穂乃果「有咲ちゃん〜!」 有咲「あ〜〜もう! 抱きつくな!!」
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有咲「…それじゃ失礼します。ありがとうございました」
バタン
有咲「ふぅー…」
トコトコ…
有咲「…疲れたぁー」
有咲「ばあちゃんのお使いとはいえ、態々秋葉原までやってくることになるなんてなー」
有咲「一人で遠出なんて普段はしないから緊張したぜ…」
有咲「香澄のやつだったら、うきうきではしゃいでるんだろーけどなぁ」
有咲「…」
有咲「…考えるのやめた」ブンブン
有咲「折角一人なんだし、こんな時ぐらい香澄のことなんか忘れて楽しまなきゃなー」
トコトコ…
有咲「って言っても、秋葉原かぁ」
有咲「盆栽なんか売ってる訳ねーし…楽器屋見るにしても隣の御茶ノ水の方が有名だし…そこまで歩くのもなー…超だりぃ」
有咲「それに人多いし…」ガヤガヤ
有咲「うーん、帰ろっかなぁ」
トコトコ…
有咲「…」キョロキョロ
有咲「…適当に歩いてたら人気のないとこ来たけど、どこだここ…?」
有咲「ん…? この店…」
有咲「穂むら…?」
有咲「和菓子屋かぁ…和菓子だったらばあちゃん喜ぶし、お土産に調度いいかもな」
有咲「私もどっちかっつったら、洋菓子より和菓子の方が好きだし」
有咲「香澄は年寄りみたいーとか言ってバカにしてくるけど…」
有咲「あいつが食べる激甘なお菓子なんかよりぜってー美味しいし!」
有咲「…」
有咲「…って、なんでいちいち香澄のやつが出てくるんだ…」
有咲「今日は考えない考えない…」ブンブン
有咲「…よし、折角だから寄ってくかー」
有咲「にしても女子高生が和菓子屋なんてなー…普通じゃありえねぇーよなぁ」アハハ
ガラガラ
穂乃果「あ、いらっしゃいませー♪」
有咲「へ…?」
穂乃果「ん?」
有咲「ぁ…」
穂乃果「…?」
有咲「え…あ…、こ、こんにち、わ…」
穂乃果「こんにちわ!」ニコ
有咲「…///」
有咲(って、なんで急に挨拶してんだ私…///)
穂乃果「…」ニコニコ 有咲(び、びっくりした…)
有咲(てっきり、ばあちゃんみたいな店員さんが出てくると思ってたけど…)
有咲(滅茶苦茶若い女の子じゃん…あたしらと同じくらい、か…?)
有咲(こんな和菓子屋に女子高生なんてと思ってたのに…)ジー
穂乃果「…あれ? もしかして、穂乃果に用事だったりする?」
有咲「え!」
有咲「あ、い、いや…違い、ます…///」サッ
有咲(ず、ずっと見てたらそりゃあヘンに思われるよな…///)
有咲(えっと、和菓子、和菓子はと…)キョロキョロ
穂乃果「…♪」 有咲(色々あるなぁ…普通のお饅頭に、どら焼き、きんつば…)
有咲(お、揚げ饅頭なんてのもあるんだ…珍しーな…)
有咲(他には…)キョロキョロ
有咲(お、ほむまん…?)
有咲(なんかやたら自己主張の強い饅頭だな…)
有咲(表面にでっかく「ほ」って…)
有咲(穂むらだからか…? にしても安直すぎやしねーか…?)
有咲(まぁでもこの店の看板みたいだから、これにしようかな…)
穂乃果「…この辺じゃ見ない制服だねー?」
有咲「ふぇ!?」ビク 有咲「え、えと…///」
穂乃果「あ、急に話しかけてごめんなさい…」
有咲「いえ…///」
穂乃果「えっと、高校生だよね…?」
有咲「はい…」
穂乃果「やっぱり! 私も高校生なんだよー♪」
穂乃果「えへへ、高校生が和菓子屋の店番なんてやっててびっくりしたでしょー?」
有咲「べ、別に、そんなことは…(びっくりしたけど…)」
穂乃果「家が和菓子屋だからしょうがなくやらされてるんだよね…うぅ…」
有咲(あ…なるほど、和菓子屋の娘…看板娘ってことか…) 穂乃果「この間のテストの点数が悪かったから、罰として店番一週間なんて酷いと思わない!?」
有咲「あー、いや…その…そ、そうです、ね…」
穂乃果「だよね!? もー、一週間も店番なんてしてたらもっとバカになっちゃうよー!」
有咲(それは多分、関係ないと思うが…)
穂乃果「雪穂なんて自分が店番やらなくていいからって笑ってるしさー! 本当もーだよ!」
有咲(ゆきほって誰だ…!? 急に知らない人物が出てきたぞ…!)
穂乃果「…あ、雪穂っていうのは穂乃果の妹のことなんだけどね、まだ中学生なのにエラそうに穂乃果に言ってきたりしてさー!」
有咲(妹か…話がどんどん膨らんできて、止まんなくなってきたぞ…どーすんだよ…)
穂乃果「それにね、雪穂も私の通う高校に来るのかと思ったら、お姉ちゃんの頭の悪い人が行く学校なんて行かないーなんていいだしてさ! ひっどいんだよ!」
有咲(ん…この感じ、どっかで…) タグ付けるときクロスとか無駄に略さないでクロスオーバーってちゃんと書いて死ね
穂乃果「ね――?」
香澄「有咲もそう思うよね!?」
有咲「ふぇっ!?」ビク
穂乃果「あ…きゅ、急にごめんね…?」
有咲「い、いえ…」
有咲(びっくりした…)
有咲(いや、でも…)
穂乃果「高校生の女の子が来るなんて珍しいから、つい熱くなっちゃったよ…」テヘ
有咲(この感じ…) 穂乃果「あ、そうだ! 名前聞いてもいいかなっ!?」ワクワク
有咲(この圧の強さ…)
穂乃果「折角お店に来てくれたんだし、出会った記念ということでー、ね!?」
有咲(この強引な感じに…馴れ馴れしさといい…)
穂乃果「ちょっと大袈裟かなぁ? ううん、そんなことないよね!」
有咲(そっくりじゃねーか…) 穂乃果「って、名乗る時は自分からだよね…? えへへ」
穂乃果「私の名前は――」
――高坂穂乃果! 音ノ木坂学園に通う高校二年!!
有咲(香澄のやつに…)
穂乃果「あなたの名前は?」
有咲「…あ、え、えっと…その…」
有咲「い、市ヶ谷、有咲…です…」
穂乃果「有咲ちゃん!」
有咲(っいきなり名前呼びかよ…!)
穂乃果「へー、有咲ちゃんって言うんだ! 雪穂の友達にも同じ名前の子がいるんだよー♪」
有咲「そ、そうなんですか…」
穂乃果「なんか運命的だね♪」
有咲(だいぶ遠い運命だと思うぞ…大丈夫か…!?) 穂乃果「学校は!?」ワクワク
有咲「ぁ…と…学校は、新宿の方にある花咲川女子学園っていうところに…」
穂乃果「新宿かぁ…結構遠いところから来たんだねぇ。あんまり気軽に遊びに行けないなぁ」
有咲(遊びに来る気だったのかよ!!)
穂乃果「そういえば、有咲ちゃん学年は?」
有咲「あー…えっと、一年生です…」
穂乃果「わぁ! 後輩なんだね! 良かったぁー♪」
穂乃果「有咲ちゃんって呼んでたけど、有咲先輩って言い直さなきゃいけないかと心配したよー」ホッ
有咲(心配するのそこかよ…! っていうか先輩なら名字の方だろ!) 穂乃果「それで、有咲ちゃんは今日はどうしてこっちに?」
有咲「あ、えっと…ちょっとうちのおばあちゃんのお使いでこっちまで来てて…」
穂乃果「おばあちゃん? あ、うちの和菓子が好きなのかな?」
有咲(和菓子が好きなだけで新宿から秋葉原まではこねーだろ…!)
有咲「い、いえ、うちのおばあちゃんもお店やってるんですけど、知り合いが秋葉原にいるので…」
穂乃果「へー! 有咲ちゃんちもお店やってるんだ! 何のお店ー!?」
有咲「えっと、流星堂っていう質屋、やってるんですけど…」
穂乃果「しちや…ごじゅうろく…?」
有咲「は?」 穂乃果「あ、それはしちはか…えへへ」ペロ
有咲(…あ、やべ、うっかり素で返しちまった…!)
穂乃果「しちやってなーにー?」
有咲(だ、大丈夫か…?)
有咲「中古屋さんみたいな感じ、ですかね。他の人がいらなくなったものを買い取って売る、みたいな…」
穂乃果「ほぇー…いらない物だったらなんでも買い取ってくれるのー?」
有咲「まぁ、大体は…」
穂乃果「じゃあうちのほむまんとかも買い取ってくれるのかなぁ」
有咲(いらないのかよっ! 看板商品なんじゃないのかっ!?)
有咲「な、生物はさすがに…」
穂乃果「あー、だよねぇ…。お小遣い増やせると思ったんだけどなぁ」
有咲(しかも自分の金にする気だったのかよ…ッ!?) 有咲「あはは…そうですね…」
有咲(ははは…ツッコミが追いつかねー…声出してツッコミてー…)
穂乃果「有咲ちゃんも穂乃果と同じで店番とかさせられたりするー?」
有咲「あー、はい、たまに入ったりしますよー」
穂乃果「じゃあ穂乃果のこの気持ち、わかってくれるよねぇー!?」ギュー
有咲「うえぇ!?(て、手握ってきたぁ…!?///)」
穂乃果「高校生なんだったら店番なんかしてないで、友達と遊びに行きたいよねぇー!?」ズイ
有咲「は、はいぃぃぃぃ!(近い、近いっての…!///)」
穂乃果「有咲ちゃん、一緒に遊びに行こうー!? 穂乃果が秋葉原案内するからー!」
有咲「おおおお、お店はー!?」
穂乃果「大丈夫だよ大丈夫ー! 雪穂がいるしー!」
有咲(いやダメだろ! 罰なんだろ!? ぜってー増えるしそれ! 後悔するやつだから!)
穂乃果「有咲ちゃん〜!!」ギュー
香澄『有咲〜〜!!』ギュー
有咲「〜〜///」
有咲(完全にこいつは香澄だ! 香澄そのものだっ!!)
有咲「あ〜〜もう!! 抱きつくなかす…!
ほのママ「とりゃ!」ビシ
穂乃果「いったぁ!?」 ほのママ「何やってんのあんたは…大事なお客様に」
穂乃果「お、おかーさん…」サスサス
有咲(お母さん…? た、助かったぁ…)
穂乃果「さ、さっきの話、もしかして聞いてた…?」
ほのママ「えー、何のことかしらー?」
穂乃果「あ、聞いてないならいいんだよ、うん!」エヘヘ
ほのママ「あんたが有咲ちゃんとお店放り出して遊びに行こうとしてたなんて、ぜーんぜん知らないわよ―」
有咲(完全に聞いてるやつだこれ…っていうかお母さんにまで名前で呼ばれてるんだけど…)
穂乃果「…」
有咲(あ、固まってる) ほのママ「そんなお客さん第一な子はお店に必要だから、店番二週間お願いしちゃおうかしらねー?」
穂乃果「」
有咲(あー…)
穂乃果「お母さんひどいよっ!!」
有咲(自業自得だろ…)
――――――
――――
―― 穂乃果「うぅ…」メソメソ
有咲「あ…そ、その、落ち込まないで下さいね…こ、高坂先輩…?」
穂乃果「ん」ムクリ
有咲「うぇ!?」
穂乃果「穂乃果でいいよ?」
有咲「え…い、いや、さすがにそれは…(よくねーだろ…)」
穂乃果「なんでー?」
有咲「だって、先輩ですし…それに会ったばかりだし…」
穂乃果「会ったばかりだって仲良くなれば関係ないよ!」
有咲(仲良くねーし!)
穂乃果「それに穂乃果はもう有咲ちゃんって呼んでるし…」
有咲(あんたが近すぎるだけだっつーの!!) ほのママ「もう、無茶言わないの…はい、おまちどうさま。穂むらの和菓子セットよ♪」
有咲「あ、ありがとうございます…」
ほのママ「この子が無茶言ってたお詫びに、穂むら名物のほむまん、おまけしておいたから♪」
有咲「そんな…いいんですか…?」
ほのママ「いいのいいの! 食べちゃってー♪ うちの宣伝にもなるしね…♪」
有咲「あ、あはは…(そ、それが本音か…?)」
穂乃果「うちのほむまんは美味しいよ♪ お友達にも広めてね!」
有咲(母娘揃ってちゃっかりしてんだな…)
有咲「ありがとうございます、おばあちゃんも喜ぶと思います」
穂乃果「うんうん♪」
有咲「…」
…。
有咲「それじゃ、そろそろ帰りますね。色々ありがとうございました高坂先輩」
穂乃果「そっかー…。ちぇー、結局穂乃果って呼んでくれなかったなぁー」
有咲「あ、あはは…(無理だって…)」
穂乃果「それじゃまたね、有咲ちゃん♪」
有咲(…またねって、こんな遠いとこ、そんなこねーと思うけど…)
穂乃果「〜♪」フリフリ
有咲「…」
有咲「…はい、また///」フリフリ
――――――
――――
――
ガラガラ
バタン
有咲「はぁ…」
有咲「なんていうか、テンションの高い母娘だったな…」
有咲「高坂…穂乃果、さんは…あれは間違いなく香澄の生き写しだぞ…」
有咲「あんなのとそっくりなのがいるなんてなぁ…」 有咲「…」
有咲「お友達にも広めてねって、私…友達なんていないんだよなぁ…」
有咲「…」
有咲「今度、香澄連れて来てみようかな…」
有咲「べ、別にあいつが友達なんて一言も…!」
ブツブツ…
終わり
いいね かすみ自体穂乃果ちゃんのパクりのつもりでキャラ作ったんだろうな 有咲は穂乃果と相性いいよね。
仲良くなりそうな組み合わせ
おたえ→えりちと不思議合戦
りみりん→ことりとポワポワ
沙綾→海未ちゃんと保護者トーク
香澄→凛ちゃんとワチャワチャ 駄目だ、穂乃果の台詞が全部愛美ボイスで再生される
もうすっかり上書きされちまったみたいだ…
スレ主最後にありがとう、ラ板ばいばい >>44
ありまき面白そう
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