識し始めたのは千歌ちゃんとの関係で
悩んでたあの夜に電話をくれてからなんだ……」
曜「梨子ちゃんは奇麗だし、上品でお淑やかで、でも突然突拍子もない行動しちゃうから守ってあげたくって
何よりあの夜八つ当たりみたいなこと言っちゃったのにずっと優しくて、こんな私を受け入れてくれて……」
梨子「曜ちゃん///」
曜「だけど……」グスッ
梨子「だけど?」
曜「だけど、今さら私の発見したそんな梨子ちゃんの良さなんてたぶん千歌ちゃんはもっと前から知ってるんだよ!
だって家同士も隣でいつも一緒で、しかもスクールアイドルやりたがってた千歌ちゃんの前にまるで奇跡みたいに転校してきて……」
曜「それに比べて私と梨子ちゃんは普通の同級生で友達の友達からやっと友達になれたんじゃないかなってところだし
そもそも千歌ちゃんがいなかったら友達の友達にすらなれてたかどうか……」
梨子「…………」
曜「ずっと周回遅れでこのままじゃ追いつくことなんて到底できないなって思ってて」ポロポロ
梨子「うん……」
曜「だから焦ってたんだ、正攻法じゃ梨子ちゃんと恋人になんてなれないからって下手な小細工に走って
本当に馬鹿曜だよ、こんな私なんか梨子ちゃんの恋人にふさわしくない!」
梨子「そんなことないよ、曜ちゃん」ギュッ
曜「梨子ちゃん……」
梨子「……私も曜ちゃんのことが好きなの」ナデナデ
曜「梨子ちゃん」
梨子「曜ちゃんは最初から海の音を聞くのに協力してくれたり
緊張してた私にリラックスできるように話しかけてくれたり色々気にかけてくれたよね」
曜「あれは、別にたまたま成り行きで……」
梨子「そういう曜ちゃんの飾らない優しさに魅かれてたのかも」ニコッ
曜「あははは…///」
梨子「でも曜ちゃんのこと本格的に意識し始めたのは曜ちゃんに電話したあの夜からかな」
曜「…………」
梨子「知らなかったんだ、曜ちゃんが笑顔の裏であんなに苦しんでたんだって……」
曜「あれは別に梨子ちゃんが気にすることじゃないよ」
梨子「私ね、千歌ちゃんから曜ちゃんのこと沢山聞いてて
それで曜ちゃんのこと勝手に分かったつもりになってたんじゃないかって思ったの」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「もっと曜ちゃんのことを私自身でちゃんと知りたくて、
だからかな、いつの間にか曜ちゃんのこと目で追ってたの」
曜「…………」
梨子「元気で明るい曜ちゃん、真面目で努力家な曜ちゃん、運動してる時のいきいきしてかっこいい曜ちゃん
それに曜ちゃんは優しくて、でもみんなに気を配って自分のことを後回しにしちゃうから支えてあげたくて……」
曜「梨子ちゃん、恥ずかしいよ///」テレテレ
梨子「どんな曜ちゃんも魅力的でどんどん曜ちゃんのことを好きになっていった、でも……」
曜「でも?」
梨子「でも私は曜ちゃんに告白できなかった……
だって曜ちゃんのこと全然知らないから、私のこと本当はどう思ってるか恐くて勇気が出なかったの」グスッ
曜「私が梨子ちゃんのこと嫌うなんてないのに……」
梨子「そんなの分からないよっ、私と曜ちゃんは出会ってまだ数か月で
曜ちゃんと千歌ちゃんみたいに幼馴染で十何年もずっと一緒にいたわけじゃない!」ポロポロ
曜「…………」
梨子「2人の積み重ねてきた時間に比べれば、私と曜ちゃんが一緒にいる時間なんてペラペラで
私の知らない曜ちゃんを千歌ちゃんは沢山知ってる……」
梨子「だから鞠莉さんの計画に乗ったの、騙すみたいで気が引けたけど曜ちゃんのことを知れる良い機会って思ったし
少しでも私だけが知ってる曜ちゃんが欲しかったの」
曜「…………」
梨子「結局、曜ちゃんがかわいくて途中で止まれなくなって、
何も知らない曜ちゃんを騙して唇を奪おうとしたし
もしも千歌ちゃんが来なかったら曜ちゃんにもっと乱暴なこともしちゃったかも……」
梨子「私、最低だよね、こんな私じゃ曜ちゃんを愛する資格なんて……」ポロポロ
曜「そんなことないよ、梨子ちゃん」
曜「ねぇ、梨子ちゃん、顔を上げてよ」
梨子「曜ちゃん?」
曜「私は梨子ちゃんに愛して欲しいな///」
ちゅっ♡
梨子「えっ、曜ちゃん、今のって///」
曜「だから梨子ちゃんとキスとか、それ以上のことだって全然嫌じゃないよ!」ニコッ
梨子「……曜ちゃん///」
曜「だからもう梨子ちゃんが苦しむ必要はないんだよ」ギュウ
梨子「わ、私も曜ちゃんと恋人になりたい!」
曜「梨子ちゃん///」
梨子「ねぇ、曜ちゃん……」
曜「何、梨子ちゃん?」
梨子「今度は私から曜ちゃんにキスしたいなぁ
ほら、さっきは途中で千歌ちゃんが来ちゃったし、ね?///」ウワメヅカイ
曜「ヨ、ヨーソロー///」
梨子「曜ちゃん、だーーーーーーい好きだよ♡」チュッ
曜「わ、私も///」
千歌「おーい、曜ちゃん、梨子ちゃーん!」タタタ
曜「あっ、千歌ちゃん!」
梨子「千歌ちゃん……」
千歌「その様子だと2人は……」
曜「うん! 私、渡辺曜は桜内梨子ちゃんとつきあうことになりました!」ヨーソロー
梨子「千歌ちゃんのおかげなのかな?」
千歌「おめでとう、2人とも いやー、私的にはやっとくっついたって感じだけどね♪」ニヤニヤ
ようりこ「「//////」」
千歌「梨子ちゃん、曜ちゃん、大事な話があるんだ」
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「2人に聞いて欲しいことがあるの……」キリッ
曜「千歌ちゃん?」
千歌「あのね、私にとって2人はとっても大切な大親友だから!
これからもずっと上手くいくように応援してるよ!!」
曜「千歌ちゃん、ありがとう……」
千歌「そういう気持ちをこめて千歌からプレゼント!」ニカッ
梨子「千歌ちゃん、そんなの悪いよ……」
千歌「うちの旅館の割引券だよ! ちゃんとカップル用の部屋のやつだからエッチする時とかに使ってね!」
曜「ちちちち、千歌ちゃん、何言ってんの!?///」カァッ
梨子「よ、曜ちゃんとエッチとか、まだ……///」モジモジ
千歌「……2人とも親友の旅館を使わないで、どこの馬の骨か分からないラブホを利用しちゃうの?」ウルウル
曜「ち、千歌ちゃん……」
梨子「いや、そう言われても……」
千歌「まぁ、とりあえず貰ってよ、ね?」ニヤッ
曜「あっ」
千歌「じゃーねー!」タタタ
梨子「行っちゃった……」
鞠莉「ふむふむ……」
千歌「つまり、あのじれったい両片思いの2人がくっついて
しかも千歌もおいしいみかんを食べられてうちの旅館の売り上げにも繋がるウィンウィンウィンの計画なのだ!」ニコニコ
鞠莉「ウィン1個多くない?」
千歌「そうなの?」
鞠莉「……まぁ、いいわ」
千歌(一応理事長なんだしスルーしちゃうのはどうなんだろう?)
鞠莉「ちかっち、その計画にマリーが協力するメリットは?」
千歌「た、確かに、それは……」シュン
鞠莉「いいわよ、かわいい後輩の頼みだし聞いてあげる!」
千歌「いよっ、流石鞠莉ちゃん!」
鞠莉「その代わり2人がエッチなことする時はうちのホテルも使うってことで♪」フフン
千歌「…………6回に1回なら」
鞠莉「割に合わないデース♪ 2回に1回で手を打ってあげるわ」
千歌「5回に1回……」
鞠莉「…………3回に1回ね」
千歌「はぁ、4回に1回で……」
鞠莉「ふふふ、そこらが妥当なラインかしら」
千歌「鞠莉ちゃん、お主も悪よのう」ニヤニヤ
鞠莉「いえいえ、ちかっちほどでは……」クスクス
千歌「あははははっ」
鞠莉「ふふふふっ」 なんでエッチするだけで最低33kも払わなきゃいかんのか
梨子「曜ちゃん、大好きだよ♡」ニコニコ
曜「うん、私も梨子ちゃんのこと大好きだよ♡」
梨子「ふふっ、私達ってお互い大好きだったんだね///」スリスリ
曜「えへへ、全然気付かなかったよね///」
梨子「……ねぇ、曜ちゃん///」
曜「何、梨子ちゃん?」
梨子「さっき、千歌ちゃんから割引券もらったでしょ///」
曜「う、うん///」
梨子「せっかく割引券もらったんだし、その、やっぱり使わないと悪いかなって///」モジモジ
曜「いや、まだ付き合い始めたばっかりだし、こういうのはもっとたってからの方が///」
梨子「ふーん、人に惚れ薬入りのみかんを食べさせた癖に?」ジロッ
曜「うぅ、それを言うのは無しだよぉ」
梨子「ねぇ、曜ちゃんもそういう事も期待してたんでしょ///」ササヤキ
曜「は、はい…///」
梨子「……今度のお休み、いいかな?」
曜「も、もちろんであります!///」
おわり 乙!
千歌ちゃんのくだり良かった
いちゃついてるようりこも良かった
続きを所望 >>11
流れがアレだなって思いながら読んでたらこいつが全部持ってった 過去に書いた〜とか要らねえ情報書くSS作者に良作無し 梨子「曜ちゃん、大好きだよ♡」ニコニコ
曜「うん、私も梨子ちゃんのこと大好きだよ♡」
梨子「ふふっ、私達ってお互い大好きだったんだね///」スリスリ
曜「えへへ、全然気付かなかったよね///」
梨子「……ねぇ、曜ちゃん///」
曜「何、梨子ちゃん?」
梨子「さっき、千歌ちゃんから割引券もらったでしょ///」
梨子「!!?…し…っ、しいたけちゃん…♡」トローン♡
梨子「しいたけちゃ〜ん♡♡♡」ガバッ♡
しいたけ「わふんっ♡」ムギュッ
梨子「しいたけちゃん♡しいたけちゃん♡」チュッチュッ♡チュウウウ♡
しいたけ「わふ♡わふ♡あうん♡」チュウウ♡レロレロレロ♡
梨子「んん〜〜っ♡ちゅうううう♡れろれろちゅばぁ♡」ブチュウウウウウウッ♡♡♡
梨子「しいたけちゃん、愛してる♡ねぇ、シて♡」スリスリ
しいたけ「わふっ♡はっ♡はっ♡はっ♡はっ♡」パンパンパンパンパンパンパン♡
梨子「あっ♡やあっ♡しいたけ、ちゃんに♡犯っ♡されっ♡るっ♡ああん♡もっとぉ♡」パンパンパンパンパンパンパン♡
梨子「イくうううっ♡イちゃうううううううう♡あああああああああああああっ♡♡♡♡♡」ビクンビクンビクン♡
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