「難しい気持ちについて、お話ししても……いいですか?」


パビィルスの声だ。

善子「いいわよ、聞いてあげる」


パビィルス「はいっ」

パビィルス「……それは、ルビィと同じようにパスタを愛するひとを見つけた喜び」

ん?

パビィルス「ルビィと同じように、パズルが得意なひとへの憧れ……」

パビィルス「かっこよくて、頭もいいひとに、かっこいいって思われたいという願い……」

パビィルス「これこそ……いまあなたが抱いてる感情ですよねっ」

なんでやねん。

パビィルス「ルビィにはそんな気持ちはさっぱり分かりませんがっ!」

私にもわからないわよ。

パビィルス「だってルビィは、かっこよくて頭のいいイケてるルビィだもんっ」

……あほかわいい。

っ……じゃ、なくて。

パビィルス「孤独なニンゲンさん……あなたは可哀想です」

勝手に可哀想認定されたんだけど……あんた、帰ったら覚えてなさいよ。