果南「あはは、千歌はダイヤの事が好きだもんね〜」
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千歌「べ、別にそんなんじゃないし……」
果南「そうかな〜?」
千歌「そうだよっ!」
果南「ふ〜ん」ニヤニヤ
私の幼馴染みが、
私の幼馴染みに恋をした。
千歌「なに笑ってるの!」
果南「あはは、ごめんごめん」
千歌「もう!」
果南「…ふふ」クスッ
私の大好きな幼馴染みが、
私の大親友に恋をした。
千歌「また笑ってる…」ムッ…
果南「あぁ、ごめんごめん」
こんな時、どんな顔でいればいいんだろう?
わからないよね。
だからヘラヘラ笑ってる事しか、私には出来ないんだ。 千歌「もう、果南ちゃんなんてきらい」フイッ
果南「ありゃりゃ、嫌われちゃった」
「きらい」なんて、本気で言ってないのはわかってる。
でも千歌に「きらい」って、そう言われた事が、
私には立ってられないほどのショックを与えるんだ。
果南「……」フラッ
ここで崩れ落ちたら千歌はどう思うのかな。
果南「……」グッ
まぁ、そんな事しないけどね。 果南「機嫌直して?ちーか♪」ギュッ!
千歌「あっ……もう、果南ちゃんは……」
小さい頃から千歌と喧嘩した時は、
こうやってハグしてあげると機嫌を直してくれるんだ。
あの頃はこれだけで仲直りが出来たし、今だってそうだ。
果南「許してくれる?」
千歌「仕方ないなぁ」
ね?
果南「ありがとう、ちーか♪」ギュッ…
千歌「もう……」
でも、何で許してくれるんだろうね?
私が抱き締めただけで……
特に深い理由も無いのかも知れない。
子供の頃からしてるから、癖とか習慣みたいなもので、
これが許すきっかけになってるだけかもしれない。
でも期待しちゃうんだ……
本当は私の事が好きなんじゃないかって。
だって今の私には……
下心しかないんだから。 果南「千歌」ギュッ…
千歌「……果南ちゃん?」
今、千歌に好きだよって告白してみたら、どんな反応をしてくれるんだろう。
果南「ねぇ……千歌……」
千歌「?」
オッケーしてくれたりするのかな。
果南「……」
千歌「どうしたの?果南ちゃん」
してくれたら嬉しいなぁ。
果南「千歌……あのね……」
でも…… 果南「ちょっと太った?」
千歌「……えっ?」
……告白はしない。
だって私には、千歌を幸せに出来ないもんね。
果南「前より、むっちりしてるよ?」
千歌「う、うそ……」
果南「……」
千歌「……ほんと?」
果南「うーそ!!!」
千歌「なっ!」
果南「ふふ!」 きっと、千歌は私の事を……
そういう『好き』にはなってくれない。
だって、千歌にとって私はただの幼馴染みなんだもん。
小さい頃から一緒にいるから家族みたいなもので、私達の関係は他人だけど他人じゃない。
だから、姉妹みたいな絆はあるけど……
その代わり他人と築くような絆。
つまり恋愛感情みたいなものは生まれないんだ。
きっとこれからも、そういう感情は私には抱いてくれないと思う。
だって千歌にとって私は幼馴染みなんだもん。 でも……
それで良いんだ……
だって千歌は私の事をとっても大切に思ってくれてるから。
千歌「もう、果南ちゃん!」
果南「あはは!」
その気持ちだけで私は嬉しいんだ。
だから、それだけで良いんだよ。
果南「でも、胸は前より大きくなってるかな〜?」
千歌「っ!?か、果南ちゃんの変態!!」
こうして幼馴染みでいられるだけで、私は十分幸せで……
果南「あはははっ!」
幸せだから。
きっと、これ以上を望んじゃいけないんだ。
果南「……ははっ」
いけないんだよ。 〜〜〜
千歌「はぁ〜」
果南「なに?また溜め息なんて吐いて」
千歌「別に……」
果南「どうせダイヤの事でしょ?」
まったく、ダイヤはまた千歌を悩ませて。
毎回フォローするのも大変なんだよ?
千歌「違うもん……」
果南「そう?」
千歌「……」
果南「はぁ」
別に損な役回りとは思わないけどね。 果南「ねぇ?うちに泊まりにこない?」
千歌「えっ?今から?」
果南「うん」
千歌「また、急だね……」
果南「だめ?」
千歌「千歌はいいけど……逆にいいの?果南ちゃん最近忙しそうだし……」
果南「今日は暇なんだ、だから千歌の相談に乗ってあげる」
千歌「別に相談事なんてないし……」
果南「なら、千歌と夜通し語り明かしたいな」
千歌「えっ?」
果南「どう?」
千歌「……それは楽しそうだね」
果南「でしょ?ついでにダイヤの事もたくさん教えてあげるよ?」
千歌「だ、だからそんなんじゃないってば」
果南「あはは、わかったわかった」
千歌「もう!」
果南「ほら、じゃあ行こう?」グイッ
千歌「あっ、うん!」
こんな風に千歌と一緒にいられるなら、私は別にどんな役回りでもいい。
千歌と幼馴染みでいられるなら……
それだけで…… 〜〜〜
千歌「果南ちゃんの部屋に来るの、凄い久しぶりな気がする」
果南「そう?」
千歌「うん」
果南「……」
そうだね、3ヶ月ぶりだよ。
正確にいえば98日ぶり。
千歌が最後に来た日が、何月の何日で何曜日に何時から何時までいたのか、私はよく覚えてる。
でも、そんなこと言ったら気持ち悪がられるだろうから黙っておくけどね。
千歌「模様替えした?」
果南「えっ?」
千歌「前と雰囲気違う気がして」
果南「あぁ〜、ちょっとね。まぁ棚の位置を変えたくらいだけど」
千歌「そうなんだ、なんか広く感じるね」
果南「そう?」
棚の位置を変えたのは、千歌がそこに足をぶつけちゃったからだよ。
まぁ、その事なんて覚えてないだろうけど。
でも、部屋の変化には気付いてくれたんだね。
嬉しいよ千歌。
果南「ふふ♪」
千歌「?」
千歌にとっては何気ない一言でもね。 〜〜〜
千歌「ふんふーん♪」パタパタ
今、千歌は足をパタパタとさせながら私のベットに寝そべっている。
手には机の上に置いていたダイビングの写真集を持っていて、
その本を見てるのかわからない早さで適当にパラパラとめくっていた。
千歌「〜♪」パタパタ
海中の写真を見ながら足をパタパタさせてるから、
もしかしたら水中で泳いでる気分にでも浸ってるのかもしれないね。 果南「……」
そんな可愛い仕草も、私は微笑ましい気持ちでは見れないでいた。
だってスカートで足をパタパタとさせてるから、そこからちらりと見える裏腿(うらもも)につい視線が奪われちゃうんだ。
別に千歌の体なんて更衣室で何度も見てるし、一緒にお風呂に入ったことだってあるから、その先だって見たことはあるはずなのに……
自分の部屋で、自分のベットで、千歌が無防備にさらすその素肌が、たまらなく愛しくて。
思わずそこに触れたくなってしまう。
触れてもいいかな……
果南「……」スッ
たぶん、触れても千歌は嫌がらない。
いつものスキンシップか何かだと思ってくれるから。
果南「……」サワッ…
千歌「きゃっ!」ビクッ
急に裏腿を撫でられて千歌は驚いた顔をするけど、すぐに「もう!」と笑ってくれた。 千歌「くすぐったいよ果南ちゃん!」
果南「あはは、ごめん。柔らかそうだから触りたくなっちゃった」
千歌「えっ?…………むぅ……」
果南「?」
「柔らかそう」という単語に反応して千歌が不機嫌そうに頬を膨らます。
どうしたんだろ?
果南「……あっ」
少し考えて、その理由がわかったから膨らんだ頬をつつきながら否定してあげた。
果南「太ってるって意味じゃないよ?」
千歌「……どうだか」ジトー
果南「ほんとほんと」
千歌「ふーんだ、どうせ千歌は果南ちゃんみたいに引き締まった体じゃないもん」
果南「もう、ふてくされないでよ」
千歌「……果南ちゃんなんてきらい」フイッ
果南「あはは……困ったなぁ〜」
また「きらい」って言われちゃった。 果南「……はは」
嫌だな、その言葉……
とっても傷つくから。
私ね、笑ってるけど本当は、そんな事言わないでって千歌に泣きつきたいんだよ?
嘘でもそんな事言わないでって……
千歌に抱きついて懇願するように「好きって言って」ってお願いしたいんだよ?
果南「……」
でも、そんなこと出来ないから……
果南「ほーら、こしょこしょこしょこしょ!」
千歌「あっ!ちょっとやめて!くすぐったい!あはは!!」
ふざけた調子で千歌をくすぐった。
千歌「あはは!やめてっ!果南ちゃんっ!!」
本当の気持ちを誤魔化すように、抱き締める代わりに腋やお腹をくすぐって。
笑ってる千歌と同じように、
果南「あははは!」
私も笑い声をあげた。
言いたい言葉の代わりのように大きな笑い声をあげたんだ。
目を細めて潤んだ自分の瞳を千歌に見られないように笑みを浮かべながら。 千歌「もう!やめてってば!」
果南「どうしようかな〜」
千歌「あははは!お願いお願い!」
果南「う〜ん、まだ私の事嫌い?」
千歌「きらいじゃない!きらいじゃないから!あははは!」
果南「ふふ、じゃあやめてあげる」スッ
千歌「……はぁ……はぁ」
撤回してくれたから千歌の体から手を離してあげた。
千歌「はぁ……お腹いたい……」
果南「……ねぇ」
千歌「んっ……なに?」
果南「私の事、本当に嫌いじゃない?」
千歌「えっ?きらいじゃないよ?」
果南「ふふ、ありがと」
千歌「?」
きらいじゃないか……
本当は、好きって言って欲しかったなぁ。
好きって……言って欲しかった…… 〜〜〜
千歌「はぁ……」
果南「ふぅ……」
いれてきたココアを飲みながら、二人でホッと一息吐く。
千歌「……」
でも、千歌の一息は意味合いが違うみたい。
溜め息だよね、さっきの。
千歌「はぁ……」
また、吐いた。
なんの溜め息なのかは察しがつくから、呆れた調子で、
果南「もう、早く告白しなよ」
そう心にもないことを口にしてみる。
千歌「えっ?」
果南「ダイヤに」
本当はしてほしくなんてないのにね。 千歌「なに急に……」
果南「急って、その事について相談したいから私の家に来たんでしょ?」
千歌「だから……そんなんじゃ……」
果南「しないつもりなの?告白」
しないなら……私が千歌にしちゃおっかな。
千歌「したい……けど」
果南「でしょ?」
千歌「でも……まだ早いよ……」
果南「えぇ〜?もうすぐ卒業だし、いい機会だと思うけど」
千歌「でも……もし、断られたら……」
果南「ん〜?」
千歌「ダイヤさんともう会ったり出来ないし……」
果南「あー、大丈夫大丈夫」
千歌「えっ?」 果南「だってダイヤも千歌の事、好きなんだから」
千歌「っ!……う、嘘だぁ!」
あはは、嘘なら良いんだけどね。
果南「本当だよ」
ダイヤもね、千歌の事が好きみたい。
だからさ、両思いなんだよ。
二人は……
千歌「ほんとなの?」
果南「うん」
千歌「へ、へぇ〜……」カァッ…
はは、千歌ったら顔真っ赤になってる。
千歌「ふーん///」
嬉しそうだなぁ…… 果南「だから……ね?」
千歌「うーん……でも、何て言えばいいんだろ?」
果南「好きです!で良いじゃん」
千歌「それだけで伝わるかな?」
果南「じゃあ、恋人になってください!も付け足したら?」
千歌「こ、恋人……」
果南「なりたいんでしょ?」
千歌「……なりたいけど」
果南「ふふ……」
私も……なりたいな……
果南「やっと認めたね」
千歌「……ふん」フイッ
果南「あはは」
こんな可愛い子に愛されてダイヤは本当に幸せものだね。 千歌「また笑ってる……」
果南「あぁ、ごめんごめん。別にバカにしてるわけじゃないんだよ?」
千歌「ほんとにぃ……?」ジトー
果南「ほんとほんと」ニコニコ
……本当の事を言えば、笑いたくなんてないんだよ。
だって本当は悲しいんだもん。
でもね……
だからって私がいきなり泣き出したりしたらさ、千歌はどう思うの?
意味がわからなくてびっくりするでしょ?
その後、泣いてる理由を聞いてくれるだろうけど、
それを聞いたら千歌は私にどうしてくれる?
ダイヤじゃなくて私を選んでくれるの?
…………くれるんだろうなぁ。
千歌は優しいから。
きっと私が泣きながら、千歌への思いをちゃんと伝えれば。
千歌は私を選んでくれる。 でも、そんな気持ち……私はいらないんだ。
そんな同情みたいな気持ちほしくない……
ほしくない……はずなんだ……
それに私には千歌を幸せに出来ない……
いい幼馴染みにはなれても、いい恋人にはなれないんだよ。
だって私は千歌を愛しすぎてるんだもん。
きっと手に入れたら、絶対に手放したくなくなると思う。
失いたくなくて千歌を束縛してしまうと思うんだ。
今だって千歌をこの部屋に閉じ込めてしまいたいって思ってるんだもん。
そんな事したら千歌が幸せじゃなくなるってわかってるのに……
……だから、諦めるしかないじゃん。
だってそれが千歌のためなんだから。
そうだよ、千歌のために我慢してるんだから。
笑うくらいは許してよ…… 果南「……」
千歌「果南ちゃん?」
果南「……へっ?なに?」
千歌「いや、急に黙っちゃったからどうしたのかなって思って」
果南「いや……えぇっと……」
千歌「?」
果南「なんでもないよ?」
千歌「そう?」
果南「うん」
千歌「ふーん」ジトー
果南「?」
千歌が疑うような目で私を見てくる。 千歌「……うそだね」
果南「えっ?」
千歌「何か考え事してたでしょ?」
果南「……」
千歌「千歌の目は誤魔化せないよ?だって───」
……幼馴染みだから?
千歌「───幼馴染みなんだもん!」
果南「……はは」
だったら……私の気持ちに気付いてよ……
果南「かなわないなぁ、千歌には」
千歌「へへーん」
本当にかなわないよ……
千歌には…… 千歌「果南ちゃんも何か悩み事あるんじゃない?千歌でよかったら聞くよ!」
果南「悩み事ね……」
千歌「うん!」
話せたら、どんなに楽な事だろう。
でも、話した後どれだけ苦しくなるのかな。
きっと今より苦しくなるよね……
そして幼馴染みじゃいられなくなる。
その先は他人になるかも知れないし、同情して恋人になってくれるかもしれない。
でも……どっちになったって、苦しいだけ……
だったら、幼馴染みのままで……
苦しくても幼馴染みのままでいられれば……
いいはずなんだ……
いいはずなんだよ……
だから私は……
私は…… 〜Aルート〜
果南「……」
千歌「果南ちゃん?」
果南「……何?」
千歌「話してくれないの?」
果南「うん……」
千歌「……千歌じゃ……頼りにならないから……?」
果南「そうじゃないよ」
千歌「じゃあ……」
果南「でもね」
千歌「?」
果南「……千歌には話せないんだ」
千歌「……そう……なんだ」
千歌が悲しそうな顔をする。 千歌「やっぱり千歌じゃ……果南ちゃんの助けにはならないんだね」シュン
果南「っ……」
そんな顔しないでよ千歌。
果南「違うの」
そう言って優しく千歌の頭を撫でてあげる。
果南「それは千歌が頼りないとかじゃないんだ」
千歌「でも……話してくれないでしょ……?」
果南「それはね……私だけで解決しないといけない問題だからだよ……」
千歌「……果南ちゃんだけで?」
果南「うん、私だけで……なんとかしなきゃいけないんだ」
千歌「どうしても?」
果南「うん、どうしても……」
千歌「……なんで?」
果南「えっ?」
千歌「なんで、果南ちゃん一人で抱え込まないといけないの?」
果南「それは……」
もう、問い詰めて来ないでよ千歌。 千歌「そんなの辛いだけじゃん」
果南「辛い……?」
千歌「果南ちゃんが辛い思いをしてるなんていやだよ」
果南「……それは違うよ」
私はずっとしてるんだよ。
辛い思い。
でもね、だからこそ幸せだって思える事もあるんだ。
たとえば千歌を思えてる事が幸せ。
こんな風に千歌を好きでいられるのが幸せだって思ってる。
それに千歌が笑顔なら、千歌が幸せなら私も幸せな気持ちになれるんだよ。
だから、私は……
辛いけど辛くないんだ。
時々、辛い方が勝るけど。
それでも千歌と幼馴染みでいたい。 果南「千歌」
千歌「……なに?」
果南「世の中には一人で乗り越えないといけない問題もあるんだ、試練みたいなものでね」
千歌「……だから誰の力も借りちゃダメなの?」
果南「うん」
千歌「そんなの……」
果南「たしかにそれは辛い事だけど。でもね、それを乗り越えられたらきっと……」
千歌とダイヤを本心から祝えるようになる。
二人の幸せを喜ぶ事が、出来るようになるはずなんだ。
乗り越えられたら……
果南「きっと私が今よりもっと笑顔でいられるはずなんだ……」
千歌「笑顔……?」
千歌が少しだけ不思議そうに首をかしげた。 果南「……今、十分笑顔でいられてるのにって思った?」
千歌「えっ……そんなことないよ」
果南「本当?」ジトー…
千歌「……ごめん、ちょっとだけ思った」
果南「あはは、もう千歌は」
そうだよね、千歌にとって私は、いつも笑顔で笑顔だけが取り柄の幼馴染みだもんね。
あはは。
でも、それでいいよ。
千歌にはそう思っていて欲しいから。 千歌「……ねぇ」
果南「ん〜?」
千歌「もしかして、作り笑顔だった?千歌に見せてくれる笑顔は……」
果南「ううん、本当の笑顔だよ」ニッ
指で自分の口角を押し上げながら千歌に満面の笑顔を見せる。
果南「ね?」
千歌「いや、わかんないけど……」
果南「もう……千歌は私の笑顔、作り笑顔だって思ったことあるの?」
千歌「……ないけど」
果南「じゃあ、ないんだよ」
千歌「でも、千歌に見抜けなかっただけで……」
果南「そんなことあるの?」
千歌「えっ?」
果南「だって幼馴染みなんだよ?だったら見抜けるでしょ?」
千歌「そうかな……」
果南「そうだよ」
千歌「……」
果南「私の事はなんでもお見通しだもんね?」
千歌「……」
果南「ね?」
千歌「うん」
果南「ふふ」 千歌の頭をわしゃわしゃっと撫でてあげた。
よく言えましたって意味合いで。
でも、本当によく言えたのは……
私の方かな。
果南「だからごめんね?」
千歌「えっ?」
果南「千歌を頼れなくて」
千歌「……ううん、いいの」
果南「あと、ありがとう……心配してくれて」
千歌「そんなの当たり前じゃん……」ギュッ
果南「あっ」
千歌が私に抱きついてくる。
抱き締められるのはあんまりなれてないんだよね。
それに相手が千歌だからか異常にドキドキする。 果南「千歌……?」
千歌「当たり前だよ」
果南「えっ?」
千歌「だって果南ちゃんは大切な幼馴染みだもん」
果南「……」
千歌「心配するのは当たり前でしょ」
果南「そう……だね」
大切な幼馴染みだから。
だから、心配してくれるし抱き締めてくれる。
これってとても幸せな事なんだよね。
果南「ふふ」
十分幸せで、これ以上ないくらい幸運な事だから。
だから、これからも…… 果南「ねぇ……千歌」
千歌「?」
果南「これからもずっと幼馴染みでいようね」
千歌「……うん!」
そう言って私に見せてくれた笑顔。
果南「……」
その笑顔に私はもう一度恋をした。
果南「ふふ……」
叶わない恋をもう一度してしまったんだ。
でも、それは悲劇じゃなくてね。
幸運なんだよ。
だって千歌の事をもっと愛すことが出来る喜びを与えてくれたんだから…… 千歌「そっか……」
果南「ん?」
千歌「じゃあ……千歌も……自分の力で解決しないとね」
果南「へ?なにを?」
千歌「ダイヤさんとの事」
果南「おっ、ついに告白する気になったの?」
千歌「うん……明日、伝えてみる……千歌の気持ち全部」
果南「そっか」
千歌「怖いけど、全部伝えてみるよ」
果南「うん、がんばれ」ポンポン
千歌「えへへ…………ねぇ?」
果南「なに?」
千歌「千歌がもしフラれたら、果南ちゃん貰ってくれる?」
そう言って千歌は冗談っぽく笑う。
あはは、またキツい冗談だね。 果南「う〜ん」
私は体を傾けて考えるふりをして、その冗談にふらつきそうになったのを誤魔化した。
そして……
果南「貰ってあーげない」
千歌「えぇ〜」
果南「だから、絶対成功させなよ」
そう真っ直ぐ千歌の目を見ながら答えた。
千歌「……」
果南「ね?」
千歌「うん」
果南「ふふ、いい返事」
だから「いいこいいこ」って言いながらもう一度、頭をわしゃわしゃしてあげた。
千歌「ふぇっ……もう、やめてよぉ!」
果南「あはは」
千歌「子供扱いして……」
果南「ごめんごめん」
千歌「ふん……」フイッ
顔を背けて少し暗い顔になる。
果南「?」
千歌「……」
果南「怖い?ダイヤに告白するの」
千歌「……うん」 果南「受け入れてくれるよダイヤなら」
千歌「そうかな」
果南「ねぇ千歌」
千歌「……なに?」
果南「私は何があっても千歌の味方だからね」
千歌「……」
果南「ずっと味方だから……勇気だして」
千歌「うん、ありがとう……」
果南「どういたしまして」
千歌「ねぇ……果南ちゃん……」
果南「ん?」
千歌「千歌ね……果南ちゃんの事、大好きだよ」
果南「っ……」 「大好き」か……
果南「ふふ、私も……大好きだよ……」
ありがとう「好き」って言ってくれて。
救われた気持ちになったよ。
例え私の好きと違っても……
千歌「えへへ」
果南「ふふふ」
私、千歌の事が本当に大好きで、ずっと恋人になりたかった。
でも、愛してるから……
私は幼馴染みでいることを選んだ。
千歌のために幼馴染みとして支え続けたいって思ったの。
これからも辛い思いをするかもしれないけど。
後悔はしないよ。
だって私は……
千歌が好きだから。 『それでも、千歌に自分の気持ちを知ってもらいたい……』 〜Bルート〜
もう……辛いよ……
千歌は私の事、強いって思ってるかもしれないけど。
本当はそんなに強くないんだよ?
千歌「ほら、千歌が受け止めてあげるから!」
そういう言葉で簡単に崩れそうになるくらい、本当の私は脆いんだ……
ずっと我慢してきたけど、そういう機会がきたら全部吐き出してしまうくらい、私は弱い人間なんだよ。
果南「……」
もう、いいよね…… 果南「千歌……」
千歌「なに?」
果南「聞いて……くれる?」
千歌「うん!」
果南「私ね……」
言ったら、今の関係はもう続けられないけど……
それでも……
果南「私……」
それでも…… 果南「……」
ううん、ダメだ。
今の関係が崩れちゃうのはダメだよ。
そんなの誰も幸せにならないし。
そんなの私が耐えられないよ。
だから、これは言っちゃダメなんだ、我慢しないと。
果南「……」
千歌「?」
我慢しないと…… 千歌「……あっ!」
果南「……?」
千歌「もしかして、果南ちゃんも……恋の悩みだったりぃ?」
果南「……っ」
千歌「あれ?図星だった?」
やだ、やめて千歌……
千歌「まさか本当に恋の悩みだったの?」
今、そんな余裕ないから。
千歌「へぇ〜果南ちゃんがね〜」ニヤニヤ
千歌……
千歌「ちょっと意外かも」
やめて……
千歌「果南ちゃんも恋とかするんだね」
やめてよ。
千歌「てっきり、そういうの興味ないのかと……」
果南「やめてっ!!」
千歌「……えっ?」
果南「やめてよ!!!」
千歌「っ!」ドサッ 気付くと私は千歌を押し倒してた。
千歌「果南……ちゃん?」
凄く驚いた顔で私を見つめている。
流石にいつもみたいな冗談とは思ってないみたいだ。
だからもう誤魔化す事も出来ないし、引き返す事も出来ない。
でも、それでも構わないや……
だって、どっちにしても耐えられないんだから。
千歌と幼馴染みでいることも、幼馴染みじゃいられなくなることも……
どっちも、もう耐えられそうにないから。
果南「千歌……」
あぁ、やっと打ち明けられる…… 果南「私、ずっと苦しんできたんだよ?」
千歌「急に……どうしたの……?」
果南「それなのに、千歌は何で気付かないの?何でそんな無神経な事言うの?」
千歌「えっ……?」
果南「幼馴染みなのにさ……なんで私を傷つけるの?」
千歌「傷つけてなんて……」
果南「幼馴染みだから好きになってくれないの?」
千歌「……?」
果南「幼馴染みだから、私を見てくれないの?」
千歌「果南ちゃん……さっきから何を言ってるのかわからないよ……」
果南「わかってよ!!!私の気持ち!」
千歌「っ!……大きな声出さないで……なんだか怖いよ……」 果南「なんでダイヤなの?」
千歌「……え?」
果南「私はずっと前から千歌のそばにいたのに、ずっと千歌を支えてきたのに……なんで……なんで私じゃないの?」
千歌「かなん、ちゃん……?」
果南「どうして、私じゃ……ダメなの……?」
千歌「かなんちゃん……まさか、千歌の事……」
果南「っ!!もう聞きたくない!」
何か言おうとしていた千歌の口を手で塞いで黙らせる。 果南「私を傷つけるから聞きたくないよ!千歌の言葉……!」
千歌「んんっ!」
果南「私を苦しめるから聞きたくない!」
千歌「んっ……!」
千歌が息苦しそうに頭を振った。
果南「苦しい?……ねぇ苦しいの?」
千歌「ん……んっ!」コクッ
顔を歪めながらゆっくりと頷く。
果南「私も同じくらい苦しかったんだよ?少しはわかってくれた?私の気持ち」
千歌「……っ」
果南「ねぇ?わかってくれた?」
千歌「……んっ」コクッ
果南「……そう」
わかってくれたんだ。
果南「へぇ……」
本当にわかってくれたんだ? 果南「…………」
千歌「……?」
果南「嘘……!わかってないよ……!千歌はっ!」
千歌「っ……あぁっ……!!」
塞いだ手をどかして、今度は頬を強く叩く。
果南「痛い?」
千歌「っ……」
バシッ!
果南「ねぇ千歌?痛い?」
千歌「いたいよぉ……かなん……ちゃん」
果南「私はもっと痛かったんだよ?」
千歌「うぅ……ぐすっ……」
果南「私はもっと悲しかったんだよ?」
バシッ!
千歌「うっ……かなん……ちゃ」
果南「私はもっと辛かったんだから!!」 バシッ!バシッ!バシッ!!
果南「はぁ……はぁ……」
千歌「っ……うぅ……」ガタガタ……
果南「私は……もっと……」
千歌「うっ……やだぁ……」ガタガタ……
果南「あっ……」
泣きながら恐怖で震える千歌を見て、ふと我に返る。
私、なんてことしちゃったんだろう。
果南「ち、違うの、ごめん……千歌」
咄嗟に赤くなった千歌の頬に優しく触れようとした。
でも、その手は拒絶されてしまう。 千歌「いやっ!さわらないで……」バシッ!
果南「っ……!」
やめて、千歌……
拒絶しないで……
千歌「もうかえる……」
帰らないで、逃げないで。
私を避けないでよ。
果南「千歌っ」ガシッ
千歌「やだっ!はなしてっ!」
避けないで……
果南「いやだ!」ギュッ
千歌「いやぁっ!さわらないでよっ!!」ジタバタ
私の胸の中で今まで聞いたことのないような奇声をあげながら暴れだす。
どうしたらいいのかわからなくて強く抱き締めた。
千歌の身動きがとれないくらい強く。 千歌「はなしてぇっ!」
果南「おちついて……千歌ぁ……」
千歌「もう!かなんちゃんなんて!!」
果南「っ……」
千歌が何を言おうとしてるのか、私にはすぐにわかった。
やめて、その言葉は聞きたくない。
千歌「かなんちゃんなんてっ……───」
やだ、言わないで……
お願いだから、それは言わないで……千歌ぁ……
千歌「───だいっきらいっ!!」
果南「やめてっっ!!」
バシッ! 果南「何でそんなこと言うの!私はこんなに好きなのにっ!!」
千歌「きらいっ!きらいっ!かなんちゃんなんてきらいっ!!!」
果南「黙ってよ!!」
千歌「きらいっ!!だっいきらいっ!!!」
果南「黙って!!!!」
口付けをして千歌を黙らせる。
千歌「んんっ!!!」
千歌は嫌がって暴れるけど、私は頭に手を回してもっと深い口付けを交わす。
私を引き剥がそうと体を叩いたり髪の毛を引っ張ったりしてきたけど、構わず口付けをし続けたんだ。 千歌「んんっ……」
しばらくすると力尽きたように動かなくなって。
だから、そっと唇を離して千歌の顔を見る。
千歌「……っ!」キッ…
千歌は恨めしそうな目で私を睨み付けてきた。
果南「そんな目で見ないでよ」
千歌「……さいていっ!」
反抗的な目つき、反抗的な言動。
なんでそんな態度をとれるの?
私はもっと千歌に酷いことされたのに……
なんで?
なんで千歌は私を拒むの?
なんで私を拒めるの?
私に酷いこと、たくさんしてきたくせにさ……! 果南「っ……ふざけないでよ……千歌!」
千歌「なに言ってるの……?ふざけてるのは果南ちゃんの方でしょ!!」
果南「千歌ぁっ!!!」
千歌「っ!やっ!!はなしてっ!」
千歌の頭を床に押し付けて、衣服をビリビリに引き裂く。
千歌「きゃっ!!……や、やめて……!!」
ワンピースもスカートも千歌の体から引き剥がして……
千歌「やだぁ……やだよ……果南ちゃん……」
下着も乱暴に取り上げた。
千歌「やぁっ……やめて……」ガタガタ…
寒いのかな?
震えてるや、千歌の体……
なら、温めてあげないとね。 果南「千歌……」
千歌「やだ……さわらないで……!」
千歌の華奢な体を抱きかかえて、温めてあげる。
千歌「いやっ!!」
千歌が私の顔をポカポカ殴ってくるけど、全然痛くないんだ。
というか、さっきから何も感じないの。
体を叩かれた時も髪を引っ張られた時も……
何も感じない。
ただ感じるのは千歌の体温だけ……
果南「千歌……」ギュッ
寒いのは私の方なのかな……
もっと欲しい、千歌の温もりが……
千歌の体温が……
千歌の全部が欲しい。 千歌「ひゃっ……!」
あわらになった千歌の綺麗な胸に、吸い付くように口をつけた。
千歌「やだっ!!やめて!!」
果南「んっ……」チュッ……
千歌「やだやだやだぁっ!!」
私の髪の毛を掴んで引き剥がそうとするけど、私は構わずに千歌の体に腕を回して胸に顔をうずめた。
もっと千歌の体を味わうように。
果南「あむっ……」
千歌「やっ!……やめてっ!!」
相変わらず暴れるから、軽く先端を噛みついてあげた。
そうすると鳴き声みたいな悲鳴をあげておとなしくなる。
千歌「あっ……やぁっ!」ビクッ
果南「っ……」チュッ……
胸から唇を離すと、私はもう一度千歌とキスがしたくなって。 果南「ちかぁ……」
千歌「っ……やっ!」
強引に口付けを交わす。
今度は千歌の口内に舌を入れて、犯すみたいにキスをした。
千歌「……っ!、んっ!」ガリッ
あぁ……千歌に舌を噛まれたみたい。
自分の目が潤むのを感じる。
でもそれは痛いからじゃないよ、それより千歌と口付け出来たことが嬉しくて涙が出てきたの。
もっと千歌を愛したい……
もっと、もっと…… 口付けを交わしてる最中、千歌ががむしゃらに私の体を引っ掻いてきたから、少し傷が出来ていた。
でも痛くないの。
名残惜しいけど唇を離した時も、血がポトポト自分の舌から漏れたけど、それも痛くなかった。
なんでだろうね?
千歌にたくさん傷つけられたから、なれちゃったのかな。
だとしたら、千歌のせいだね。
私がこうなっちゃったのも……全部。
果南「千歌のせいだ……」
だから、責任とってよ……千歌……? 千歌「っ!」
千歌の体を私は座ったまま、お姫様だっこするみたいに横向きに抱えた。
千歌が何も言えないように首に回した右手で口を塞ぐ。
左手で千歌の秘部に触れた。
さんざん乱暴にされたから、自分の身を守るようにそこはぐっしょりと濡れていて、
私の指を簡単に受け入れてくれる。
千歌「んんっ!!んっ!」
千歌がおもいっきり私の右手に噛みついてるけど、
そのまま右手を口の中に押しつけて、自分の手をさるぐつわとして使った。
果南「千歌……今、気持ちよくしてあげるからね……」
「やめて」と言えない代わりに私の手にかじりつく。
自分の手が血に滲んで、このままだと噛み千切られそうだなって他人事みたいにのんびり思いながら、左手をゆっくり動かした。
千歌「っ……んっ!」 千歌はどこが好きなんだろう?
いつも自分でしてるのかな?
するときはダイヤを思い浮かべるのかな?
たまに好奇心で、友達でしたりしたことあるのかな?
おふざけでも私でしてくれた事、1回でもあったりしたのかな?
ねぇ?千歌。
今なに考えてる?
私の事?
曜や梨子ちゃんの事?
ダイヤの事?
そんな事を考えながら左手を動かしていると、千歌が首を振りながらビクビクと体を震えさせてる。
寒いから?怖いから?
違うよね、
興奮してるから、ぞくぞくしてるから……
胸の中がドキドキしてざわざわして、苦しくて気持ちよくて震えてるんだよね。
いいよ、千歌。
私の指で……
千歌「んんっ……!」ビクッ……
いっていいよ。
千歌…… 〜〜〜
千歌「……」
果南「……」
千歌は体のあちこちが赤く腫れていて、
私の体は噛みつかれたり引っ掻かれたりで血だらけで……
お互いボロボロの状態だった。
体だけじゃなくて心の方も……
果南「……」
本当に取り返しのつかないことをしてしまった。
なんで我慢出来なかったんだろ。
今さら後悔しても遅いのに、時間が巻き戻らないかなって起こらない奇跡を待ちわびてる。
なんでこんなことしてしまったんだろ。
我慢出来なかったにしても、きちんと自分の思いを伝えれてば、
少なくともこんな事にはならなかったのに。
一時間だけでいいから時間を戻してくれないかな……神様……
果南「千歌……」
でも、もうどうすることも出来ないから。
果南「今日から千歌は……私の物だよ」
堕ちるところまで堕ちてしまおう。
果南「絶対……離さないから……」
だって、もうそれしか……
千歌「……」
果南「千歌」ギュッ
道がないんだから。 今まで書いたR18作品です
よければ読んでみてください
真姫「加虐性欲…?」
果南「あーあ、誰かに酷い事したいなぁ〜」
ルビィ「ずっと見てたよ、善子ちゃんの事……」
花丸「マル、鞠莉さんに狙われているのかな……」
絵里「愛しいから閉じ込めたい」 |c||^.- ^||……
|c||^.- ^||👍 |c||^.- ^||千歌さんだけずるいですわ!私も首締めされながらエッチしたいわ! 途中までよかったのになあ
なぜ果南ちゃんをDV女にするのか 切ない
けどこんな未来もありえたのかなって
おつおつ リクエストでひとつ書いてみたいのですが誰か協力してくれませんか
いましたら>>92で読みたいカップリングを書いてください
その後いくつか質問するのでそれにも答えてくださると幸いです >>92
1.そのカップリングのどういった所が好きですか
2.どういったシチュエーションが見たいですか
3.SSを読む時苦手な要素(これがあると読む気がなくなる)はありますか
4.その二人以外に誰か出して欲しいキャラはいますか、いる場合は役割(フォロー役、邪魔する役)も含めて答えてください
5.いままで読んだ中で一番好きなSSをあげてください >>93
ID変わりますけど庭です。
1.は長くなりそうなので次で
2.最終的に結ばれれば良いです。
3.男性化だけは無理です。
4.強いて言うならようりこです。使い方は特に指定はありません。
5Pixivにあがっている天使はその太陽へと手を伸ばしてがちかよしの中では1番好きです。 1.善子ちゃんの2年生の相性の良さ
お互い普通?というコンプレックスを抱えている。
好物とか性格とか反対な所がすごく面白い。
アニメ1期5話の
善子ちゃんのアイデンティティである堕天使を捨てようとしてた所を認めてくれた所といった感じです。
以上がこのカップリングの好きな所です。
あまり供給の少ないカップリングなので難しいかもしれませんが何卒お願いします。 わかりました
1週間以内には一目でちかよしだとわかるスレタイで立てます ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています