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【数年前の冬の出来事 】ver1.04

ある日曜の昼下がり 場所はアウディ奈良の駐車場。「彼」 は心躍らせて愛車の中古アルトを駐車場の一角に停めた。「彼」 は普段東大阪にある某食品会社で弁当配達の仕事をしている。今は年末のおせちの詰め込み作業で毎日多忙を極めていた。「彼」は休日に憧れのアウディA4FFを見に行き試乗する事が唯一の楽しみだった。

「こんにちは!」 元気よく受付嬢に挨拶した
「...あ、こ、こんにちは・・」
なぜか受付嬢の視線が泳いでいる
「今日もA4の試乗できますか?」

すると後ろから営業スマイルだが明らかに目は笑っていない男性の従業員がやってきた。
「私○×と申します。いつもありがとうございます。」どうも優秀なセールス担当者の様だ。「彼」よりあきらかに年下。35歳くらい?
「こんにちは 今回のFFA4いいですね。近い将来、購入したいと思って度々試乗させて貰ってます。今日も大丈夫ですよね?」

「彼」が挨拶をすると、担当者は「彼」の小汚い服装と駐車している愛車のオンボロアルトを困ったようにチラチラ見てきた。

「え〜っと...「彼」様でしたっけ? A4ご購入をご検討されておられるとの事でしたが勿論車両価格はご存知ですよね?」「え...? 確か600万くらいですよね? 現金では無理ですがオートローンを組む予定ですが・・」
「無論可能なのですが・・・ 当社としましては身元がしっかりしていてA4の品格を保てる方を優先顧客とさせて頂いております。誠に残念ですがA4のイメージを損ねそうな方には可能な限り来店をご遠慮して頂いております。また機会がありましたらお越し下さい。」と試乗を断ってきた。

何が言いたいのかわからない。試乗を断られた上に、「彼」の人格低俗さを指摘され号泣して帰る家路で「彼」は心に深く誓った。

「A4を一生怨んでやる。匿名掲示板でA4を誹謗中傷し尽くしてやる!!」