梨子「ごめんね、曜ちゃんもいろいろあるはずなのに、曲作りの手伝いしてもらって……」
曜「気にしないで。少しでも梨子ちゃんの力になれたら嬉しいから」
梨子「曜ちゃん……」
ピロリン♪
梨子「あ、私のだ……誰からだろ。ごめんね、曜ちゃん」
曜「ああ、お構いなくー」
梨子「……」
曜「……」
梨子「……も、もう善子ちゃんったら……」
曜「……」
0052名無しで叶える物語(やわらか銀行)2017/12/07(木) 23:01:09.14ID:w/N8M+20
まだかな
善子(……胃が痛い)
善子(あれ以来、2人からライン来まくってるんだけど……どうすりゃいいのよ……)
善子(というか2人とも両想いなんだから、とっととコクってくっつけばいいのよ!)
善子(――あ、そうか! だったらああすればいいんだわ!)
ピロリンッ
善子(あ、ちょうどよくリリーからだわ)
梨子『今度曜ちゃんと一緒に買い物行くことになっちゃった/// 約束したのはいいけどどうしよう……すごい緊張してるわ……』
善子(しかもいいタイミングでデートに誘ったわね! そしたらもう、これしかないわ!)
善子『リリー、次が最後のアドバイスよ』
梨子『最後のアドバイス?』
善子『ええ、そのデートでリリー、曜さんに告白しなさい』
梨子『いやそんなデートとかそんなんじゃなくて……』
梨子『えええええええ?? こくはく?』
善子(めっちゃ動揺してる……)
梨子『告白とか無理! まだ早いって!』
善子『今しないでいつするのよ! 曜さん人気者だし、誰かに取られちゃうわよ』
梨子『それはもっと無理!』
善子『じゃあするべきね、告白。大丈夫よ、今までたくさんアプローチかけたんだし、自信持ちなさい!』
梨子『……分かった、頑張る』
善子(……よし、これで何とかなりそうね)
ピロリンッ
善子「?」
曜『どーしよー善子ちゃん! 今度の休みに梨子ちゃんと一緒に出掛けることになっちゃった! これって……デートだよね?』
善子「あんたもかい」
善子『曜さん、リリーに告白しなさい』
曜『ええええ!? まだ何も言ってないよ!』
善子『今が最高のチャンスよ、曜さん』
曜『で、でも梨子ちゃんって……好きな人がいるんでしょ?』
善子(……すっげー言いたい! リリーが好きなのは曜さんだってこと、すげー言いたい!)
善子(でもそこまで言ってしまうのは無粋ってもんよね。そこは2人に任せないと)
善子『いようがいまいが関係ないわ! 自分の気持ちをちゃんと相手に伝えることが大事なのよ』
曜『珍しく良いこと言ってる!』
善子(珍しくは余計よ!)
曜『分かったよ善子ちゃん……私、頑張ってみる!』
善子『ええ、応援してるわ、曜さん……あと、ヨハネ』
善子「……はぁ」
善子「……うまくいくといいけど」
次の休みの日
曜「……」ドキドキ
曜「……り、梨子ちゃんまだかなぁ……待ち合わせ場所、ここで合ってたよね……?」
曜「……髪、大丈夫だよね? 跳ねてるとかないよね? も、もっとちゃんと見てくればよかった……」
曜「はぁ……緊張するなぁ……」
梨子「おーい、ようちゃーん」
曜「あ……梨子ちゃん!」
梨子「ご、ごめん! 待たせちゃった?」
曜「ううん、そんなことないよ! 私もちょうど来たところ!」
梨子「そう、ならよかったけど……」
曜「……」
梨子「……曜ちゃん? なんか私……変、かな?」
曜「あっ、いやっ……その、見惚れてて……」
梨子「えっ、見惚れてって……えっ?」
曜「ああ、あのっ、そのっ……すごい似合ってるよ、今日の服!」
梨子「あ、ありがとう……曜ちゃんも、良いと思うよ?」
曜「ほ、ホント?! いやー、ちょっと自信なかったんだけど……よかった、えへへ」
梨子「ふふふっ」
善子「……」
善子「……気になって見に来てしまった……」
善子「……まぁアドバイスしていたという責任もあるし? 2人の行く末を見届ける義務はあるわよね……」
善子「……とりあえずはいい雰囲気みたいね。滑り出しはいい感じかしら……」
曜「えと……じゃあ早速行こうか」
梨子「う、うん……」
ぐぅ〜
梨子「……///」
曜「……梨子ちゃんお腹すいてるの?」
梨子「は、恥ずかしながら……」
曜「じゃあ……まずはご飯食べに行こうか? これから行くところなら食べるところもあるだろうし」
梨子「……うんっ! そうしてくれると嬉しい、かな」
曜「じゃあ、行こうか」ギュッ
梨子「えっ……曜ちゃん……?」
曜「え……だ、だってこれから行くところ、人多いし……はぐれないようにと思って……」
曜「ま、まずかった?」
梨子「う、ううん! 全然! それじゃ、行こ?」
曜「うんっ! 全速前進ヨーソロー、だよ?」
善子「……曜さん、ああいうのはさらっとできるね……にくい奴!」
曜「うーん、どのお店がいいかなぁ……」
梨子「あっ、ここ……」
曜「んー? どれどれ……パンケーキのお店?」
梨子「うん……最近話題になってるところだよ。テレビでもやってた」
曜「よし、じゃあここにしようか!」
梨子「あっ、ちょっと待っ――」
ウェイトレス「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
曜「はいっ、そうです」
ウェイトレス「ではこちらのお席にどうぞ」
曜「うわぁ〜おしゃれなところだね……こういうところ初めて来た……」
梨子「う、うん……」
曜「ん? どうしたの、梨子ちゃん? ここ、嫌だった?」
梨子「いや、そうじゃなくて……」キョロキョロ
曜「……?」キョロキョロ
イチャイチャ
イチャイチャ
曜「……な、なんかカップルが多いね。しかもみんなすごい熱気というかなんというか……」
梨子「だってここ……カップル達の間で人気のお店みたいだから……」
曜「そ、そうだったんだ……」
ウェイトレス「いらっしゃいませー、お客様は……」
善子「あ、1人です」
ウェイトレス「かしこまりました。ではこちらのお席へどうぞ」
善子「……」
曜「あ……でもどのメニューもおいしそうだね」
梨子「うん。定番はこれ、かな」
曜「おおーおいしそう! でも結構大きいんだね?」
梨子「カップルサイズだから、ちょっと大きめなの」
曜「か、カップル……?」
梨子「せ、せっかく入ったんだし、ちょっとそういう気分を味わってみない?」
曜「あ、ああ、そういうことね! いいね、じゃあこれ頼もう! すいませーん!」
ウェイトレス「お待たせしました」
曜「お、おおー、思ってたより大きいね」
梨子「うん、おいしそう」
ぐぅ〜
梨子「……///」
曜「ささっ、早く食べようか! 私もお腹すいちゃったし!」
梨子「う、うん……じゃあ曜ちゃん」
曜「……ほい?」
梨子「あ、あーん……」
曜「……はい?」
曜「えと……梨子ちゃん、早く食べないの?」
梨子「い、いや、このパンケーキ、お互いに食べさせあうのが主流な食べ方だから……」
曜「そ、そうなの……?」
梨子「だ、だって周り見て見てよ……」
アーン……
コッチモ、アーン……
キャッキャッ
曜「……た、確かに、みんなやってる……」
梨子「だから私たちも……ね?」
曜「え、で、でも……恥ずかしい……」
梨子「私だって恥ずかしいんだから……! むしろ早く食べてほしい、かも……」
曜「わ、分かった、分かったよ! い、いただきまーす……あーん……」
曜「……お、おいしい! さすが話題になるだけはあるね!」
梨子「ホント? じゃ、じゃあ、今度は私にも、いいかな?」
曜「え……あの、つまり……」
梨子「……曜ちゃんに食べさせてほしい、な……?」
曜「っっ……///」
梨子「は、はやくっ……熱いうちに食べたいし……」
曜「あ、う、うん……じゃ、じゃあ……あーん……」
梨子「あーん――――お、おいしい……」
曜「そ、そりゃよかった……」
梨子「……」
曜「……」
梨子「……残さず食べないとね」
曜「……うん」
ありがとうございましたー
曜「あーおいしかった! けど恥ずかしかった!」
梨子「う、うん……すごい、恥ずかしかったね……」
曜「ご、ごめんね、最近のトレンドに疎くて……困ったよね?」
梨子「う、ううん! 一人じゃなかなか入れないし、曜ちゃんと一緒でよかったな」
曜「そ、そう? ならよかったけど……」
梨子「うん……実は結構嬉しかったし……」
曜「え? なぁに?」
梨子「ううん、何でもっ! さてと……お腹もいっぱいになったし、本命のお買い物に行こうか?」
曜「あっ、そうだね、今日はそっちが本命だった!」
ギュッ
梨子「あっ……」
曜「じゃあ改めて、買い物にしゅっぱ〜つ!」
梨子「ふふっ、しゅっぱ〜つ」
ありがとうございましたー
善子「……とんでもない店だったわ。ぼっちで悪かったわね……」
善子「まぁでも……2人の雰囲気はすごい良くなったみたいで何よりかしら」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
0067名無しで叶える物語(おいしい水)2017/12/08(金) 04:05:01.32ID:lg79Mx0c
見てるぞ
ようりこかわいいʕ•ٹ•ʔ
ヨハネもいいことするな
梨子「そうえいば曜ちゃん……何の買い物なんだっけ?」
曜「私? 私はね、衣装作りの素材を集めようと思って。大きいお店って、この辺にしかないから」
梨子「へぇ〜そうなんだ」
曜「梨子ちゃんは?」
梨子「私は……贈り物、買おうと思って」
曜「あれ? 誰か誕生日だっけ?」
梨子「ううん……好きな人への、選ぼうかと思って……」
曜「あっ……そ、そうなんだ……」
梨子「その人寒がり屋さんだから……防寒具とかがいいかなって思って」
曜「な、なるどねぇ……あっ、私も選ぶの手伝うよ。私も寒がりだし、参考になるかも」
梨子「うん、ありがとう」
曜「……」
――
曜「いやぁ大分買っちゃったなぁ」
梨子「すごい買い込んだね、曜ちゃん」
曜「まぁ先のことも考えてね、これぐらい買っておいた方がいいんだよ」
梨子「……ふふっ」
曜「ええっ? 私なんか変なこと言ってた?」
梨子「ごめん、そういうことじゃなくて……お店での曜ちゃん、すごいはしゃいでてかわいかったなって」
曜「かわいい?!」
梨子「うん、すごい楽しそうで……見てるだけでこっちも楽しい気分になっちゃった」
曜「な、なんか恥ずかしいなぁ……」
梨子「うふふ。新しい曜ちゃんの一面を見られて、ちょっと得しちゃった」
曜「う、う〜……は、早く次行こ、次! 梨子ちゃんの買い物あるんでしょ!」
梨子「あっ、ま、待ってよ曜ちゃ〜ん」
善子「あっ! また曜さん走り出しちゃって……尾行してるこっちの身にもなりなさいよ!」
善子「……それにしても、どう見たってできてるカップルにしか見えないわよね……早くコクっちゃいなさいよ、まったく……」
梨子「うーん……どれがいいかなぁ……」
曜「えーと……その人が喜びそうなものって、どんなの?」
梨子「私的には、マフラーかなって思ってるんだけど……本当は手縫いがいいかと思うけど、まだ私には難しくて」
曜「マフラーかぁ……あ、こっちにたくさんあるよ? ……こんなに色んな種類があるんだね」
梨子「本当だ……ここならいいのが選べそう!」
梨子「その人……水色が似合う人だから、そういう色合いのを選びたいと思うんだ」
曜「そっか……その人のこと、本当に好きなんだね」
梨子「……どういうこと?」
曜「選んでるときの梨子ちゃん、目がマジっぽいから。真剣に選んでるんだろうなって」
梨子「うん、まぁね……本当に好きだし、喜んでほしいから……」
曜「…………」
曜「……梨子ちゃんが選ぶのなら、きっと何でも喜ぶと思うよ」
梨子「そう、かな」
曜「そうだよ……梨子ちゃんみたいな素敵な女の子から何か貰えるなんて、その人は幸せだな……」
梨子「……そうだと、いいな……」
0074名無しで叶える物語(庭)2017/12/08(金) 13:56:53.12ID:pz7ruY2J
从c*^ヮ^§甘々だ
これもこの前のもだけど、ピュアでかわいいすれ違い好き
梨子「じゃあ買ってくるね、ちょっと待ってて?」
曜「うん……」
曜「……」
曜「……本当に幸せ者だよ、梨子ちゃんに好かれてる人は……」
曜「……大切な人への、贈り物か……」
梨子「曜ちゃんお待たせー」
曜「うん……」
梨子「……曜ちゃん?」
曜「あー……いや、もうこんな時間だな、って思って」
梨子「そうだね……楽しかったから、時間も忘れてたみたい。もうそろそろ帰る時間かな?」
曜「あのっ……梨子ちゃん……」
梨子「……?」
曜「……ちょっと、話、してかない?」
善子「……うー、さぶっ!」
善子「曜さんたちについてきて海まで来たけど……結局大きな進展はなかったっぽいわね……」
善子「……どうするつもりなのかしら、あの2人……」
梨子「はぁ〜っ……いつ見ても綺麗だよね、ここの海は」
曜「うん……夜は静かで、波の音がまたいいんだよね」
梨子「……それで? 話って、何?」
曜「……いやぁ、あの……」
梨子「……?」
曜「……梨子ちゃんの好きな人ってさ、どんな人なのかなって思って」
梨子「えっ……どんな人か?」
曜「ま、まぁ気になっちゃってさ……梨子ちゃんがそれだけ好きになる人のこと」
梨子「……気になる?」
曜「……うん」
梨子「……私の好きな人はね、すっごいかっこいい人だよ?」
曜「あー……やっぱりかぁ。そりゃそうだよね……」
梨子「その、見た目とかじゃなくて……さりげなく気を使えるところとか、いつも元気で周りを笑顔にしてくれて……」
梨子「……いつも私のこと、勇気づけてくれるの」
曜「……なんか嫉妬しちゃうな」
梨子「え?」
曜「だってさ、梨子ちゃんにそこまで言わせるなんて……相当かっこいい人なんだよね、その人」
梨子「うん……とっても素敵な人」
曜「会ってみたいな、その素敵な人に」
梨子「ふふっ……意外と近くにいる人なんだよ?」
曜「ええっ!? そうなの? いったい誰なんだろ……」
梨子「……そういう曜ちゃんこそ、好きな人ってどんな人なの?」
曜「わ、私? ……っていうか、私好きな人いるって言ったっけ……?」
梨子「最近の曜ちゃん見てたら分かるよ……私と一緒で、恋してる人の顔してる」
曜「……バレてたのか……鋭いなぁ梨子ちゃん……」
梨子「私は曜ちゃんのこと、よ〜く見てるから」
梨子「それで? 曜ちゃんの好きな人って?」
曜「……すごい、かわいい人」
梨子「か、かわいい!?」
梨子「か、かわいい人、なんだ……?」
曜「うん……やっぱりすごい気遣いができる人で、それに、すごく優しい……」
曜「その人の前だと、ついつい甘えたくなっちゃうんだよねぇ……」
梨子「へぇ〜……素敵な人、なんだね」
曜「うん、そりゃあもう素敵すぎる人、私が好きになっていいかも分かんないくらいだよ」
梨子「曜ちゃんだってかわいいんだから、自信持ちなよ?」
曜「えへへ……ありがと……」
梨子「……お互い、うまくいくといいね」
曜「うん……そうだね……」
ヒューッ……
梨子「……っ、やっぱり冬の海は冷えるね……さすがに風が吹くと寒い……」
曜「……そんな梨子ちゃんにははい、これ」
梨子「……なに、これ? 帽子?」
曜「……えへへ、曜ちゃんからのサプライズなのだ」
梨子「でも、なんでこれを……?」
曜「梨子ちゃんにきっと似合うと思って……」
梨子「嬉しい……早速かぶってみるね?」
梨子「――どうかな?」
曜「やっぱり私の見立てた通り、ばっちり似合ってるよ、梨子ちゃん!」
梨子「ありがとう曜ちゃん! しかもすごく温かいし……嬉しいなぁ」
曜「えへへ、喜んでもらえて何よりであります」
梨子「じゃあ……私も曜ちゃんにこれ、あげるね?」
曜「えっ……梨子ちゃんも何か買ってたの?」
梨子「うん……これ、なんだけど」
曜「……!?」
曜「こ、これって……さっき買ってたマフラー?」
梨子「……うん、そうだよ」
梨子「大切な人にあげる、マフラー」
曜「えっ……ええ?!」
曜「いや、だってこれ……ええ?」
梨子「いいから、着けてみてよ、そのマフラー」
曜「う、うん……」
曜「――ど、どうかな?」
梨子「やっぱり! すごい似合ってるよ、曜ちゃん! 私の思った通り!」
曜「あ、ありがと……で、でもこれって、梨子ちゃんの好きな人に渡すものじゃ……」
梨子「……曜ちゃん、まだ気が付かないの?」
曜「いやいや、だって……そんな……いきなりで信じられないよ……」
梨子「今まで散々アピールしたつもりだったんだけど?」
曜「だ、だって……梨子ちゃんの好きな人が……わ、わた――」
チュッ
曜「……へ?」
梨子「そ、それ以上は言わないで……! ちゃ、ちゃんと自分の口から言いたいから……」
曜「……」
曜「……わ」
曜「……わわわわーーっ! り、梨子ちゃん!? 何やってんの?!」
梨子「いや、だって……よ、曜ちゃんがいけないんだからね!」
曜「私のせいなの!?」
曜「わ、私のせい、なの?」
梨子「そ、そうだよっ! 曜ちゃん、いくらなんでも鈍感すぎるんだもん……こうでもしないと、気が付いてくれないじゃない!」
曜「う、うう……」
曜「う、うああーーーーっ!」
梨子「よ、曜ちゃん――!?」
チュッ
梨子「……曜ちゃん?」
曜「う、うう……りりり、梨子ちゃんだって鈍すぎるよ! 私も気持ちも知らないで……梨子ちゃんがいけないんだ!」
梨子「よ、曜ちゃんの方が悪い!」
曜「梨子ちゃんが悪い!」
梨子「曜ちゃんっ!」
曜「梨子ちゃんっ!」
梨子「…………」
曜「…………」
梨子・曜「「ぷっ……」」
曜「あははっ! 梨子ちゃん、子供みたいな言い訳!」
梨子「曜ちゃんだって、すっごい子供みたいだったよ?」
曜「あははっ……私たち、とんでもない人を好きになってたみたいだね」
梨子「……ふふ、そうみたい」
曜「……信じて、いいんだよね」
梨子「……私も、信じていい?」
曜「……梨子ちゃんっ!」ダキッ
曜「梨子ちゃん……」
梨子「曜ちゃん……夢じゃ、ないよね?」ギュッ
曜「私が聞きたいくらい……夢だとしても、今はこうして梨子ちゃんを抱きしめていたい」
梨子「……曜ちゃんの体、温かい」
曜「……じゃあやっぱり夢じゃないんだ。よかった……」
梨子「うん……夢じゃない……夢じゃないんだね……」
曜「……あのさ、梨子ちゃん」
梨子「……うん?」
曜「……梨子ちゃんに、大事な話があります。聞いてくれる?」
梨子「……私も、曜ちゃんにとっても大事な話があるの。聞いてほしいな……」
曜「うん……聞きたいな、梨子ちゃんの話。ちゃんと、近くで……」
梨子「私にも聞かせて、曜ちゃんの話……ちゃんと、言葉で聞きたいから……」
曜「……私は……私は、梨子ちゃんのこと――」
善子「……」
善子「どうやら、杞憂だったみたいね」
善子「……2人とも、お幸せに」
善子(はぁ〜……ようやく肩の荷が落ちたって感じ。これで胃の痛みともおさらばね)
善子(それにしてもよかった……本当によかったわ……2人には、幸せになってもらいたかったし)
善子(あ〜あ、私もああいう恋愛してみたいなぁ……)
ピロリンッ
善子「? ……リリーからだわ」
梨子『善子ちゃん! やった! やったよ! ついに曜ちゃんと……曜ちゃんと……!』
善子(フフッ……どんだけ嬉しいのよ、まったく)
善子『とりあえずおめでとう、リリー。よかったわね』
梨子『ありがとう! これも善子ちゃんのおかげだよ!』
梨子『それで……私、これからどうすればいいのかな? こ、恋人同士って何するものなのかな……?』
善子(……え?)
ピロリンッ
善子「……今度は曜さんから?」
曜『善子ちゃん! ついに梨子ちゃんに告白できたよ! ありがとう!』
曜『それで……この後どうすればいいのかな? いつもみたくアドバイスが欲しいんだけど……』
善子(……え? え?)
善子(まだ続くわけ……ないわよね?)
終わりです
続きといいつつ長々とすみません……終わりまでありがとうございましたー
0091名無しで叶える物語(庭)2017/12/09(土) 01:04:44.38ID:W3SafDzX
|c||^.- ^||
控えめに言って最高
こんないいものが見られるなんてラ板もまだ捨てたもんじゃないね
0102名無しで叶える物語(しか)2017/12/09(土) 19:05:44.68ID:TZ+wkKRe
可愛かったわ〜