善子「パルプ・ヨハリリー……!?」
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題名のとおりパルプ・フィクションのパロディです。 長いかもしれませんが、最後まで付き合ってくれると嬉しいです。 Pulp 1.柔らかく湿った形状の無い物体 2.質の悪い紙に印刷された扇情的な内容の出版物 Prologue: Become the High Tide with You 〜松月〜 曜「ヨーソロー!」 千歌「ヨーソロー!」 曜「ヨーソローっていうのはね、単にキャラ付けの為に言い始めた事なんだよ」 千歌「そうなんだ?」 曜「私、個性が無いから。わかりやすい口癖があればみんなに覚えてもらえるでしょ?」 千歌「そうなの?」 曜「曜とヨーでかかってるしね。ヨーソローと曜、早漏。私は早漏じゃないけど」 千歌「早漏じゃあなくて候にしたら? 武士みたいでカッコいいと思うのだ」 曜「曜で候。ヨーソロー。うん、いいかも」 千歌「そういえば、梨子ちゃんと善子ちゃんって付き合っているのかな?」 曜「ん、付き合ってないみたいだよ。善子ちゃんに聞いた」 千歌「付き合えばいいのにね」 曜「女の子同士だよ?」 千歌「チカは愛があればいいと思う」 曜「将来大変だよ? 二人とも一人っ子だし」 千歌「一人っ子だと何かあるの?」 曜「血筋を途絶えさせる覚悟が必要だよ。少なくとも、二人が一生くっつくとなると、2つの家が断絶する事になるよ」 千歌「それは大変なのだ」 曜「まぁ子供だけ作る方法なら、いくらでもあるけどね。流石に女の子同士ではまだ無理だと思うけど。あとは同じ同性愛者の男の人見つけて仮面夫婦になるとかで、世間の目を誤魔化せばなんとかなるかも。当人達がよければだけど」 千歌「詳しいね」 曜「そういうのって暇なとき調べだすと、止まらなくなっちゃわない?」 千歌「うーん、チカは調べもの苦手だからわからないなぁ」 曜「ほら、なんか寝る前とかさ、ベッド入って電気消して、まずケータイいじるじゃん? で、思いついた単語とかさ、調べてみたりしない?」 千歌「しないのだ。チカはベッドに入るとすぐ寝ちゃう」 曜「そっかー。千歌ちゃんらしいね! でね、私ね、寝る前は必ずそんな感じで、ラインの返事待ってる合間に思いついた単語調べたりしてるの」 千歌「例えばどんな?」 曜「ホントに、思いついたやつだよ。もうホント適当に。たまに調べた先でさらに気になる事があってどんどん調べちゃう」 千歌「だから曜ちゃんいつも授業中に寝てるんだ」 曜「昨日は三池崇史について調べたよ」 千歌「誰?」 曜「映画監督だよ! 日本を代表する! とにかくいっぱい撮って、駄作も佳作も名作も連発するスタイルの人だよ」 千歌「へー、曜ちゃん映画好きだったんだ」 曜「こんな田舎じゃあ、映画とパチンコくらいしかする事がないからね」 千歌「パチンコはダメだよ!」 曜「冗談、冗談。でもとにかくやる事がないから」 千歌「うん。でも、こうやって友達とだべるのも私は好きだよ」 曜「私も。私も大好き! でね、話は戻るけど、三池監督はあれだよ、着信アリとか、悪の教典の人」 千歌「ホラー映画とか、怖い系の人なんだ」 曜「んーん、ホントに何でも撮るよ。ホラーというか、人間怖いみたいなホラーとかヤクザ系が得意みたいだけど。 最近では、ジョジョもこの人が監督だったよ! とにかくね、面白いやつとつまらないやつの差が激しいの! オーディションとか、ぼっけぇきょうてぇとか、凄い映画も撮るのに、やる気がないときはホントに微妙なの!」 千歌「曜ちゃん急に早口になったね」 曜「ごめんごめん。でもね、何が言いたいかってね、DEAD OR ALIVEシリーズは名作だから見たほうが良いよって事。何せ、哀川翔と竹内力が出てるもん。凄いよ、二大巨頭だよ」 千歌「へー、じゃあ一緒に見ようよ。レンタルして。ついでにいっぱい借りて夜通し映画鑑賞会しようよ」 曜「! いいね、いいね。凄い、楽しみになってきたよ今から。私、千歌ちゃんと見たい映画いっぱい考えておく」ワクワク 千歌「じゃあ早速TSUTAYAへ出発!」 曜「えっ、今から!?」 千歌「思い立ったが吉日だよ」 曜「そっか。うん。そうだよね。他に誰か呼ぶ? 梨子ちゃんとか?」 千歌「んーん、二人でいいんじゃあない?」 曜「うん! わかった! ヨーソロー!」 …… 〜TSUTAYA〜 千歌「レンタルショップなんて久しぶりだなぁ」 曜「私はよく来るよ」 千歌「チカはこういうの、なかなか選べないんだよねー」 曜「わかるわかる。どれも面白そうに見えちゃうよね」 千歌「うんうん。でも、実際借りてみると凄くつまんなかったり」 曜「思ってたのと違う! ってなるの多いよね。パッケージとかあらすじが詐欺なの」 千歌「よーし、今日は全部曜ちゃんの好きなやつにしよう!」 曜「えっ、いいの? 千歌ちゃん見たいのとか無いの?」 千歌「うん。今日は曜ちゃんチョイスにする。曜ちゃんの好きな映画がどんなのか知りたいから」 曜「! わかった! じゃあとっておきのやつ選ぶね!」 千歌「あっ、ごめん、チカおトイレ行ってくる!」タッタッタッ 曜「あ、うん。いってらっしゃい」 曜「ヨーソロー! 千歌ちゃんが楽しめそうな映画、いっぱい選ぶぞー!」 ―――――――― ―――――― ―――― ―― Ruby, the Birthstone 〜黒澤邸〜 ルビィ「善子ちゃん、星座はかに座だよね?」 善子「ヨハネよっ! そうだけど、どうしたの?」 ルビィ「えっとねー……あ! 今月の運勢は金運と仕事運が普通で、恋愛運が5(MAX)だって!」 善子「ああ、星占いね」 ルビィ「よかったねぇ善子ちゃん」 善子「まぁ、占いは好きだけど。実はそこまで信じていないのよね」 ルビィ「えーっ! そうなの? いつも占いとかしてるのに」 善子「ええ。占いに心までは売らない、ってね」ギラン ルビィ「あっ! 片思い中の人は進展アリだって」 善子「少しは反応しなさいよ……。というか、片思いも何も、好きな人いないし」 ルビィ「えーっ!? 梨子ちゃんは?」 善子「リリー? うーん、一緒にいて楽しいけど、恋愛ではないと思う」 ルビィ「そうなんだ……。梨子ちゃんカワイソウ!」 善子「な、何でよ……」 ルビィ「多分、梨子ちゃん、善子ちゃんのこと大好きだよ?」 善子「そんなわけないでしょ」 ルビィ「あるのっ!」 善子「えっ? ま、まぁ? 神さえも嫉妬する程の美貌を持つ堕天使ヨハネにかかれば、魅了されるのも無理は無いっていうか? もしそうならリリーは見る目があるわねって感じだけれど」 ルビィ「そういえば、かに座といえば、7月の誕生石はルビーだよね」 善子「だからスルーするのやめなさいよっ!」 ルビィ「善子ちゃんの誕生石はルビィだよ、ルビィ!」 善子「ルビーね。そういえばそんな曲もあったわね」 ルビィ「これは運命だよ!」 善子「たまたまでしょ」 ルビィ「そ・う・ね誕生石ならルビィなの〜♪」 善子「別れの歌なのよねそれ」 ルビィ「善子ちゃんの瞳もルビーみたいに赤くて綺麗だよね」 善子「そうでしょう? 実は何を隠そうこの緋色の瞳こそ、ヨハネが闇の眷属である証なのよ……」 ルビィ「ルビィの瞳は翡翠色だからなぁ」 善子「ダイヤとお揃いよね。ルビィの瞳も綺麗じゃあないの」 ルビィ「この翠は嫉妬の翠だよ。最近善子ちゃんが梨子ちゃんとばっかり遊んで構ってくれないからルビィの嫉妬の炎は燃え上がっているの!」 善子「はぁ……、そうなんだ」 ルビィ「だから、もし梨子ちゃんと付き合い始めても、たまにはこうしてルビィ達と遊んでね」 善子「そんなの、当たり前でしょ!」 ルビィ「うゆ! ルビィアイス取って来るね! 善子ちゃんも食べるよね?」 善子「いいの?」 ルビィ「うんっ! じゃあ行ってきまーす」トテトテ ルビィ「はい、善子ちゃんは苺でいいよね?」 善子「ハーゲンダッツじゃない! 本当にいいの?」 ルビィ「いいのいいの! 早く食べよぉ?」 善子「ありがとう!」 ルビィ「うゆっ! すっごく美味しいよ♪」パクッ 善子「あっ、ごめん、食べる前にちょっとお手洗い借りてもいい?」 ルビィ「あ、うん。そこ出たところにあるよ」 善子「ありがとっ」タッタッタッ …… ルビィ「んー、美味しいなぁ」パクパク コンコン ダイヤ「ルビィ、明日のことで少しお話が――」ガチャ ルビィ「あ、お、おねいちゃ……」 ダイヤ「……へぇ、美味しそうなもの食べていますわね、ルビィ?」 ルビィ「あわ、あわわ」 善子「ふー、戻ったわよ」ガチャッ ダイヤ「あら、ヨハネ、来ていましたのね」 善子「あれ? ダイヤちゃんじゃない。いつの間に」 ダイヤ「二人は共犯でしたの?」 善子「は? 何の事よ」 ルビィ「き、聞いてお姉ちゃ……」 ダイヤ「私は共犯かどうかを聞いているのです。共犯の意味はわかりますか?」 ルビィ「う、うゆ……。ち、違うよ」 善子「一体何の話なのよ。ま、まさか黒澤家の闇ってやつ……!?」ワクワク ダイヤ「……どうやらとぼけているようではありませんわね。となると」 ルビィ「ぴぎぃ……」 ダイヤ「そのアイスには『ご自由にお食べください』と書いてありましたか?」 ルビィ「ぴぴ、ぴぎっ!? ごごっ、ごめんなさい、おねえちゃぁ」 善子「えっ、このアイスもしかして」 ダイヤ「書いてありましたかと聞いているのです」 ルビィ「書いてなかったです……」 ダイヤ「ですわよね。私も書いた記憶はありません。では何故、書いていないのでしょう?」 ルビィ「ぴぎ……」 ダイヤ「勝手に食べてはいけないからですわ!」 ルビィ「ピギィッ!?」 善子「こ、こんなに怖いダイヤちゃんは初めて見た……」 ダイヤ「あれほど人のアイスを勝手に食べてはいけないと言いましたわよね? それでも食べられるという事は、私に原因があると、ルビィはそう言いたいのですか?」 ルビィ「ち、違うよ、ルビィが悪いんだよ」 ダイヤ「ええ、その通りです。よって貴女には罰を与えますわ」 ルビィ「おねいちゃぁ、許してぇ」 ダイヤ「お尻を出しなさい」 ルビィ「ぴぎっ!?」 ダイヤ「お尻叩きの刑ですわ!」 ルビィ「いやぁ! 許してぇ!」 ダイヤ「私は彼らを憤りを持って懲らしめ、大いに復讐する。私が彼らに仇を報いるとき、彼らは私が主である事を知るようになる……。聖書の一節です」 善子「まずい! このままではルビィの桃尻が真っ赤に熟れてしまう……そうだ!」 ダイヤ「お尻を出しなさい、ルビィ」 ルビィ「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃ」 善子「だ、ダイヤちゃん! あーんして!」 ダイヤ「へ?」 善子「これ食べて、頭冷やしなさい!」ヒョイ ダイヤ「んっ」パクッ ダイヤ「お、美味しいですわぁ」 善子「……ヨハネのはまだ食べていないし、これでルビィを許してあげてくれない?」 ダイヤ「む、しかし……」 善子「も、元はと言えば、私の為にとってきてくれたみたいだし、お願い、ダイヤちゃん!」 ダイヤ「はぁ、仕方ありませんわね……」 ルビィ「お姉ちゃん!」パァァ ダイヤ「今回はヨハネに免じて許してさしあげます」 ルビィ「ごめんなさいお姉ちゃん」 善子「なんとか収まったみたいね……」ホッ ダイヤ「では残ったアイス、3人で分けながら食べましょうか」 善子「えっ?」 ルビィ「いいのっ!?」 ダイヤ「私もそこまで意地汚くありませんわよ」 ルビィ「ありがとうお姉ちゃん!」 善子「ありがとう、ダイヤちゃん」 ダイヤ「ふふ。では、溶けないうちに食べましょう?」 ―――――――― ―――――― ―――― ―― Lily & Mary 〜レストラン〜 梨子「ううん、全部美味しそうで迷っちゃう」 鞠莉「そうねぇ。お値段も中々良いお値段で困っちゃうし」 梨子「見て、このシェイク。500円だって」 鞠莉「Oh, It must be Delicious!」 梨子「どんな味なのかなぁ、飲んでみたいけど、シェイクに500円かぁ」 鞠莉「んー、マリーはSteakにしようかな〜?」 梨子「ガッツリいくんだね。んー、私はハンバーガーにしようかなぁ」 鞠莉「よしっ、ギャルソン! 注文お願い!」 店員「はい、只今」 梨子「ギャルソンって男性店員の事じゃなかった? あの人女性だよ」 鞠莉「Sorry〜♪」 店員「お待たせしました」 梨子「あ、すみません。このオルネラ・ヴァノーニ・バーガーと」 鞠莉「Lucio Fulci Steakで。あ、後Shakeも。500円のね!」 店員「ステーキの方、お肉の焼き具合はどう致しましょう? 黒焦げ? 生焼け?」 鞠莉「生生焼け」 店員「かしこまりました。シェイクなんですが、トラボルタとサミュエルがありますがどちらになさいますか?」 鞠莉「What? 何が違うの?」 店員「トラボルタはバニラでサミュエルはチョコになります」 鞠莉「What the Fuck……では、トラボルタで」 店員「かしこまりました。では確認させていただきます。オルネラ・ヴァノーニ・バーガーお一つ、ルチオ・フルチ・ステーキお一つ、ファイブダラー・シェイクのトラボルタがお一つ。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」 鞠莉「ハーイ、OKよ」 店員「では、暫くお待ちくださいませ」ペコリ 梨子「鞠莉ちゃん、シェイク頼んだんだ」 鞠莉「せっかくだからね。気になるじゃない」 梨子「まぁ、確かに……」 鞠莉「それで、私に相談とは?」 梨子「えっと、鞠莉ちゃん、笑わないでね?」 鞠莉「内容によるわねぇ」 梨子「うう……。えっと……」 鞠莉「もう、貴女が真剣なら笑ったりしないわよ」 梨子「う、うん……じゃあ……えっとね、こっ、恋の相談、だと……おかしいかな!?」 鞠莉「Oh……Holy Shit……」 梨子「やっぱりおかしい……よね?」 鞠莉「冗談よ、It’s a Joke! ていうかリリーがIn Love♥ なのは普段から見ていればわかるわよ」 梨子「えっ!? そ、そうなのかな?」 鞠莉「わかりやすいわよ?」 梨子「そ、そうだったんだ……」 鞠莉「どうせ相手はあの堕天使でしょう?」 梨子「う……」 鞠莉「みんな気付いていると思うわよ。ま、当のヨハネちゃんはわからないけれどね」 梨子「よっちゃん、気付いてないといいなぁ」 店員「お待たせしました。お先にファイブダラー・シェイクのトラボルタお持ちしました」 鞠莉「ハァイ、Thanks☆」 店員「失礼致します」ペコリ 梨子「わぁ、凄い。見るからに濃厚そう」 鞠莉「Mmm〜♪ いただきまぁす!」チュー 梨子「どう? どう?」ワクワク 鞠莉「Whoa!! So delish!」 梨子「や、やっぱり美味しいんだ……」ゴクリ 鞠莉「Fuckin’A! 美味しいなんてもんじゃあないわよ! リリーも飲んでみなさい!」スッ 梨子「いいの!? ありがとう!」 鞠莉「Okey-Dokey☆ ストロー使ってもいいわよ♪」 梨子「……」チュー 鞠莉「どう?」 梨子「……」チュー 鞠莉「……」 梨子「……なにこれ!? すっごく美味しい!」 鞠莉「でしょう!?」 梨子「こんなシェイク初めて!」 鞠莉「ホントよ! 今まで飲んだどんなシェイクよりも美味しいわ!」 梨子「シェイクに500円は高いって思ったけど、これなら納得だね」 鞠莉「これからたまに来ようかしら」チュー 梨子「次は私も頼もっと」 鞠莉「それで、ヨハネちゃんの事はどうするの?」 梨子「どうしよう。鞠莉ちゃん、私どうしたら良いと思う?」 鞠莉「どうするもこうするも、Go for Broke! 行くしかないでしょう!」 梨子「うぅ、やっぱりそうだよね」 鞠莉「後の事なんて気にしちゃあダメよ」 梨子「……実は、この前よっちゃんが泊りに来たとき、DVDを借りて映画を見ようって事になって」 鞠莉「いいわねいいわね! 初々しくてSo Sweetよ!」 梨子「女の子同士の恋愛映画を借りて、よっちゃんをその気にさせて、いい雰囲気になったら告白しようとしたんだけど……」 鞠莉「Wow! リリーってば、なかなかやるじゃあない! で、どうなったの!?」 梨子「よっちゃん途中で寝ちゃって……」 鞠莉「……全く予想を裏切らないわね、あの駄天使」 梨子「仕方ないから私一人で映画を見て、一人でムラムラしたままそのまま解散しちゃった……」 鞠莉「Fuck It! でも、ヨハネも途中までは見ていたのでしょう? それについては?」 梨子「次の日映画の感想を聞いたけど、あまりよく理解できなかったみたい」 鞠莉「Son of a Biiiiitch! こうなったらガツンとあのFuck Angelにわからせてやるのよ! 得意の壁ドンからの顎クイ、そしてKiss……これでヨハネちゃんの身も心も貴女にメロメロよ」 梨子「と、得意じゃあないよぉ」 鞠莉「とにかくやってやればいいのよ。マリーの見立てではヨハネは押せば堕ちるわ」 梨子「お、堕ちる……」ゴクリ 鞠理「回りくどい手は使わずに、直球勝負よ! モタモタしていると横から掻っ攫われるかもしれないわよ? ”I Love You”はSurviveなんだから!」 梨子「えぇっ!? 他によっちゃんの事、好きな子がいるの?」 鞠莉「さぁね〜? でも、ヨハネちゃんってあの通りのVery Cuteな美少女でしょう? 誰に好かれていてもおかしくないわよ?」 梨子「そ、それはイヤぁ!」 鞠莉「だったらいい? 次ヨハネを見た時は出会い頭にKISSよ!」 梨子「ううっ、わかりました……」 鞠莉「それに、善子ちゃんもなんだかんだ言っていい子だから。きっと貴女の気持ちを汲んでくれるはず」 梨子「そう、だよね」 鞠莉「後はその優しさに付け込んで無理矢理押し倒してモノにしちゃいなさい!」 梨子「ええっ!? それはちょっと」 鞠莉「Might is Right! 勝ったものが勝ちよ!」 梨子「ううん……」 鞠莉「リリーだってヨハネとFuckしたいんでしょう?」 梨子「ふぁ、……って、そういうのはまだ早いから!」 鞠莉「Zig-a-Zig-ah〜♪」 店員「お待たせしました。こちらルチオ・フルチ・ステーキになります」 鞠莉「ハーイ、私デェス」 店員「失礼致します。こちらオルネラ・ヴァノーニ・バーガーです」 梨子「あっ、はい。ありがとうございます」 店員「ご注文の品は以上でよろしいでしょうか?」 鞠莉「OKでーす」 店員「ではごゆっくりどうぞ」ペコッ 鞠莉「さ、食べましょう!」 梨子「美味しそう!」 ―――――――― ―――――― ―――― ―― Flower Circle 〜大型ショッピングモール・休憩所〜 花丸「都会でははんぺんの色は白いって、知ってた?」 果南「そりゃあ、もちろん。ていうかここでも白いはんぺんは売ってるよね?」 花丸「はんぺんが白いなんて未来ずら〜」 果南「じゃあマルちゃん、都会の人は線引きの事何ていうか知ってる?」 花丸「えっ? 線引きは線引きだよ」 果南「違うよ。都会の人は定規とかものさしって言うんだよ」 花丸「は〜……、おしゃれだなぁ。じゃあ分度器は何て言うの?」 果南「分度器は分度器じゃない?」 花丸「ひゃ〜、未来ずらぁ」 果南「未来かなん」 ??「Don’t move! Caress your breast!」モミモミ 花丸「きゃぁぁぁっ!」 果南「ひゃあっ」 鞠莉「Ciao, Sweeties☆ 果南にマルなんて珍しい組み合わせじゃあない!」 花丸「もう、鞠莉ちゃんっ! やめてよ〜」アセアセ 果南「鞠莉ぃ!」ワナワナ 梨子「あ、あはは。こんにちはー」 果南「いきなり何するのっ!」 鞠莉「Sorry, Sorry♪ そっちこそ何してたの?」 果南「全く……。そこでマルとばったり会ったからさ、暇だったしお話してたんだよ」 花丸「本屋の帰りで、偶然会ったずら」 鞠莉「マリーはねぇ、リリーの相談を受けていたのよ」 梨子「ちょ、ちょっと鞠莉ちゃん!?」ハワワ 果南「へぇ、どんな?」 鞠莉「そうねぇ、とってもPureでCuteなLove Adviceよ♪」 花丸「わ、梨子ちゃん、恋、しているずらぁ?」 梨子「も、も〜! 言わないでよぉ」 果南「まぁまぁ、私たちだって女子高生なんだし、そういう話の一つや二つあってもおかしくないと思うよ」 花丸「マルはまだ、よくわからないかなぁ」 鞠莉「マルはそれでいいのよ! 一生Pureなままでいなさい!」 果南「私もよくわからないんだけどね」 鞠莉「果南はもう少しわかりなさいよ!」 果南「いいじゃん。私もピュアなままで。ライカバージン♪」 鞠莉「ちょっと果南、Like a VirginってBitchの歌よ?」 果南「そうなの?」 鞠莉「百戦錬磨のBitchが超テクニシャンにVirginみたいにイカされまくるっていう歌なのよ♪ ああん、こんなの初めてぇ♥ってね♪」 花丸「ずらぁ///」 果南「鞠莉は物知りだね///」 梨子「ぜ、絶対そんな歌じゃないと思う!///」アワワ 花丸「じゃあ鞠莉ちゃん、ライク・ア・ローリング・ストーンはどういう歌ずら?」 鞠莉「石が転がるように適当に生きろって事じゃない?」 果南「その回答がまさに適当だよ」 花丸「はぁ〜、鞠莉ちゃんのお話は、勉強になるなぁ」 梨子「なるかなぁ……?」 果南「マトモに聞かない方が良い話ばかりな気がするけどね……」 鞠莉「ま、そんな話はどうでもいいのよ。それよりリリーの恋の相手について気にならない?」 花丸「気になるずら!」 梨子「もー! その話はやめよう?」 果南「どうせヨハネちゃんでしょ?」 梨子「えっ」 花丸「ええーっ!?」 鞠莉「あら、やっぱり果南は気付いていたのね」 果南「まぁ流石に私でも、見ていればわかるよ」 花丸「マルは全然気付かなかったなぁ」 梨子「そ、そんなにわかりやすいんだ……」 果南「だって梨子ちゃんのヨハネちゃんを見る目つき、いつも血走っているからね」 鞠莉「No! それは言っちゃあダメよ果南!」 梨子「えっ」 果南「あれは狩りをする獣の眼光だね。とにかくヤバイよ」 鞠莉「正直いつもそのまま押し倒すのではないかと気が気でないのよね」 梨子「ええぇぇっ!? 私、そんななの!?」アセアセ 花丸「そ、そんなことないと思うけどなぁ」 果南「ダメだよマルちゃん。気をつけなきゃあ、女は狼なんだから」 鞠莉「そうよ! うっかり信じたら乙女のPinchでSOSなんだから!」 花丸「ひえぇ、オラも気をつけるずらぁ」 梨子「そ、そんなぁ……」ガーン 鞠莉「……アッハハハ! なーんてね、Jokeよリリー!」 梨子「も、もう! ヒドイよ!」 果南「アハハ、梨子ちゃん面白いね」 花丸「やっぱり、そうだよね。梨子ちゃんが善子ちゃんを見る目は、とっても優しくて可愛いよ」 果南「うん。まさに恋する乙女の表情って感じだね」 梨子「け、結局顔に出てるの〜!?」アセアセ 鞠莉「そうねぇ、今度は本当よ?」 梨子「うう、恥ずかしい」 果南「青春だね」 花丸「いいなぁ、梨子ちゃん」 鞠莉「Fightよリリー!」 果南「私も応援してる。梨子ちゃんはヨハネちゃんとお似合いだと思うよ」 花丸「マルもそう思うずら!」 梨子「う、うん! ありがとう! 頑張るね!」 果南「ところで、梨子ちゃんはヨハネちゃんのどこを好きになったの?」 花丸「それはマルも知りたいなぁ」 梨子「え、えっとぉ……」 鞠莉「意外とNice Bodyなところとか? それともあのSexy Hip? But……もしかして……腋!?」 梨子「そ、そんな体目当てみたいなのじゃあないからっ! ……だって、あんなに可愛くてちょっと生意気な子悪魔系の後輩が犬みたいに懐いて来るんだよ!?」 鞠莉「堕天使の無自覚攻めにすっかり堕天しちゃったのね☆」 花丸「善子ちゃん、梨子ちゃんには甘えるよね」 梨子「もうそんなの、勘違いしちゃってもおかしくないよね? それに善子ちゃん、あんなキャラなのにとってもいい子だし」 果南「口だけ堕天使だよね」 梨子「そうなの。そこがまた可愛いっていうか、私があの日で辛そうにしているとすっごく心配そうな顔で気づかってくれたり、なんだか寂しいなーって思っている時には、何故かいつも声掛けてくれるの! なんなの!? 天使なの?」 果南「堕天使だよ」 梨子「この前だって、私が作曲で行き詰って、もう自暴自棄気味になっていたんだけど……よっちゃんが無理矢理私を遊びに連れまわしてくれてね。 最初は、”私がこんなに悩んでいるのにー”なんて思ったんだけど、なんかそうやって遊んでいるうちにスッキリしちゃって。 結局、一度頭をクリアにしたのがよかったのか、それで解決しちゃったの。ホント、よっちゃんて凄いよね。いつも私が困っていると、見透かしたように助けてくれるの。 フフ、本当に魔法が使えるのかな? あんなに可愛いのに、あんなに気が付くなんてもう反則だよね」 鞠莉「O, Oops……」 梨子「その前なんてね――」ペラペラ 果南「あれ? もしかして、これ地雷踏んじゃったかなん?」 花丸「長くなりそうずらぁ」 鞠莉「これはきっとEndlessね……」 ―――――――― ―――――― ―――― ―― Cherry Blossom 〜学校・1年生教室前廊下〜 善子「さぁ、ついにこの刻がやってきたわ……くだらない下界の児戯も終わり、この堕天使ヨハネが最も輝く時間よ!」 ルビィ「放課後で部活の時間になるのが嬉しいんだねぇ」 花丸「梨子ちゃんに会うのが、楽しみなんだよね」 ルビィ「善子ちゃん、がんばルビィ!」 善子「ヨハネよ! だからそういうのじゃあないって何度も言っているでしょう!?」 花丸「善子ちゃんは素直じゃあないずら」 ルビィ「ツンデレびぃ!」 善子「だーかーらー!」 キャッキャッ 善子「あっ、ごめん。ヨハネはちょっと天界に咲く伝説の花、ブラックロータスを摘みに行ってくるわ! 先に行っていて頂戴」 花丸「はーい」 ルビィ「いってらっしゃぁい」 〜2年生教室前廊下〜 梨子(今日は日直なので遅くなった) 梨子「はぁぁ〜……」 梨子(よっちゃんに告白、かぁ……)テクテク 梨子(何か、皆に応援されているし……やっぱり頑張らなくちゃあね!)テクテク 梨子(でも、どうしよう……鞠莉ちゃんはいきなりキスしろって言っていたけど……) 梨子(無理無理無理、ていうか外したらただのセクハラじゃん!) 梨子(うん、シンプルに思いを伝えよう。好きだっていう気持ちを素直に言おう!) 梨子(この前の映画作戦は失敗しちゃったから、今度はシンプルに! 部活後にでも呼び出して、伝説の桜の木の下で告白しよう!) 梨子(あ、でもよっちゃんに壁ドンするのも良いかも……) 梨子(こう、よっちゃんを壁際まで追い詰めて、壁ドンして……『もっと私を見てよ』なんて囁きながら……キッス!)クイッ エアキッス 梨子(よっちゃんどんな反応するかな? 顔を真っ赤にして、『な、何するのよリリー!』とか? でもよっちゃんなら強がるかな? ドキドキしているのを隠せてないのに『りりりリリーもついにっ、この堕天使の魅力に、お、堕ちたのね!?』とか? いや、案外、鞠莉ちゃんが言っていたみたいに、堕ちるかも!? 『リリー、もっとぉ』みたいな!?)ワクワク 梨子(きゃー! やってみたい! やってみたい!)ブンブン 梨子(あー、もう。よっちゃん可愛いなぁ)ムラムラ 善子「ふー、すっきり……ん?」 梨子(ん、今お手洗いから出てきたのは……よっちゃん?) 善子「あっ、リリーじゃないの!」タッタッタッ 梨子「……」プツン 善子「何か面白い動きしていたみたいだけれど、どうしたの?」 梨子「……」 善子「ど、どうしたのよ? 何か怖いわよ?」 梨子「よっちゃん」ドン 善子「な、何!? 私何かっ――んんっ!」チュウウ 梨子「んっ……」レロッ 善子(何これ何これ何これ!? リリーにキスされたと思ったら、し、舌まで入れられてるぅ!?) 梨子(はぁ、私の舌がよっちゃんの歯をなぞってる……) 善子(あ、ああっ……ついに舌と舌が絡み合って……もう、だめぇ……!)クラッ 梨子「ぷはっ」 善子「……」 梨子「あ……」 善子「」 梨子(やっちゃったぁぁぁぁぁ!!!) 善子「」 梨子(ムラムラしすぎてよっちゃんを見ると我慢できなくなってしまったぁ!) 梨子(しかも学校で……だ、誰も見てないよね!?) 梨子(そんな事よりもぉ! 私、最低だ……よっちゃんに無理矢理……) 梨子「よ、よっちゃん、あのね、今のはね」 善子「」 梨子「よっちゃん……? よっちゃん!?」 梨子「し……死んでる……」 梨子「な、ワケないか。ビックリしすぎて気絶しちゃったのか……」 梨子「と、とりあえず運ばなくちゃ」 梨子「千歌ちゃんにはLINEしておこう……」スースーポンポン 梨子:ごめんなさい。今日、私とよっちゃん、部活行けなくなっちゃった……。理由は明日話します。 梨子:スタンプ(ゴメンネ) 梨子「よっちゃん、軽いなぁ」グイッ ブーブー 梨子「千歌ちゃんから返信だ。早いなぁ」 千歌:頑張ってね梨子ちゃん! 千歌:スタンプ(ファイト!) 梨子「ハハ、千歌ちゃんにもバレバレかぁ」 …… 〜保健室〜 善子「う……う〜ん、いい感触。ここは?」 梨子「あ、起きた」ナデナデ 善子(知らない天井だ……というわけでもなく、リリーの顔が目の前にある……ということはこれは膝枕!?) 善子「り、リリー!」ガバッ 梨子「あっ……」 善子「あ」 梨子「ご、ごめんね。よっちゃん気絶しちゃったから、保健室まで運んできたんだけど……」シュン 善子「あ、ち、違うのよ。今のは」 梨子「ううん、仕方ないよ。いきなりあんな事しちゃった私が悪いんだし」 善子「ち、違うわよ! リリーは悪くない!」 梨子「いきなり女の子にキスして舌までいれのに?」 善子「う……。ちょ、ちょっとビックリしただけだから! そんなに、イヤじゃあなかったし!」 梨子「よっちゃんは、優しいよね」グスッ 善子「そんなんじゃあないってば!」 梨子「ごめん、ごめんね……」ポロポロ 善子「泣かないでよ! 本当にイヤじゃあなかったんだから!」 梨子「えっ……?」 善子「その、リリーのキスが、ちょっと、きっ……気持ちよくて! ビックリしちゃったのよ……」 梨子「ほ、本当に?」 善子「ええ……」 梨子「本当の本当に?」 善子「本当だって言っているでしょう!」 梨子「ううっ、うわーん」ウワーン 善子「な、泣かないでよぉ」 梨子「だって、だってぇ」 善子「! ほ、本当だっていう証拠に、もう一度、キス、しても……良いわよっ!」 梨子「えっ!?」 善子「本当に全然イヤじゃあなかったから! 何度でもしていいわよ!」 梨子「ほ、本当に?」 善子「何度も繰り返させないでよ、もう」 梨子「よ、よっちゃん……。じゃあ早速」 善子「あっ! やっぱりダメ!」グイッ 梨子「ええっ!? ここまで来て!?」 善子「だって、まだ言われてないんだもん……」 梨子「な、何が?」 善子「好きって……」 梨子「あ、そっか」 善子「もう! ヨハネだって女の子なんだから、そういうの、ちゃんとして欲しいっていうか……///」カァァ 梨子「ご、ごめんね! すぅ、はぁ……」 梨子「えっと、善子ちゃん。ずっと、好きでした。私と、付き合ってください」ペコッ 善子「う、うん! こんな私でよければ、お願いします……」 ―――――――― ―――――― ―――― ―― Epilogue: Start the Film 〜黒澤邸前〜 善子「じゃ、ルビィ、ダイヤちゃん、今日はありがとう。またね」 ルビィ「またね〜っ」フリフリ ダイヤ「また来てくださいね」ニコッ …… 〜バス停周辺〜 善子「ふぅ、なんだかんだで楽しかったわね」テクテク 善子(んー、一人になると急に寂しくなったわね……。このまま家に帰ってもつまらないし……そうだ)スースーポンポン Prrr 梨子『もしもし、よっちゃん?』 善子「あっ、もしもしリリー? 今暇?」 梨子『うん。特に何もしていないけど』 善子「じゃあ今からリリーの家に遊びに行ってもいい?」 梨子『えっ!? 勿論良いよ!』 善子「やったぁ! じゃあすぐにいくわね!」 梨子『今どこにいるの? 迎えにいくよ?』 善子「それは悪いわよ」 梨子『私が行きたいの!』 善子「んー、じゃあお願いしても良い?」 梨子『うん! 今どこにいるの?』 善子「ええっと、学校の直ぐ傍のバス停」 梨子『わかった。すぐ行くから待っていてね』 善子「じゃ、また後で!」 梨子『うん!』ピッ 善子「やった!」 …… 梨子「よっちゃーん!」フリフリ 善子「リリー!」 梨子「ありがとう、よっちゃん。ちょうどやる事なくて、なんだか寂しかったの」 善子「そ、そう。ヨハネは寂しくなんて無かったけど、やる事がなかったからリトルデーモンとの親交を深めるのも良いと思っただけよ」 梨子「ふふ、そうだね」ナデナデ 善子「むぅ、馬鹿にしてー」プクー 梨子「もー、別にしてないよ。それより、このまま家に行ってもやる事がないし、映画でも借りていかない?」 善子「あ、いいわねそれ! 堕天使映画を借りましょう!」 梨子「そんなジャンル初めて聞いたよ……」 …… 〜TSUTAYA〜 梨子「よっちゃんは何か見たいのある?」 善子「堕天使VSジャイアント・オクトパスとか無いかな?」 梨子「無いと思うよ」 善子「そう……まぁ、今回はリリーに任せるわ!」 梨子「そっか。じゃあ私のチョイスで選ぶね」 善子「あっごめん! ちょっとお手洗いにいてきて良い!?」 梨子「うん、良いよ」 善子「じゃ、行ってくるわね」タッタッタッ 梨子「……今のうちに選んでおこう」 梨子「……」 梨子「あ」 曜「あ」 梨子「よ、曜ちゃん、こんなところで奇遇だね」 曜「り、梨子ちゃんこそ」 梨子「ふふ、今日は今から善子ちゃんの家にお泊りなの」 曜「おお、梨子ちゃんもなんだ! 私も実は今から千歌ちゃんとお泊りなのであります!」 梨子「……お互い、頑張ろうね」グッ 曜「ヨーソロー!」グッ 梨子「そういえば曜ちゃんはどんな映画を借りるの?」 曜「えっ!? いや、普通のだよ」 梨子「レザボア・ドッグス、フロム・ダスク・ティル・ドーン、ヘイトフル・エイト……曜ちゃん、ちょっと」 曜「へ? あ、うん」 梨子「何このラインナップ!」 曜「え? だって千歌ちゃんが私の好きなのを見たいって言ったから」 梨子「それでも、もう少し雰囲気作ろうって言う気は無いの!?」 曜「う、う〜ん。そういう梨子ちゃんはどんなのにしたの?」 梨子「わ、私のは別に良くない?」 曜「見せて!」ヒョイ 梨子「あ!」 曜「アデル、ブルーは熱い色、キャロル、お嬢さん……。梨子ちゃん、ガチすぎて引くよ」 梨子「うるさい! これは布石なの。私は今日決めるんだから!」 曜「え、え? 決めるって!?」 梨子「私は一足先に大人になるね。曜ちゃん」 曜「ま、まさか梨子ちゃん、善子ちゃんと!」 梨子「ふふ、曜ちゃんも千歌ちゃんとの関係を進めたいのなら、独りよがりのチョイスじゃあなくて、もう少し……ロマンチックな映画も必要だよ?」 曜「う!」グサ 梨子「なんて、私も人の事言えないんだけどね」 曜「ううん……でも、流石に梨子ちゃんは進んでいるなぁ」 梨子「そ、そうなのかなぁ?」 曜「うん! 善子ちゃんとすっごく仲良いし」 梨子「もう一歩、進みたいんだけどな」 タッタッタッ 善子「ふー、お待たせ、リリー。曜ちゃんこんばんは」 千歌「やっほー、梨子ちゃん」 曜「よーしこー! ヨーソロー!」 梨子「あっ、千歌ちゃん、こんばんは」 善子「そこで千歌ちゃんに会ったの」 千歌「二人もお泊りなんだってね」 善子「どうせならみんなで映画見たらいいんじゃない? 家も近いんだし」 梨子「こっ、こら、よっちゃん、邪魔しちゃあ悪いよ」アセアセ 曜「ご、ごめんね善子ちゃん、今日は千歌ちゃん向けチョイスにしたから!」アセアセ 千歌「皆で見るのはまた次にしようか?」 曜「そうでありますなー!」 善子「そ、そうなの? よくわからないけど、わかったわよ」 梨子「じゃ、じゃあそういうわけで、またね、千歌ちゃん、曜ちゃん」 曜「ヨーソロー! また学校で!」フリフリ 千歌「またねー!」フリフリ 善子「ふっ、偶然にもこの堕天使に出会えた幸運を喜びなさい。さらば!」 梨子「さ、私も映画選び終わったし、行こっか!」 善子「ええ!」 オワリ 思ったより長くなかったですが読んでくれた方ありがとうございました。 IDも善子で丁度いい ○○○ ○ ^.- ^ ○ がおー ○○○ .c(,_uuノ ○。 ○ ミハックシュ ○ o ○ ミ `.д´∵° 。 o ○ .c(,_uuノ ○ ○ ○ >>1 ○○○○ ○ ∧∧ ○ |c||^.- ^|| ○ ○ .c(,_uuノ ○○○○○ >>1 が映画好きなのも伝わってきたし面白かった! おつおつ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.4.7 2024/03/31 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる