ツバサ「μ's……一体何者なの……」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ツバサ「おまたせ」ドサッ
あんじゅ「なーに?急に呼び出して」
英玲奈「なんだその紙束は」
ツバサ「私が独自に集めたあるスクールアイドルの資料よ」 英玲奈「まさかそれで1グループ分か?」
ツバサ「ええ」
あんじゅ「そんなにすごいグループがいたかしら?」
ツバサ「μ's」
英玲奈「μ'sって……この間のラブライブを辞退したグループか?」
ツバサ「そうよ」 犬を飼っていようがいないが、
迷惑かける奴っていうのは
どこでも他人に迷惑をかけている人生で、
そういう奴が犬を飼えばおのずと結果があり、
やはり同じ思いをさせれば少しは
分かるだろけど、
絶望となると身内が自分の飼い犬に
噛み殺されれば絶望するかも。
なんかこう犬の頭がおかしくなる方法とか、
早期のボケ症状を発生させるとか、
その方法が分かれば道は開けるかな。 あんじゅ「確かに全くの無名から出場権を獲得するまでになったグループだから注目するのも分かるけど」
英玲奈「ああ、動画を見る限り実力は間違いないが……そこまで徹底的に調べる必要があったのか?」
ツバサ「……私も初めはほんの興味本位だったわ……でもね」
あんじゅ「でも?」 ツバサ「調べれば調べるほどにその魅力が溢れ出すのよ」
英玲奈「……ツバサにそこまで言わせるとは余程だな」
あんじゅ「で、その魅力って?」
ツバサ「まずはこの子」ピラッ
英玲奈「南、ことり」
あんじゅ「可愛らしい子よね」 ツバサ「まず注目すべき点は、彼女がμ'sの衣装を1人で作り上げてることよ」
あんじゅ「1人で!?」
英玲奈「いや無理だろう……」
ツバサ「いいえ……実はある噂があってね」
英玲奈「噂?」 ツバサ「彼女……アントワープ王立芸術アカデミーへの留学を蹴ってるらしいの」
あんじゅ「ぶふっ!?」
英玲奈「……すごいのか?」
あんじゅ「すごいかって?すごいなんて言葉で片付けていい話じゃないわよ!?あのアントワープよ!?」バンッ
英玲奈「いや……分からないんだが……」
あんじゅ「服飾において世界3大スクールのひとつ!名門中の名門!超難易度の試験をクリアして入学した生徒が毎年半数は落第するような桁違いのファッションスクールよ!?それを蹴った!?なんなの!?頭おかしいの!?」バンッバンッバンッ
英玲奈「す、凄いのはよく分かった、とりあえず落ち着け」 ツバサ「それだけじゃないわ」
あんじゅ「これ以上あるの!?」
ツバサ「秋葉原のある伝説よ」
英玲奈「伝説?」
ツバサ「……ミナリンスキー」
英玲奈「ああ、聞いたことあるな……メイド喫茶のメイドだったか?」 ツバサ「ええ、デビューわずか数ヶ月で店の売上を4倍にし、そのサインはおびただしい数の偽物が出回り、本物は数十万の価値があるといわれる……そのミナリンスキーこそこの南ことりよ」
英玲奈「マジか……」
あんじゅ「なんでスクールアイドルなんかやってるのよ……」 ツバサ「分かったでしょ?μ'sの恐ろしさ」
英玲奈「まさかそんなのが9人も集まってるとか言うんじゃないだろうな?」
ツバサ「……次はこの子、園田海未、μ'sの作詞担当よ」
あんじゅ「見た感じお淑やかなタイプね」
英玲奈「作詞か……」 ツバサ「もちろん作詞家としての才能は聴けば分かることだけど、おそらく彼女にとって作詞はもののついで……ちょっとした気分転換みたいなものかもしれないわ」
英玲奈「どういう事だ……?」
ツバサ「日舞の名門、園田家の跡取りであるだけでなく剣道、弓道、書道を極めているようね」
あんじゅ「日本に生まれるべくして生まれたって感じね」
英玲奈「あれもこれもよくやれるな……」 ツバサ「おまけに趣味は登山、しかもアルピニストで、トライアスロン並のハードトレーニングまでこなすみたいよ」
英玲奈「化け物か……」
あんじゅ「出来れば会いたくないんだけど……」 ツバサ「3人目は西木野真姫、一年生ね」
あんじゅ「目つきの悪い子ね」
英玲奈「西木野って……まさかあの西木野か?」
ツバサ「ご名答、西木野総合病院医院長の一人娘よ」
あんじゅ「お金持ちか……」
ツバサ「医者のサラブレッドと言ったところかしら、その上μ'sの作曲担当でピアノの腕前は幼い頃から数多のコンクールを総ナメする天才」 英玲奈「μ'sはひとつ極めたくらいじゃ飽きたらない人間の集まりか……」
ツバサ「自称運動は苦手らしいけどさっき紹介した園田海未の作るトレーニングメニューをこなせる辺り、常識は通用しないようね」
あんじゅ「ちなみにそれを私たちがやったらどうなるの?」
ツバサ「向こう1週間はベッドから起き上がれないかもしれないわ……」
英玲奈「ツバサ……それはトレーニングとは言わない」 ツバサ「次よ、同じく一年生の星空凛」
あんじゅ「可愛らしい子だけどこの子もとんでもない子なのよね……」
ツバサ「そうね、怪物揃いのμ'sの中でも飛び抜けて身体能力が高いみたい」
英玲奈「もう驚くのも疲れるんだが……」
ツバサ「中学時代はその身体能力の高さと運動神経の良さからあらゆる運動部から助っ人を頼まれ、非公式だけどU-15どころか日本記録レベルの活躍よ」
あんじゅ「無茶苦茶じゃないのよもう……」 ツバサ「それと、一時モデル界隈を騒がせた伝説の美少女を覚えてる?」
英玲奈「街角でたまたま取られた1枚の写真だったか……?」
あんじゅ「芸能事務所や雑誌関係者が草の根をかき分けて探しても見つからなかった謎の美少女……まさか」
ツバサ「そう、確証はないけど最有力候補として彼女が挙げられてるわ」
英玲奈「胃が痛くなってきた……」 ツバサ「続いて、同じく一年生の小泉花陽」
あんじゅ「そんな大人しそうな子まで?」
ツバサ「かつてデビュー直前で姿を消した幻のアイドルと言われるある人物の娘らしいわ」
英玲奈「もはや生まれの時点で常識外れか……」
ツバサ「母親譲りの歌唱力に加え……幼少期から古今東西のアイドルに触れたことによる審美眼は最早予言に等しい……そして大食漢よ」
あんじゅ「……その情報いる?」 ツバサ「特に米に対してはめっぽう強いらしく秋葉原界隈だけじゃなく、東京近郊のあらゆる店舗を制覇してるという噂もあるわ」
あんじゅ「……」
英玲奈「……そうか」 ツバサ「次は三年生よ、絢瀬絵里」
英玲奈「ハーフみたいだな」
ツバサ「ロシアンクオーターらしいわ、音ノ木坂学院現生徒会長で、振り付けとアクセサリー担当のようね」
あんじゅ「南ことりの衣装に見合うアクセサリーを作れる時点でもう充分よ……」
ツバサ「幼少期はロシアに住んでたようだけれども……バレエ大国のロシア国内で指折りの天才だったみたいだわ」
英玲奈「なんでスクールアイドルなんかやってるんだ……」 ツバサ「上には上がいたのかしらね、想像もつかない世界だけど……その後はバレエ界で名前を見ることはなかったみたい、その代わり日本の芸能事務所では密かに注目されているみたいね」
あんじゅ「……あと何人?」
英玲奈「これで6人だからあと3人もいるな……」
あんじゅ「あと何回心が折れればいいのかしら……」 ツバサ「7人目は東條希」
あんじゅ「おっぱいちゃんね」
英玲奈「グラビア行けグラビアに」
ツバサ「やさぐれてきたわね……ただ彼女の情報に関しては意味不明なものが多いのよね……」
英玲奈「今までも充分意味不明だが……」
ツバサ「なんというか異質なのよ……南極にいたとか、親が存在しないとか、高校以前の在学歴が無いとか……」
あんじゅ「……は?」
英玲奈「なんだそれ……」 ツバサ「例えば、大阪の小学校と埼玉の中学校の卒業アルバムには載ってるんだけど、在学期間がそれぞれ2〜3ヵ月しかなくてそれ以外の期間どこで何してたかの情報が一切ないのよ」
あんじゅ「え、怖いんだけど……」
ツバサ「他にも予言者だとか、各地でくじ引きの類いをするのを禁じられてたとか……」
英玲奈「も、もういい、次、次の人」 ツバサ「分かったわ、次は矢澤にこ」
あんじゅ「あ、お花の子!」
英玲奈「彼女なら別におかしな経歴は持ってないんじゃないのか?」
ツバサ「そのはずだったんだけど……彼女もまた桁違いみたいよ」
英玲奈「どういう事だ?」 ツバサ「彼女の異名、知ってる?」
あんじゅ「異名?」
ツバサ「……宇宙ナンバーワンアイドル」
英玲奈「うちゅう!?」
あんじゅ「日本どころか地球まで飛び出してるじゃないの……」
ツバサ「特筆するような特殊性は出てこなかったんだけども……この異名だけは妙に出てくるのよ……」
英玲奈「何と競ったらそんな異名付けられるんだ……」
ツバサ「さっぱり分からないわ……」 あんじゅ「……で、あと一人は?」
ツバサ「最後の一人は、今まで説明した八人を統べるリーダー……高坂穂乃果」
英玲奈「ツバサ、今までの八人をまとめあげろと言われたらどうする?」
ツバサ「逃げるに決まってるわ」
あんじゅ「……」
英玲奈「おもむろにスクールアイドルを始め、国内外どころか地球外にまで名を轟かすような超人達を束ねるリーダー……」 ツバサ「アントワープ王立芸術アカデミーをも認める服飾の天才南ことりの才能にいち早く気付き、全くの未経験であった園田海未の作詞能力を引き出し、トップアスリートに匹敵する星空凛を昇華させる手腕……」
英玲奈「……」
ツバサ「ロシア国内で名を馳せたバレリーナ絢瀬絵里を引き入れ、西木野真姫に作曲を手掛けさせ、類稀なる審美眼を持つ小泉花陽を唸らせるカリスマ性……」
あんじゅ「……」
ツバサ「宇宙にまで名を轟かせる矢澤にこを抱え込み、経歴不明の東條希すら引き入れるその懐の深さ……これ以上ないほどの才能の塊よ」 英玲奈「私たちは何と戦おうとしてるんだ……」
あんじゅ「μ'sって何?スクールアイドルとして人類史に名を残すのが目的なの?」
ツバサ「……と、まぁほとんど根も葉もない噂レベルの情報でしかないのだけれども」
英玲奈「根も葉もあってたまるか」 ツバサ「……生徒数の著しい減少でほぼ確実と囁かれていた音ノ木坂学院の廃校を4月からのたった数ヶ月でひっくり返したのは紛れもない事実よ」
あんじゅ「そんな話あったわね……」
ツバサ「つまり、少なくともそれだけの実力者であることは間違いないのよ……私たちが三年間かけて積み重ねた人気をたった半年足らずで脅かす存在」
えれあん「……」ゴクリ ツバサ「彼女達こそ私たちのライバルに相応しいんじゃいかしら?」
英玲奈「ああ、そうかもしれないな……」
あんじゅ「やればいいんでしょやれば……スクールアイドルトップのA‐RISEとしてのプライドをかけて」
ツバサ「ふふっ、そう言ってくれると思ったわ」 英玲奈「そうと決まればのんびり夏休みを満喫してる場合ではないな」
あんじゅ「そうね」
ツバサ「ええ、それでね、園田海未の立てた練習プランを独自に手に入れたんだけどやってみない?」
あんじゅ「へぇ、どんなの?」
ツバサ「えー……午前中はまずマラソン10キロ、遠泳10キロ、基礎筋トレ100×20セット……」
英玲奈「そんなもの出来るか!!」 面白かった
尾ひれ付きまくってるけど、穂乃果に関してはピッタリだな 海未ちゃんの練習メニューってどこから漏れるんだろう こんだけの化け物揃ってりゃ廃校阻止とか容易いわwwつか宇宙ナンバーワンはwwwww アントワープ設定で吹いた
A-RISEは初期からμ'sに注目してたって小説にあったしあの合宿も偵察されていてもおかしくはないな 書くの早ぇよw
こう言うマトモな話が俺には書けない
話のテンポと言い台詞回しと言いとても良いと思った
正直予想以上だったよ、本当にありがとう。 声あげて笑ったわ
あながち全部嘘ってわけじゃないのがμ'sの恐ろしさだなw 噂の飛躍レベルが絶妙にありそうなのがまた・・・
とても面白かったおつおつ にこちゃんはミスターサタンやウソップみたいなポジだからな みんなミスターサタンレベルなのににこちゃんだけフリーザレベルかよやべーな(適当) おはよう 朝から楽しく読ませてもらった
しかし…あまりに速筆じゃないか… にこちゃんは例えるならプライドはオリンポス山、おっぱいはストーンヘンジ おちんぽ山?スットン変人?
ロウきゅーぶ!かよwwww アライズの3人てライバルだけど可愛くて良い子ばかりなのが素敵 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています