海未「道に迷った?」

「そうなのよ、ちょっと焦ちゃったわ」

海未「迷うもなにも山の麓から合宿所までの道はほぼ一本道のはずでは」

「そのはずなんだけどねー...まぁ、霧もなんか出てたし」

海未「霧ですか?」

「えぇ、しかもこんな山の中だし、スマホは圏外だし」

海未「成程」

「おかげで遅れちゃった訳よ、無事に着けたけどいいけど」

海未「そうですか...」

「これが夜とかだったら考えただけでぞっとしちゃうわ」

海未「ふむ...夜の外出は禁止にしたほうがよさそうですね」