凛「太陽のあなたと」 花陽「お月様のあなたが」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
花陽「.....?」
凛『かよちん!かーよちんっ!』
花陽「...!」
凛『かよちん、大好きにゃ!』
花陽「......!!」
凛『ほら、おいでかよちん!』タタッ
花陽「.....!」コクッ
凛『ほら、かよちん』
『はやくはやく!』
花陽「......?」
穂乃果『花陽ちゃん、こっちおいで!』
ーーー
花陽「ーーーっ!!」ガバッ
花陽「........あ.....夢.........」
わたしって、まだ
凛ちゃんのことを、諦められてないのかな。 わたし、小泉花陽です。
凛ちゃんに、振られました。
凛ちゃんは、前に穂乃果ちゃんに告白されたって言ってました。
.......それで、凛ちゃんと穂乃果ちゃんは無事に.........
わたし、凛ちゃんが穂乃果ちゃんのところに行っちゃったら...。
どうすれば、いいんだろう......。
パコンッ!
花陽「〜〜〜ッぅう!?」ヒリヒリ
にこ「なぁーにボーっとしてんのよっ!」 にこ「ほら、もう練習よ!」スタスタ
花陽「は、はぁーい!」タタッ
「かよちん!かーよちんっ!」
花陽「え、へっ!?うぇ!?」ビクッ
凛「かよちん!一緒に行くにゃ〜♪」
花陽「あ、凛ちゃん...!う、うん...っ!」
穂乃果「2人ともー!」タタッ
花陽「っ...」ビク
凛「あ!穂乃果ちゃん!」パァ
にこ「ちょっとぉ!2人じゃないわよっ!にこを抜かないでくれるっ?」
穂乃果「えへへ、ごめんごめん。あ、あのね凛ちゃん、今度ーー...」
凛「え?あっ、あれ?大丈夫!穂乃果ちゃんは?」
穂乃果「うん、私はもちろん行けるよ!じゃあ10時にね...」
花陽「.........あ、...」
...だってだって、2人は付き合ってるんだよ?
こんなこと、ごく普通のことで、当たり前で、いつもの事で...。
......。
「穂乃果ちゃん!」 穂乃果「ん?あ、ことりちゃんに海未ちゃんっ!」
凛「おっはよーにゃ!」
花陽「あ......っ」
ことり「えへへ、お菓子作ってきたよ。はい!」
海未「さっきからいい匂いがして堪らなかったですよっ」フフッ
穂乃果「お菓子!?やったぁ〜〜!ありがとうことりちゃーん!」ダキッ
花陽「......。」
ことり「もちろんみんなの分もーー」チラッ
ことり「......。」
花陽「...こ、とりちゃ.....。」
ことり「......あーっ!こめんねみんな、ことり、花陽ちゃんと衣装の相談してくるから...。」ダッ
花陽「...え?ちょ、ことりちゃっ!?」ズルズル
ことり「〜♪」タッタッ 階段
花陽「...こ、ことりちゃん?衣装の相談って...」ハァハァ
ことり「ごめんね、花陽ちゃん...。それ、ぜーんぶウソっ!」テヘッ
花陽「.....え、えぇ!?じゃあなんで...」
ことり「えへへー。...花陽ちゃん、寂しそうだったから...。」
花陽「......さ、寂しそう?」
ことり「......花陽ちゃんって、凛ちゃんのこと好き?」
花陽「ぇへえっ!?そ、そりゃあ好きだよっ?」
ことり「ちーがーうーのー!そうじゃなくて、なんか、愛したる♡みたいな...。」
花陽「あ、ああああい.....っ///」ボッ
花陽「.........う、すき...。だよ。愛してる...。」ボソボソ
ことり「きゃあっ♡」
花陽「何がしたいノォッ!?//」カァァ ことり「......いま、穂乃果ちゃんと凛ちゃんが付き合ってるのは、知ってるでしょ?」
花陽「あ......うん」ズキ
ことり「そかそか♪じゃあ話は楽だね!」
ことり「......いま、この話してて...辛くなったでしょ?」
花陽「...え、あーーそ、んな.....」
ことり「嘘つきっ♪」ツンツン
花陽「う、嘘なんて...。」
ことり「......ことりに、全部話してほしいな。」
花陽「.........ことりちゃんは?」
ことり「え......」
花陽「ことりちゃんは、どうなの......っ?」 ことり「......え、何が?」
花陽「...こ、ことりちゃんは、穂乃果ちゃんのこと...好きだったり.....。」モジモジ
ことり「う、うあーー.....もしかしてことりってわかりやすいかなぁ...?」カァァ
花陽「えっ?あっいや、花陽はちょっと勘が冴えてるだけっていうか...あっ、自慢じゃないよっ...?あの、だから別にみんなにバレてるわけではないと思う...よ?!」アワアワ
ことり「そ、そう...?......えへ、実は、ね...?ことり、穂乃果ちゃんのことが...好きなの...」
花陽「あ...っやっ、やっぱり?」エヘヘ
花陽「.....じゃっ、じゃあね?」スッ
花陽「........ことりちゃんは、辛くないの...?」
ことり「..........。」 ことり「.....ううん。全然!」
花陽「えぇっ!?でも、好きなひとが他の人と付き合ったりしたら...辛いと思うのに...,」
ことり「あっ、それってつまり、花陽ちゃんは辛いってことだね?やっぱりそうだったんだぁ♪」
花陽「あっ...//は、話そらさないで...っ//!」
ことり「えへへ、ごめんごめん...。」
花陽「こほん...。それで、なんで...ことりちゃんは、辛くないの?」
ことり「...んー。なんでだろぉ?ことりもわかんない♪」
花陽「えぇっ.....!気になるよぉ...。」
ことり「うーん...。でもね。」
ことり「ことりは、穂乃果ちゃんの幸せを願ってたから。」
花陽「......穂乃果ちゃんの...。」
ことり「うん。...大好きな穂乃果ちゃんには、幸せになってほしい...。」
ことり「たとえ、穂乃果ちゃんのその『幸せ』の中に、ことりがいなかったとしても...。」
花陽「......!」
ことり「.........え、えへへ。なんてね?嘘だよ♪」
花陽「...っえ、嘘なのっ!?えぇ〜〜」 ことり「んよーし!そろそろ練習行かなきゃ!にこちゃん達に怒られちゃうよぉ♪」タタッ
花陽「えっ!あ、ちょっ!?まってぇ〜〜〜」ダッ
屋上
穂乃果「ことりちゃんの花陽ちゃん、遅いねぇ〜」ヂューッ
にこ「ほんっと、やる気ないんじゃないのっ!?」プンプン
凛「うーん、どうしたのかにゃ〜〜」ヂューッ
海未「こらっ、あなた達!まだ休憩じゃありませんよ!」パンパン
穂乃果「うええ〜〜はい〜〜!」アセアセ
にこ「そ、そんなこと分かってるわよぉーっ!」アセアセ
凛「よっし!頑張るにゃぁ〜〜!!」スクッ
希「元気やねぇ」クスッ
海未「......」
ことり「はぁ、はぁ、遅れましたぁっ」ハァハァ
花陽「うぅ...遅れました...!」ゼェゼェ
にこ「あぁーっ!遅いわよあんた達!」
絵里「何してたのよ...」
ことり「えへへ♪ちょっと衣装の相談が...。」
穂乃果「あ。そういえばそんなの言ってたかも...。」テヘッ
真姫「あんたねぇ...。聞いてたなら教えなさいよ...」 凛「さびしかったにゃ〜〜かよちーん」ギュッ
花陽「.....えへへ、ごめんね凛ちゃん...。」
ことり「......。」
一年の廊下
花陽「ふぅ...。ん?ことりちゃん?」
ことり「えへへ、花陽ちゃん、いいかな?」.
ことり「今日、練習の時に花陽ちゃん、凛ちゃんに抱きつかれてたでしょ?」
花陽「ん?...あ、うん...。」
ことり「あの時、なんかまた寂しそうな顔してたよ?」
花陽「え......。あ.........あの、ね...?」
ことり「......うん...」 花陽「あの時、思ったの...」
花陽「凛ちゃんは寂しかったって言ってたけど......『...本当に?』...って」
花陽「本当に、寂しかったのかなって...。」
花陽「ついさっきまで、穂乃果ちゃんと仲良く話してたし......。」
花陽「きっとこれからはもう、穂乃果ちゃんがいればそれでよくなるんじゃない?......って」
花陽「...それで、花陽はいらなくなっちゃうんじゃな......い...かなっ...て........。」
ことり「......。」
花陽「............わたし、あろうことか、凛ちゃんを疑った....んだ.........。」
ことり「......大丈夫。」
花陽「ーーっ何が!?」バッ
ことり「それってつまり、凛ちゃんの幸せを願ってることになるよ?」
花陽「...へ?」
ことり「凛ちゃんは私がいなくても寂しくなくなっちゃう、とか...。凛ちゃんの幸せを考えてるからこそ思ったんじゃないかな...。」
花陽「.....そ、うかも...?」
ことり「...ふふ。だったら、ことりと花陽ちゃんは一緒だよ。」ギュッ
花陽「...っ一緒?」ドキ
ことり「うん、一緒。...だから、大丈夫。」
ことり「......それに、ことりは何にも...」ボソ
花陽「...?ことりちゃんいま何て...」
ことり「ん?何にも言ってないよ?...じゃあ、そろそろ戻るね♪ありがとう!」タタッ
花陽「あっ、う、うん...」 ーー放課後ーー
花陽「凛ちゃん、一緒に帰ろうっ!」タタッ
凛「あ、かよちん...!ごめんにゃ、今日は.....」チラッ
穂乃果「凛ちゃぁーん!」ブンブン
花陽「ーーあ、そっか...。」ズキ
凛「...ご、ごめんね。明日は一緒に帰るにゃ!ばいばーい!」タタッ
花陽「...うん。ばいばい!」
花陽「.....っ...」ジワ...
海未「花陽、今日は一緒に帰りませんか?」
花陽「っ!...う、海未ちゃ...?」ゴシゴシ
海未「.....。」ニコッ 花陽「ど、どうしたの?一緒に帰ろうなんて...」
海未「...いえ、少し話したいことがありまして。」
海未「......突然ですが私は、穂乃果のことがズキです。」ザアッ
花陽「......え、そ...」ドキッ
海未「...ですが、ことりも穂乃果が好きなんです。...多分、ことりから聞いているとは思いますが。」
海未「そして花陽は、凛のことが好きなのでしょう?」
花陽「えっ.....あ、う、うん...//」
海未「ふふ...。では花陽、今のことを聞いて、どう思いましたか?」
花陽「え?今のって...」
海未「私とことりが、同じ人ーー穂乃果を好きだということです。」 花陽「......仲良くしてるのが、すごい?」
海未「...そうですか。.....まぁ、同じ人を好きになると、ギスギスしそうですよね。」
花陽「うん...」
海未「でもこれが、私達にとっては普通...。なんですよね。」
花陽「......普通?」
海未「ええ。......私は、穂乃果のことが好きです。ですが、同時にことりのことも好き...。」
海未「きっとことりも、そう思っているはずです。...自分で言うのもなんですけど」
花陽「.....そう、なの...?」
海未「はい。私達にとっては、これが普通です。」
海未「.....というか、同じ人を好きになれるなんて、すごくないですか?」
花陽「すごい......?」
海未「だって、親友で、お互いのことが好きで、それでもまだ同じ気持ちを持っている......」
海未「素敵な事だと思います......。」 花陽「.........。」
海未「同じ気持ちを分け合うことは、同じ気持ちを持っている人にしかできないでしょう?」
海未「...ですから、花陽と同じで凛のことが好きな穂乃果とも、向き合ってみたら...」
海未「同じ気持ちをわかりあえるでしょう...?」
花陽「......!」ウルウル
海未「...花陽。いつまでも自分だけで考えていてはいけませんよ。」ナデナデ
海未「......あ、ちなみに...。ことりは、すごく悲しんでたんですよ?穂乃果と凛が付き合ったこと。」
花陽「...えっ!?そ、そうなの?」バッ
海未「...いや、ちょっと違いますね。ことりは、凛の背中を押していたんですよ。」
花陽「...あ、保健室行ってたのってそれ...?」
海未「ええ。....きっと、耐えきれなかったんです。」
海未「自分の気持ちを抑えて、凛の気持ちを押してあげて。」
海未「きっとそれが穂乃果にとっての幸せになると思ったのでしょう...。ことりは本当に、強くて優しい子です...。」
花陽「...うん...っ」
海未「...ですが、穂乃果と凛が付き合ったときは少しも悲しんでいませんでした。」
海未「穂乃果の幸せの為には、自分は最高の笑顔で祝福しなければならない...そう思ったんでしょう。」
花陽「.....ことりちゃんって、すごい...。」 海未「でしょう?そう思ってもらえて嬉しいです。」
花陽「......ありがとう、海未ちゃん。」
花陽「今日はもう、帰ろう!急いで!」タタッ
海未「...!ええっ」タタッ
花陽「...海未ちゃん、私、明日ことりちゃんに言わなきゃいけない事がある!」タッタッ
海未「.....そうですか。では私は...」タッタッ
花陽「......応援、しててくれる...?」タッタッ
海未「当たり前ですよっ!」タッタッ
花陽「...えへ、ありがとう!じゃあねっ...!また明日!」タタッ
海未「ええ!それでは...」
海未「......強くなりましたね、花陽も」 >>17
穂乃果のことがズキですになってた。。。
正しくは 好き です。 >>13
これとかもだけど、脳内変換可能範囲だから気にせず続けてくれ ーー次の日ーー
2年の廊下
花陽「......ことりちゃん、ことりちゃーん...」ボソボソ
クラスメイト「...ん?南さん、呼んできてあげよっか?」
花陽「え、あ、あ......お、お願い...します......」ボソボソ
クラスメイト「うんっ」タタッ
ことり「花陽ちゃん!ごめんね、気づかなくって...ん?」
花陽「...はぅあ.........」ズルズル
ことり「だ、大丈夫...?」
(チェックはしますが、誤字脱字あったら教えてください) ことり「なぁに?話って」
花陽「あ、あのね...。ことりちゃんって、本当に穂乃果ちゃんのことが好きなんだね...。」
ことり「当たり前だよぉ!好きな人ってだけじゃなくて、親友でもあるんだから!」フンス
ことり「でもなんで、急にそんなことを?」
花陽「へへ...。いや、ことりちゃんって、穂乃果ちゃんのためにいっぱい頑張ってたんだってわかったから」
ことり「...えっ、それってまさか...」
花陽「え?あ、海未ちゃんにたくさん教えてもらったんだけど...。」
ことり「ぴあぁぁあああぁぁぁあぁ!!///」ジタバタ
花陽「ぴゃあっ!こ、ことりちゃん!?」ビクゥ
ことり「う〜〜〜〜〜...海未ちゃんの裏切り者ぉ...///」カァァ
ことり「...きっと、保健室のこととか聞いたんだよね...?//」
花陽「あ、うん...」
ことり「うああああ///うみちゃんのばかぁぁぁ!!」ジタバタ 花陽「えへへ...。でも、海未ちゃんには本当に感謝してる。」
ことり「....へ?」
花陽「だって、ことりちゃんの強いとことか教えてくれたし、それに...私に勇気をくれた。」
ことり「え...?」
花陽「...まぁ、ということで...ことりちゃん...。」
花陽「私と、付き合ってくれませんか?」
ことり「.........え...っ」 ことり「ちょ...っちょっと待って!?こ、ことりと...なんて?!」
花陽「付き合ってくださいっ」
ことり「うええ!?う、嘘じゃないよねっ!??//」
花陽「うん、嘘じゃないよ」
花陽「海未ちゃんの話を聞いて、ことりちゃんのこと...なんだか、ね?」
花陽「ことりちゃんの幸せを、私と共有したいなって思ったの...。」
ことり「ふ、ふえぇえ...っ」
花陽「えへへ、こういうのもいいでしょ?」
花陽「...いちおう私もまだ、凛ちゃんに後ろめたさはあるけど...。」
花陽「それでも、今はことりちゃんの幸せを願ってるから...だからこそ」
花陽「ことりちゃんの隣で、ことりちゃんの幸せを願っていたいんだ。」
ことり「...っ!」
花陽「...だめ、かな?」 ことり「.....まって、なん、か...」フルフル
ことり「...泣いちゃい、そ......で.....っ」ポロポロ
花陽「...!ふふ」
ことり「ありがとう...こんなことりを......」ポロポロ
ことり「...ことりも、花陽ちゃんの幸せを隣で願っていたい......っ!」ポロポロ
花陽「!じゃあ......」
花陽「付き合って、くれますか?」
ことり「........っはい...っはいっ.....!!」ボロボロ
花陽「えへ.....うれ、し...っあれ.....」ポロポロ
花陽「あは......花陽も...っ」ポロポロ
ことり「花陽ちゃん...っ」ボロボロ
花陽「ことりちゃんっ...」ポロポロ ことぱな「大好き、だよ.....っ!」ギュッ
おわりかもしれんよ 「お月様」を回収してなかった...これは重大なミス
ここまでやんでくださってありがとうございます。
前のやつ
↓ ↓ ↓ ↓
凛「太陽のあなたに」
これも読んでいただけたら、このSSをより楽しめると思います。
また続編書くかもです。ではさよならっ おめぇ最後まで誤字ばっかじゃねえか
俺は病んじまったのか >>36
ちょっと急いでたもので....
次は時間あるときに書きます... ていうかほのりん後日談わすれてた
この話に繋がるようなカプの話のリクエスト?お待ちしてます(あんまりネタがない) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています