梨子「千歌ちゃん、私ね・・・壁性愛者〔 Kabe-Philia 〕なの」
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梨子「私は建物外部の囲いや内部の仕切りにしか性欲を向けられない女なの」
梨子「だから・・・千歌ちゃんの気持ちには答えられません。ごめんなさいっ!」ペコリ
千歌「そ、そんな・・・!!」ガーン
千歌「よーちゃん私決めたよ。千歌、壁になる!!」
曜「は?」 曜「ち、千歌ちゃんそれ本気で信じてるわけじゃ、」
千歌「梨子ちゃんはそういう嘘はつかないよ。てか嘘つくならもっとマシなのにするでしょっ」
曜「むしろ言い訳だった方がマシだよ・・・何なの壁性愛者って・・・」
千歌「もういいっ! よーちゃんなら信じてくれると思ったのに!」
ガチャッ バタン
曜(・・・なにこれ。すっごい壁を感じる)
曜「――って昨日千歌ちゃんがね。いやぁ断るにしたってもっとうまい言い訳が」あはは
善子「うっわ、・・・あの人ガチで壁性愛者だったのね」ドンビキ
曜「心当たりあるんだ!?」 ――――――――――――
梨子『・・・・・違うのっ、聞いて! 私いつも学校でえっちなことしてる訳じゃないの!!』
梨子『ほら、新曲作りも追い込みで、この子(壁)ともそういう時間をとれなかったというか・・・』
梨子『そしたら、ほら、ここのいやらしいひび割れがね? 誘ってるみたいでしょう? 私、雰囲気に流されちゃって・・・』
梨子『・・・そんな顔しないでよ・・・私だって、どんな壁にも身体を許してきたわけじゃない』
梨子『だったら逆に聞くけどあなたに壁の気持ちが分かるの?!』
梨子『廃校になったら取り壊されちゃうかもしれないのに・・・キスひとつできないのよ・・・!』
――――――――――――
曜「うぁぁ・・・そっかガチなんだー・・・千歌ちゃんに悪いことしちゃったぁ・・・」うーんうーん
善子「いやその、もっとツッコミどころとかないわけ・・・?」
曜「私、壁どころか人の気持ちも考えられてなかったんだ・・・ああぁあ・・・」ズーン
善子(だから壁の気持ちって何なのよ!) ――――――
――――
――
梨子(昨日はあれから結局、千歌ちゃんとは話せないままだった)
梨子(せっかくできた大切な人、このまま嫌われちゃうのは怖かったのに)
梨子(だけど・・・仕方ないよ、今までの人生だってそうだったから)
梨子(私だって、人間の人をどう愛するのか分からなかった。友達とコイバナなんてできなかった)
梨子(好きなタイプの人間を聞かれてうまく答えられず、嘘をつく自分もイヤで・・・)
梨子(でも、誤解で分かったふりされて、それを正すことすら諦めてしまうくらいなら、いっそ何も伝わらない方がいい)
梨子(いいのよ。大切な人がいなくたって、このドアの向こうにはこの街で出会えた大切な壁が――)
ガチャッ
〔- 壁 -〕〔- 壁 -〕〔- 壁 -〕〔- 壁 -〕〔- 壁 -〕
梨子「新品っ!?」 〔- 壁 -〕「おはよーなのだ! ちk・・・ボクは壁! リコちゃんがだーいすきなのだ!」
梨子「千歌ちゃん・・・その量の牛乳パック、よく集めたね・・・」
〔- 壁 -〕「でしょー? もう大変だったんだよー! うちの食堂のゴミ捨て場からやっとかき集めてきて・・・」えっへん
〔- 壁 -〕「・・・いや、ちがうってば! ボクは元からここに生えてた壁です!!」
梨子「・・・・・」
〔- 壁 -〕「そんなわけでリコちゃん。今度こそボクと内浦の海でランデブーを――」
梨子「・・・もういい。分かったから、片付けて」
〔- 壁 -〕「えっ・・・?」 >>7
「人間の人をどう愛するのか分からなかった」
最初から人類対象外で笑う 梨子「とりあえず固そうなものを平たく並べておけば私が喜ぶと思ったの? そんなの壁じゃない」
〔- 壁 -〕「そんなっ・・・やっぱりガムテープはダメなの・・・?」
梨子「大体、壁は建物や土地と一体となって自然界に分節を与えてこそ壁なの」
梨子「千歌ちゃんのそれ、なんにもさえぎってないし、形が平たいだけじゃない」
梨子「悪いけど、壁のことバカにしてるとしか思えなかった」
〔- 壁 -〕「・・・ごめんなさい、でも千歌は梨子ちゃんに近づきたくって――」
グギュウウグルルルルッッ
梨子「・・・もしかして、その牛乳、千歌ちゃんも飲んで」
〔- 壁 -〕「だって足らなかったんだもん! それに捨てるのももったいなくて!!」///
〔- 壁 -〕「って、そんな話じゃなくて!・・・・・梨子ちゃん、わたしはあなたのことが」
グルルルルグググ
梨子「・・・・・」
〔- 壁 -〕「・・・ごめんっ、今の話ちょっと保留にしといて!!」
ガチャッ バタン 曜「あっ千歌ちゃん! おはヨーソr」
千歌’「っ」スタスタ
曜「・・・その、昨日はごめんね。まさか壁性愛者なんて実在してるなんて思わなくって、」
曜「でもねっ、私もパパの乗ってる船を見てカッコイイ!って思う気持ちはあったし、ちょっと分かるよ!」
曜「あ、千歌ちゃん知ってる? 世界で一番最初にモノに恋した人も壁性愛者でね、ベルリンの壁と結婚して――」
千歌’「なにがいいたいの」ムスー
曜「え・・・その、私も千歌ちゃんと一緒に、梨子ちゃんのこと勉強したいなぁって、だけだけど・・・」
千歌’「っ・・・それっ、今する、・・・今しなくてもよくない?」プルプル
曜「え・・・・・」ビクッ 千歌’「っああ、もう、そういうんじゃないの! とにかく今はだめっ!」ウツムキ
曜「・・・ね、ねぇ千歌ちゃん、ちょっと待って、」ぎゅ
千歌’「ぃやっ!!?」〜 バッ
バシッ
曜「っ!? いったぁ・・・ご、ごめんね! 今する話じゃ」
千歌’「・・・その、梨子ちゃんとのこと、終わってなくて、後でちゃんとするからっ、」
曜「ちかちゃっ・・・!」
タッタッタッ・・・
曜(千歌ちゃん・・・また何かあったのかな・・・・)シュン
曜(ていうか頭に半額シールくっつけたまま何してたんだろ・・・) ガチャッ
曜「っ!?」
〔- 壁 -〕〔- 壁 -〕〔-:/.., 〔- 壁 -〕〔- 壁 -〕
曜「・・・え、梨子ちゃんなにしてるの・・・まさか梨子ちゃん、千歌ちゃんのこと、」
梨子「違うからぁっ!? さっき部室に入ったらもう千歌ちゃんが壁だったの!!」
曜「じゃあ千歌ちゃんに何があったの? さっきね、今にも泣きそうな顔だったんだよ?」
梨子(・・・・・その牛乳でおなか壊してた、なんて言えるわけないよね・・・)
曜(あ・・・これ、千歌ちゃんのだ・・・)ヒョイ
曜「梨子ちゃんは、これ見てどう思うの?」
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梨子「・・・・・賞味期限、近かったのかなぁ、とか?」
曜「そうじゃないでしょ!? まじめに聞いてるの!!」
梨子(私がまじめに聞きたいよ! 半額シールがなんなの!?) 梨子「!!?…し…っ、しいたけちゃん…♡」トローン♡
梨子「しいたけちゃ〜ん♡♡♡」ガバッ♡
しいたけ「わふんっ♡」ムギュッ
梨子「しいたけちゃん♡しいたけちゃん♡」チュッチュッ♡チュウウウ♡
しいたけ「わふ♡わふ♡あうん♡」チュウウ♡レロレロレロ♡
梨子「んん〜〜っ♡ちゅうううう♡れろれろちゅばぁ♡」ブチュウウウウウウッ♡♡♡
梨子「しいたけちゃん、愛してる♡ねぇ、シて♡」スリスリ
しいたけ「わふっ♡はっ♡はっ♡はっ♡はっ♡」パンパンパンパンパンパンパン♡
梨子「あっ♡やあっ♡しいたけ、ちゃんに♡犯っ♡されっ♡るっ♡ああん♡もっとぉ♡」パンパンパンパンパンパンパン♡
梨子「イくうううっ♡イちゃうううううううう♡あああああああああああああっ♡♡♡♡♡」ビクンビクンビクン♡ ようちかのマイノリティへの理解を示そうとする行動が泣ける ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています