0001名無しで叶える物語(湖北省)2018/12/19(水) 21:42:41.22ID:cbAHqId9
とある日、理亞のクラス…
ワイワイ…
クラスメイトA「ねぇ理亞ちゃん!今日カラオケ行くんだけど一緒に行かない?」
理亞「あ、ごめん。今日は店の手伝いがあって…」
クラスメイトB「そっか残念!でも偉いなあ理亞ちゃんは」
クラスメイトA「ほんとほんと!アンタも見習ったら?」クス
クラスメイトB「もーうっさいなあ!じゃあ理亞ちゃん、また今度いこっ!」
理亞「うん、じゃあね…」
理亞「…」
理亞「ふ…どうせ私はファンサービスすらまともに出来ないスクールアイドルよ…」ズーン
理亞「ホラ!笑いなさいよっ!このコミュ障の私を!」
理亞「イ◯バ物置になれないこの私をーーー!」ワーン
ルビィ「い、イ◯バ物置…??」
千歌「ち、ちょっと落ち着きなよー!」
曜「とりあえずどこかお店に入ろうよ!」
近くのカフェ…
千歌・曜・ルビィ「「「リア充になりたい?」」」
理亞「…」コクン
千歌「あれ?もしかして“理亞”と“リア”をかけたギャグ?」ププ
理亞「真面目な話なんだけど。はっ倒すわよ高海千歌」
千歌「ヒエッ…ごめんなのだ…」ビクッ
千歌「でもどうしてリア充になりたいの?」
ルビィ「そうだよ、今の理亞ちゃんのままでいいと思うけど…」
理亞「なんだかクラスメイトと本当に仲良くなれてない気がするのよ…」
理亞「それに、さっきみたいに知らない人から話しかけられると頭が真っ白になるし…」
理亞「リア充までいかなくても、どうすれば人と上手くコミュニケーションを取れるか知りたくて…」
曜「だから私を頼ってきたんだね」
理亞「ええ、渡辺曜と行動すれば何か分かるかなって思ったの…」
理亞「私、自分に自信がないからどうしたらいいか分からなくて…」シュン
千歌「…」
千歌(という事は…!)
ルビィ(理亞ちゃんは曜ちゃんを好きになったわけじゃなかったんだ…!)
千歌「ルビィちゃん!」ガッツポ
ルビィ「千歌ちゃん!」ガッツポ
千歌・ルビィ「「いえーーーい!」」ハイタッチ
理亞「え?なにしてんの急に?」イラッ
理亞「自信がない私がそんなにおかしい?」イライラ
千歌・ルビィ「ちち、違う違う!こっちの話だから!」アセアセ
曜「…要するに友達と上手く話すにはどうすればいいか、ってことだよね」
千歌「あっ!いま“曜”と“要”をかけて…」ププ
曜「千歌ちゃん、いま理亞ちゃんから怒られたばっかでしょ」メッ
千歌「アッハイ…」シュン
理亞「まあ…そういうことね。いい話題作りとかがあればいいんだけど…」
ルビィ「うーん…」
ルビィ「あっそうだ!ドラマやバラエティの話をするのは?」
理亞「テレビは全く見ないわ」
千歌「じゃあ…音楽やヒットチャートの話とか!」
理亞「音楽はスクールアイドル以外ほとんど聴かないわね」
曜「SNSは!インスタやTikTokに動画投稿するとか!」
ルビィ「はあ?“いいね!”稼ぎやお遊戯なんてバカバカしいし」
千歌・曜・ルビィ「………」
曜「…理亞ちゃん本当に女子高生?」
理亞「うっさいわね!」バンッ
理亞「はいはい!どうせ私は無趣味のつまらない女子高生ですよ!」
理亞「だいたいテレビも音楽も薄っぺらいのよ!やれ愛だの恋だの一人じゃないだの!」
理亞「“会いたい”だの“やっぱり会いたくない”だの“結局会いたい”だの!」
理亞「“切りすぎた前髪”だの“タイトなジーンズ”だの…」
理亞「“ねじこむ”だの!」バンッ
客「ざわ…ざわ…ざわ…」
千歌「お、落ち着いてよ理亞ちゃん!」
ルビィ「お客さんから見られてるよ!」
千歌「!」ピコーン
千歌「ねぇ理亞ちゃん、明日まで内浦にいれる?」
理亞「え?明日は日曜だし構わないけど…」
千歌「今夜、ウチの旅館の手伝い頼まれたんだ!理亞ちゃんも手伝ってくれない?」
理亞「えっ…わ、私が旅館を!?」
千歌「うん。いま仲居さんがみんな風邪引いちゃって、てんてこ舞いなのだ」
千歌「それに接客すればコミュ力が身につくんじゃないかな!」
理亞「む、無理よ仲居なんて!店の接客は基本的に姉様だし、私は仕込みがメインだから…」
千歌「なおさらやってみようよ!お給料も出るから!」
千歌「自分を変えるチャンスかもしれないよ!」
理亞(自分を変える…)
理亞「…わかった、やってみるわ!」
千歌「やったー!ありがとう理亞ちゃん!」
曜「ねぇ千歌ちゃん、良かったら私たちも手伝わせてくれないかな?」
ルビィ「うん!なんか面白そうだし!」
千歌「ほんと?助かるよ2人ともー!」
千歌「じゃあ今日はみんなでウチに泊まろうね♪」
曜「よーし!今夜は十千万営業がんばるでありまーす!」
千歌・ルビィ「「おーーーーっ!」」
理亞「お、おー!」
理亞(よ、よーし…やってやるんだから!私は変わるのよ!)フンスッ
夕方、十千万…
千歌ママ「みんな、どうもありがとね」
千歌ママ「今日は、お料理を出したり簡単な接客をしてもらえれば大丈夫よ」
4人「「「はーいっ!」」」
千歌「おー!みんな仲居さんの格好似合ってるよ!」キラキラ
曜「せっかくだしみんなで記念写真を撮るであります!」
理亞「い、いいわよ!恥ずかしいじゃないの!///」カァアアア
理亞「それよりホラ!忙しいんだから仕事に取りかかるわよ!」
厨房…
ガヤガヤ…
志満「理亞ちゃん、お料理持っていってもらえるー?」
理亞「はいっ!」テキパキ
千歌「さすが理亞ちゃん!お店の手伝いしてるから手際がいいね」
曜「うんっ!それにホラ」ユビサシ
>>27
誤字だろうけど急にルビィがキレてるように見えて草 理亞「こちらは旬の山菜を使った炊き込みご飯で…」ペラペラ
千歌「おー!接客も上手だよー!」
曜「料理の説明もバッチリであります!」
理亞「高海千歌!渡辺曜!ボサっとしない!料理が次々に出来上がってるんだからね!」
千歌・曜「「は、はーい!」」アセアセ
ガシャアアアアン!
ルビィ「ピギャア!?またお皿割っちゃったあ!」ビエー
理亞「ルビィは落ち着け!」
>>33ありがとう
>>27訂正
ルビィ「あっそうだ!ドラマやバラエティの話をするのは?」
理亞「テレビは全く見ないわ」
千歌「じゃあ…音楽やヒットチャートの話とか!」
理亞「音楽はスクールアイドル以外ほとんど聴かないわね」
曜「SNSは!インスタやTikTokに動画投稿するとか!」
理亞「はあ?“いいね!”稼ぎやお遊戯なんてバカバカしいし」
千歌・曜・ルビィ「………」
曜「…理亞ちゃん本当に女子高生?」
理亞「うっさいわね!」バンッ 客「すいませーん、ビール追加で!」
理亞「はーい!いま行きまーす!」タッタッタ
千歌ママ「あの子すごいわね。ウチで働いて欲しいくらい」クス
千歌「うん、チカもビックリだよ〜」
曜「スクールアイドルの時もだけど、一生懸命やってる理亞ちゃんってすごいよね」
ルビィ「だよね!自分に自信がないって言ってたのがウソみたい!」
ルビィ「ルビィも見習わないと!」ガシャアアアアン
曜「ルビィちゃん!お皿割れてるよ!?」
しばらくして…
千歌ママ「ふぅ…ひと段落ついたし、お母さんたち先に休憩していいかしら?」
千歌「うん、大丈夫だよ〜」
志満「あとは食後のデザートだけだからよろしくね」
美渡「千歌ー、つまみ食いすんなよー?」
千歌「しないもん!早く休憩行ってきなよー!」プンプン
千歌「…よいしょっと。じゃあ私がデザート持ってくね」スッ
曜「うん!よろしくね!」
曜「それにしても理亞ちゃん、すごい働いてたね!」
理亞「当然よ、やるからには真剣に取り組まないと」
ルビィ「それにお客さんとも会話できてたし!」ガシャン
理亞「ルビィ!お皿お皿!」
理亞「…ほんと?私…今日の経験を活かして変われるかしら?」
曜「うん!きっとね!」
千歌『わあっ!ちょっと困ります!』
曜「! 千歌ちゃんの声だ!?」
客A「いやー今日の仲居さんはずいぶんと若いねぇ!///」ヒック
客A「最近の子は発育がいいなあ!ちょっとお酌してよ?こっちにきてさ!///」グイッ
千歌「うぅ…困りますってばー!」
客B「ち、ちょっと課長!それセクハラですよ!」
客B「いくらなんでも飲み過ぎです!ごめんねキミ…」
千歌「い、いえ…」
客A「なんだお前!新人のくせに口出しするのかぁ!?///」ヒック
客A「それになんだこの女は!サービスが悪いんじゃないのか!えぇ!?///」ウイ〜
ガシャーーーン!
曜「ち、千歌ちゃんが酔っ払った人に絡まれてる…!」オロオロ
ルビィ「そ、それに暴れだしたよ!どど、どうしよう…!」オロオロ
曜「待ってて!いま千歌ちゃんのお母さんを…」アセアセ
理亞「…」
スタスタスタ…
曜・ルビィ「あっ!理亞ちゃん!」
客B「か、課長!悪酔いしてますよ!やめてくださいって!」
客A「うるさい奴だな!クビにするぞ!」
客A「いいからもっと酒を持ってこい…」
理亞「ちょっとアンタ!」ガシッ
ググググ…
客A「いだあっ!?」ギリギリ
客A「な、なんだお前!腕を放さんか!」ギリギリ
千歌「り、理亞ちゃん!お客さんだよー!」
理亞「関係ない!」
理亞「アンタねぇ!恥ずかしくないの!」
理亞「いい年して!周りに迷惑かけてんじゃないわよ!」ググググ…
客A「いだだだたっ!わ、分かった!」ギリギリ
客A「分かったから放してくれぇっ!」
理亞「…落ち着いた?」
客A「は、はい…お恥ずかしいところを見せてしまって…」
客A「ちょっと仕事でイライラしてたんだ…。キミ、本当にすまなかった…」
千歌「いえ!私は気にしてませんから!」
理亞「酒は飲んでも飲まれるな、って言うでしょ」
理亞「次は楽しく飲みなさいよ?」
客A「ははは…キミの言うとおりだな」
客B「しっかりした子ですね」
曜・ルビィ「理亞ちゃん…!」
休憩室…
千歌「理亞ちゃん!さっきはありがとう!」
理亞「なによ?当然のことをしたまでじゃない」
曜「ううん、私も注意しなきゃって思ったんだけど…」
ルビィ「お客さんだからちょっと戸惑っちゃったんだよね…」
理亞「そんなの関係ないわ。相手が誰だろうと言いたいことは言わなくちゃ」
曜「…」
曜「…それが理亞ちゃんの良いところ、じゃないのかな」
理亞「えっ?」
曜「誰に対しても自分が思ったことをちゃんと言える…っていうのがさ!」
千歌「うん!きっとそれが理亞ちゃんの自然な姿なんだと思う!」
ルビィ「だから無理に自分を変えなくてもいいと思うよ!」
理亞「…」
理亞「って、な、なによアンタたち!急にそんなこと言われたら照れるじゃない!///」 カァアアア
理亞(…そっか)
理亞(自分らしく、ね…。背伸びする必要なかったのかも…)
千歌「そーいえばチカも、会って間もないのに“この子バカ?”って言われたのだ!」ウンウン
理亞「そ、それはまた別の話でしょ!///」
アハハハ…
――――
――
―
次の日…
理亞「見送りはここまでで大丈夫よ。色々とお世話になったわね」
千歌「うん、またね!はい、これウチで取れたミカンお土産!」
ルビィ「今度はみんなで函館に遊びに行くからね!」
理亞「ええ、待ってるわ」クス
千歌「理亞ちゃん、自分らしくだよ!自信をもって!」
曜「自然体のままでいれば大丈夫であります!」
ルビィ「頑張るビィ!」
理亞「分かったわ。ありがとう…千歌、曜、ルビィ」
理亞「じゃあ、またね」
千歌・曜・ルビィ「「「ばいばーーーい!」」」
理亞(自分らしく、自信をもって…ね)ヨシッ
理亞「ん?」チラッ
ファンC「〜♪」テクテク
理亞「あっ…昨日、声をかけてきた…」
理亞「ねぇ!ちょっと!」
ファンC「…はい?あっ!理亞さん…!」
理亞「その、昨日はゴメンね。ちょっと取り乱しちゃって…」
ファンC「い、いえ!大丈夫ですよ!」
理亞「…」
理亞「あの…良かったら…」
理亞「一緒に写真、撮ろっか?」
おわり
|c||´.-`|| おわり。ダイせいはどこ…ここ…?
なぜこうも理亞ちゃんのお話は名作になってしまうのか
0050名無しで叶える物語(笑)2018/12/19(水) 22:59:35.24ID:2AhmcRB9
仕事はきちんとやる子とかいい子やなぁ
0051名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/12/19(水) 23:15:45.90ID:xptj4liY
0054名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/12/19(水) 23:35:56.39ID:42WzBQoo
りあちゃんすき乙
0057名無しで叶える物語(庭)2018/12/19(水) 23:46:04.27ID:3stAegMQ
|c||^.- ^||
0059名無しで叶える物語(笑)2018/12/19(水) 23:56:16.12ID:2AhmcRB9
0060名無しで叶える物語(禿)2018/12/20(木) 00:19:50.84ID:0SDpwy3V
兵藤会長で草
0061名無しで叶える物語(やわらか銀行)2018/12/20(木) 00:52:42.68ID:CJx9LnvE
おつ
0063名無しで叶える物語(庭)2018/12/20(木) 06:22:08.87ID:7XHP4HhA
>>48
早く姉様sの話を書く作業に戻るのですわ! 0064名無しで叶える物語(庭)2018/12/20(木) 06:37:12.68ID:068HNYSr
途中syamuさん化してますね…
0065名無しで叶える物語(庭)2018/12/20(木) 09:18:48.02ID:DUxqk0mh
从c*•ヮ•§ リア充になりたい!
从c*•ヮ•§ 理亞(リア)だけに!
从c*>ヮ<§ クスッ
そもそも理亞ちゃんのコーレスがリア充云々じゃなかったっけ?
もしかして理亞ちゃんがいるssってハズレなしなのでは…?