VWグループの新しい脅威 - 米国で新たにアウディに対する集団訴訟提訴(Borse Online)
                                  2016年9月11日午前22時44分43秒
http://www.boerse-online.de/nachrichten/aktien/VW-Aktie-Konzern-droht-neuer-Aerger-US-Kanzlei-reicht-Sammelklage-gegen-Audi-ein-1001512769

 フォルクスワーゲン(VW)の子会社アウディに、アメリカで新たな排ガス不正に関する
法律的追及の手が伸びた。アウディの排ガス不正についての新たな疑惑発覚直後、ア
メリカの法律事務所、ハーゲンスバーマンがアウディに対し、所有者を代表して集団訴
訟を提訴した。

 今回対象となっているのは、3.0リッターディーゼルエンジンのみである。今回、新たに
疑惑が発覚したA6、A8、Q5、Q7、およびその他のアウディのオートマチックトランスミッシ
ョン搭載車についても、同様の法律的追及があるものと思われる。

 アウディの広報担当者は、訴訟に関するコメントを控えた。彼はアメリカにおける進捗状
況について触れ、アウディが顧客に対する解決策提供のため、当局と集中的に交渉中だ
と述べた。

 ビルトアムゾンターク紙は、アウディがアメリカでも、ヨーロッパで二酸化炭素(CO2)排出
量操作に使われていた違法なソフトウェアを搭載していたと報じた。アウディは、アメリカ環
境保護局(EPA)とカリフォルニア州大気資源局(CARB)が3.0リットル6気筒ディーゼルエン
ジン搭載車で不正な操作を発見する直前、今回の排ガス不正スキャンダル発覚後の201
6年5月まで販売を続けていた。

 11月3日、地裁判事チャールズ・ブライヤーはアウディなど8万5000台の3.0リットルディー
ゼルエンジン搭載車について最初のアメリカ当局との交渉を行った。ブライヤーは、12月初
旬には合意に達することができるという楽観的な見通しを述べた。     

 アウディは排ガス不正関連コストとして、すでに今年752万ユーロ(約8憶6480万円)を計
上している。