千歌「ホテル、密室、曜ちゃんと二人きり。何も起きないはずがなく……」
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ホテルの部屋
千歌「生まれた時からずっといるんだよ、お姉ちゃんって」
曜「いいなぁ……」
千歌「で、でも……曜ちゃんも私のお姉ちゃんみたいな……よ、ようねぇ……なんて」
曜「あ、もうこんな時間。寝ないと」
千歌「は?」 曜「どうしたの千歌ちゃん?」
千歌「え、いや……寝るの?」
曜「あはは、千歌ちゃんなら私が寝るの早いの知ってるでしょ?」
千歌「うん……知ってる……知ってるよ?」
曜「でしょ。じゃ、電気消すね―」
カチッ
千歌(は?) 曜「ふわぁ……おやすみ」
曜「Zzz」
千歌「……」
千歌(え?)
千歌(本当に寝ちゃうの……?)
千歌(曜ちゃんは私と二人部屋で平気で寝れちゃうの……?)
千歌「よ、よーちゃん?」
曜「zzz……」 千歌「……」
千歌(あっ、ふーん)
千歌(そっかそっか)
千歌(曜ちゃんへたれだから私が寝た後にこっそりベッドに入ってくるつもりなんだ!)
千歌(ならしょうがないなぁ……)
千歌「おやすみ、よーちゃん」
曜「zzz」 10分後
千歌(まだかな、まだかな)
曜「zzz」
20分後
千歌(よーちゃん用心深いなぁ。もう寝てるよ?)
曜「zzz」
30分後
千歌(zzz……zzz……はっ)
千歌(危うく本当に寝るところだった……)
千歌「……」
千歌「よ、よーちゃん起きてる?」
曜「zzz」
千歌「本当に寝ちゃったの……?」
曜「zzz」
千歌「……」 千歌(あーそうですか)
千歌(へーそうですか)
千歌(そうですよね。曜ちゃんって釣った魚に餌あげないタイプの人ですもんね)
千歌(もう釣られて十年くらい経つんですけど!?)
千歌(定期的に餌ないと私死んじゃうよ!? いいの!?)
千歌(うさぎは寂しいと死んじゃうんだよ!?)
千歌(魚なのかうさぎなのかどっちやねん!)
千歌「……」 千歌(もう怒った)
千歌(しまねぇに教えてもらった全裸で潜り込んで)
『え……覚えてないの……?』
千歌(作戦決行しちゃうもんね)イソイソ
パチ…パチ…スルスル……
千歌「……」
千歌(やっぱ下着はきとこ……) 千歌「……」ゴクリ
千歌「お、お邪魔しまーす……」ボソッ
モゾモゾ…
千歌(へへへ……よーちゃんの背中あったかい……)ギュー
曜「zzz」
千歌(幸せ……このまま私も……Zzz)
ドックンドックン
千歌(って、寝れるかぁ!!) 千歌(冷静になれよ私!)
千歌(なに下着姿で曜ちゃんのベッドに潜り込んで背中に顔埋めてニヤニヤしてんの!?)
千歌(ただの変態じゃん!)
千歌(しまねぇは何してんの!?)
千歌「はぁ……オジャマシマシタ……」イソイソ
千歌「さむっ……服着よ……」
千歌(私だけなのかな……こんな緊張してるの……)
千歌(楽しみにしてたんだけどなぁ……今日)
千歌(曜ちゃんは私のことなんとも……)
曜「ち、ちか……ちゃん……」
千歌「!?」 千歌「よ、ようちゃん?」
曜「だいすき……だよ……むにゃ……」
千歌「え……」
千歌(ね、寝言……?)
曜「zzz……」
千歌(だ、だよね……でも……) 千歌「私も大好きだよ。今度は起きてる時に言ってよね、へたれ船長さん」
曜「zzz」
千歌「……」
千歌(なんてね……)
千歌(私も寝よっと)
曜「……」 翌朝
千歌「あ、ちょっと飲み物買ってくる」
梨子「いってらっしゃい」
タッタッタ
曜「……ふわぁ〜」
梨子「珍しいわね、曜ちゃんがあくびなんて」
曜「ん……まぁ」
梨子「昨日眠れなかったの?」
曜「うん……昨日は――」
タッタッタ
千歌「ごめーん! 財布の中見たら七円しか入ってなか――」
曜「中々寝付けなくてさー」
ボトッ 梨子「あ、千歌ちゃん」
曜「げ」
千歌「……」プルプル
梨子「財布落として――」
千歌「さいってー……」ワナワナ
曜「ち、違うの千歌ちゃん!」
千歌「寝たふりして私のことからかってたんだ!!」
梨子「え?」
曜「夜中起きちゃってそれから寝付けなくて――」
千歌「知らない!! 梨子ちゃん行こ!」グイッ
梨子「ちょっ、財布財布!」
スタスタスタ……
曜「千歌ちゃん待って!!」
曜「わ、私は……千歌ちゃんのことが大好きだよおおおおおおおおおおおお」
<イマイウナバカー!
おわり おまけ
ダイヤ「お喋りはこの辺にして、そろそろ寝ますわよ」
鞠莉「ワオ! もうこんな時間」
果南「久々だから話し込んじゃったね」
ダイヤ「ええ……色々ありましたからね」
鞠莉「ちょっと〜? せっかくいい雰囲気だったんだから暗い顔しないでよねー」ムニムニ
ダイヤ「頬ひっぱらにゃいでください……」
果南「あはは、にゃいでだって〜」
ダイヤ「もう……電気消しますからね」
果南「鞠莉寝るよ〜」ポンポン
鞠莉「あ、今日私、ダイヤと寝るから」
果南「え」
ダイヤ「は?」 鞠莉「なによダイヤ、私と寝るのイヤなの?」
ダイヤ「いえ……嫌ではないですが……なんでまた?」
鞠莉「なんとなく。いいでしょ?」
ダイヤ「まぁ……構いませんけど」
鞠莉「イエーイ!」
果南「……」
ダイヤ「それじゃ電気消し――」
ハグッ
果南「や、私がダイヤと寝る!」
鞠莉「え」
ダイヤ「は?」 果南「なにさ、私と寝るのイヤなの?」
ダイヤ「いえ、そこではなく」
ダイヤ「あなた、や。とか言うキャラじゃないでしょう」
果南「うっさい!」
果南「で、寝るの!? 寝ないの!?」
ダイヤ「なにを怒っているんですか……わたくしは構いませんけども……あと、離してください」
果南「ん……別に怒ってないし」
鞠莉「おや〜? もしかして果南、嫉妬ファイヤ〜〜がメラメラしてる?」
果南「そ、そんなんじゃないし」
果南「ただ……」
ダイ鞠莉「ただ?」
果南「……最近の二人仲いいから」 鞠莉「ぷっ」
ダイヤ「ふふっ」
鞠莉「アハハハハハ」
ダイヤ「ふふふ、そうですわね。理事長と生徒会長として一緒にいる時間が多かったですから」
果南「鞠莉、笑いすぎだから!」
鞠莉「だって、あの果南が! ガハハハ!」
ダイヤ「ぎゃっぷ萌え、というのでしょうか。ふふっ」
果南「……」
果南「もう好きにして。それじゃ寝るよダイヤ」
ダイヤ「はいはい」
鞠莉「あ、ダイヤと寝るのは私だから」
ダイヤ「え?」 鞠莉「先に寝ようって言ったのは私でしょ?」
ダイヤ「まぁ……」
果南「……最近ずっと一緒だったんだからいいじゃん」
鞠莉「それとこれとは別」
鞠莉「また次の機会まで我慢してね、果南」
果南「次って……」
鞠莉「ほら、ダイヤこっちこっち」グイッ
ダイヤ「引っ張らないで下さい」
鞠莉「果南、電気消して―」
果南「……待って」
鞠莉「ん?」
果南「ダイヤはどっちと寝たいの?」
ダイヤ「は?」 |c||^.- ^||緑と紫、どっちと寝るか迷うぜ ダイヤ「果南さん、何を言って……」
果南「だって、ダイヤは『はいはい』言ってるだけじゃん!」
果南「ダイヤはどう思ってるのさ!」
鞠莉「……私も気になる」
ダイヤ「鞠莉さんまで……」
果南「この際だからハッキリしようよ!」
鞠莉「そうよ! ダイヤはどっちと寝たいの!」
ダイヤ「えぇ……わたくしは別にどっちでも……」
果南「はぁ〜〜」
鞠莉「かぁっ〜〜」
ダイヤ「なんですかその、露骨な溜め息は」 鞠莉「レディにどっちでもって一番言っちゃいけないセリフよ」
ダイヤ「そこまでではないでしょう」
果南「そうだよ。ダイヤは乙女心がわかってない」
ダイヤ「どこに乙女が?」
果南「ここ」
ダイヤ「……」
鞠莉「……」
果南「……ごめん。今のナシで」
ダイヤ「自分で言って恥ずかしくなるのやめてもらえます?」 果南「私のことはいいから!! どっちか決めて!」
鞠莉「私と果南、どっちが大事なの!?」
ダイヤ「どさくさに紛れて何を仰ってるのですか……」
ダイヤ「はぁ……わかりました。この際ハッキリと申し上げます」
果南「え、ちょっとまって」
鞠莉「わ、私も心の準備が……」
ダイヤ「なんなんですか……」 〜五分後〜
果南「鞠莉、恨みっこなしだからね」
鞠莉「果南の方こそ」
ダイヤ「……」
ダイヤ「では」
果南鞠莉「」ゴクリ
ダイヤ「わたくしはお二人のことを心腹の友だと思っています」
ダイヤ「そこに差など、ましてや優劣などありはしません」
ダイヤ「故にどっちでもいい、というのは言葉の綾で……わたくしには選べないのです」
ダイヤ「言うなれば父と母、どちらが大事か問われている様なもの……」
ダイヤ「わたくしにとってはそれくらい……お二人の存在は大きいのです」
ダイヤ「お分かり頂けましたか?」 果南「……」ウルッ
鞠莉「……」ポロポロ
ハグッ ダキッ
ダイヤ「ちょっと二人とも……苦しいですわ。何も泣くことはないでしょう」
果南「だってダイヤが……」
鞠莉「だいやぁ……」
ダイヤ「……不思議なものですね。昔はわたくしが泣いてばかりいたというのに」
ダイヤ「果南、鞠莉」
ダイヤ「今日は昔みたいに三人で寝ましょ?」
果南鞠莉「う゛ん゛!」
|c||^.- ^||おわりですわ おまけもギャグオチにするつもりだったんですがね…
ありがとうございました おつおつ
ちかっちかわいかった。曜ちゃんはきちんと反省してしまねぇに技伝授してもらってこい 从c*`□´§ 「何か起きるパターンだろコレぇ!!」 うおおおおおお好き!
こういうの好き!良い!
乙!
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