17インチのX-BREAKならではの乗り心地の良さ

そしてX-BREAKならではのフィーリングといえるのが乗り心地の良さだ。
伊豆サイクルスポーツセンターで試乗した時には、試乗車は全て18インチ&サマータイヤだったが、今回のX-BREAKは17インチ&オールシーズンタイヤ。
ご存知のようにホイールサイズが小さくなってタイヤの扁平率が上がることで、タイヤの縦バネがソフトになるために乗り心地がよくなる。
これに加えてオールシーズンタイヤはサマータイヤよりもトレッド面が柔らかいため、路面との当たりがマイルドになることで、より一層滑らかな乗り心地になっていたのだった。

そもそも、前回 18インチ&サマータイヤで試乗した際にも、新型フォレスターは乗り心地が相当に良くなったという評価だった。
そして今回、公道でX-BREAKに試乗すると、その印象はさらに良いものになったのだった。
また2.5Lのエンジン搭載車は、先代フォレスターが持っていた、しなやかで軽快なSUVらしからぬハンドリングも受け継いでいる。
そしてこれは公道でも同じように感じられたし、X-BREAKではさらに先のタイヤによる乗り心地の良さが加わったことで、とても爽快な乗り味走り味を手に入れるに至ったのだ。

2.5LのエンジンとCVTの組み合わせは街中で乗ると、エンジン回転が3000回転を超えることはほぼないので、CVTの変速に関して違和感を覚えることが少ないのがポイント。
またこの領域であればむしろCVTがエンジンの力をうまく伝達してくれるので、アクセルをわずかに開けるだけでグイグイと力を生み出してくれて走りやすい。
燃費に関しては常にリッター10km以上を実現していたが、2.5Lという排気量のSUVであることを考えれば上出来ではないだろうか? 
できればもう少し良いと嬉しいところではあるが。

アイサイト・ツーリングアシストの進化も体感できた

アイサイト・ツーリングアシストに関しては、このフォレスターが初めてというわけではないが、基本性能が向上したSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)との組み合わせで、さらに価値あるものになったといえるだろう。
というのも、前走車との間隔の取り方の絶妙さや、加減速における反応の良さなどが進化しており、それがこの新型フォレスターでも体感できるものとなっていた。